劇場公開日 1993年5月29日

大病人のレビュー・感想・評価

全13件を表示

3.5看護師役の木内みどりが良い。彼女の代表作ではないか

2025年5月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

楽しい

怖い

1993年公開作品

監督と脚本は『お葬式』『タンポポ』『あげまん』『ミンボーの女』『スーパーの女』の伊丹十三

余命一年の癌患者の話
当初は胃潰瘍との診断だったが実は癌
余命わずかで映画のラストシーンを撮影する映画監督が主人公

この作品で三國連太郎が日本アカデミー主演俳優賞受賞
三國と津川の競演が良い

看護師役の木内みどりがとても良かった

幻想的な臨死体験
当時の日本としては頑張った方の特撮

前作『ミンボーの女』に続いて今作にも櫻井淳子が出演
台詞ないけど出ていたのね
当時20歳

配役
大物俳優兼映画監督で大病人の向井武平に三國連太郎
外科医の緒方洪一郎に津川雅彦
孝平の妻の万里子に宮本信子
看護婦に木内みどり
武平の愛人で女優の神島彩に高瀬春奈
小道具係のミッチャン熊谷真実
プロデューサーに田中明夫
入院患者に三谷昇
瀕死の患者に高橋長英
患者の妻に左時枝
看護婦に南美希子
若い看護婦に清水よし子
助監督に渡辺哲
医師に村田雄浩
医師に山内としお
医師に秋間登
医師に米倉真樹
看護士に中井信之
看護士に藤浪晴康
看護婦に松野芳子
看護婦に山崎陽子
看護婦に坂尾直子
看護婦に見方あゆ美
看護婦に大隈智子
看護婦に稲垣弘子
看護婦に池田薫
看護婦に日下部江美
看護婦に村井のり子
レントゲン技師に加藤善博
麻酔医に上田耕一
手術台の少女に朝岡実嶺
臨死体験の少女に溝口利恵
麦藁帽子の少女に中野美穂
自転車の少女に櫻井淳子
映画スタッフに有薗芳記
映画スタッフに小川美那子
映画スタッフに関川慎二
映画スタッフに天田益男
映画スタッフに宮坂ひろし
映画スタッフに荒牧太郎
病院の患者に里木佐甫良
病院の患者に夏木順平
病院の患者に鹿島信哉
病院の患者に春延朋也

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野川新栄

3.5濃厚な三国連太郎

2025年4月9日
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鑑賞方法:映画館

昔、見たことあると思うんですが、やっぱり見たことなかったかもしれない。こんな話だったけな、と思いながら見ていました。
ともかく終始三国連太郎が脂っこく濃厚、もう一生分の三国連太郎を見た、というくらいのお腹いっぱい加減でした。
もちろん大好きな役者さんですし、とてもお上手でした。
津川さんはこういう役より、色気のある役のほうがはまるなあ。宮本信子さんもちょっとキャラ設定が甘かったような。
おもしろかったけど、やっぱり他の作品に比べるとちょっと落ちるかなあ。

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塩

3.5あくまでも匿名の病人、その妻、医者、看護士の物語

2025年4月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

主役の三國連太郎さんが良いです。
津川雅彦さんが準主役の活躍。
宮本信子さんは、この物語では少し引いた位置付けで、木内みどりさんが要所で良い味を出しています。

三國さんは、この映画の公開から丁度20年後に実際に亡くなる訳だけれど、この時期にこの映画に参加出来て、嬉しかったのではないかな、などと勝手に思いました。

前半から中盤のドタバタとした笑いも楽しいが、それを経た上で、終盤に告知されて以降の大病人の変化と終末は、かなり心に染みます。

エンディングは、正に大団円だけれど、全く不満には思わなかった。観ていて楽しい映画だった。

ちなみに、キャストには誰も役に氏名が付けられていません。あくまでも匿名の病人、その妻、医者、看護士の物語なのです。

それから、後の映画監督である山崎貴さんが、特殊撮影として参加しているのが面白いですね。

傑作です。

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ねこたま

4.5「がん」を「ポン」と言い換える?

2025年4月5日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

大病人

当時は癌宣告をする、しないを世論が分かれた頃の作品かな。

それと丹波哲郎の大霊界などの死後の世界も流行った頃だろう。

あの幽体離脱は見事な映像だった。

「がん」を「ポン」と言い換えるか否か?
これも永六輔「大往生」が言い始めた様な気がする。

特筆すべきことは、
宮本信子さんのアップが異様に長く綺麗なことだ。

伊丹監督の熱烈な愛情を感じつつ、
三國蓮太郎演じる向井武平監督へのライバル心とヒシヒシと感じてしまった。

その後、1997年12月20日に自ら黄泉の国へ行かれたのだから残念だ。

(T_T)

大病人
1993/日本

ガンを宣告された俳優が、死を前にしていかに生きていくかを、彼を支える医師との対立や友情、また様々な葛藤を通して描くドラマ。
「ミンボーの女」に続く伊丹十三監督・脚本作品で、当初は「大病院」というタイトルで製作が進められていたが、伊丹監督の襲撃事件もあってか変更され、死を扱うコメディとして完成した。
「マルサの女2」以来の伊丹作品出演となる三國連太郎が主演、常連の津川雅彦との演技合戦も話題となった。
クライマックスのカンタータ『般若心経』を黛敏郎が作曲。

大病人
1993/日本
配給:東宝

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カール@山口三

5.0監督の死生観や宗教観、監督の理想とする死期が強く打ち出された、かなり硬質で野心的な社会派コメディですね

2025年4月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

2月21日(金)からTOHOシネマズ日比谷さんで開催されている「日本映画専門チャンネル presents 伊丹十三 4K映画祭」(監督作品を毎週1作品、計10作品上映)も7週目。本日は『大病人』(1993)。

『大病人』(1993/116分)
前年の『ミンボーの女』(1992)公開直後、組関係者に襲撃、重傷を負い入院中に着想したと語られる作品。
滝田洋二郎監督『病院へ行こう』(1990)のような病院内の内実を描いた痛快娯楽作と思いきや、然にあらず。
癌告知、延命治療、尊厳死、安楽死、臨死体験、在宅死など人の死に関わる問題を織り交ぜながら、監督の死生観や宗教観、監督の理想とする死期が強く打ち出された、かなり硬質で野心的な社会派コメディ、『マルサの女』などの「女シリーズ」とは一線を画しています。
クライマックスの黛敏郎氏作曲の西洋のカンタータと『般若心経』を融合させた朗唱演奏は最たるものですね。
本作の見どころは主人公・向井武平(大病人)を演じた三國連太郎氏の円熟味を増した硬軟織り交ぜた怪演。
『利休』(1989)『息子』(1991)、『ひかりごけ』(1992)『夏の庭 The Friends』(1994)と本作品前後は死期が近づいた老齢の役が多く、どれも鬼気迫る熱演で名作が多いですね。

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矢萩久登

3.0時代の違い

2025年3月11日
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Keita

3.5見事だった最後の般若心経の演奏

2024年4月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

三國連太郎扮する俳優兼監督向井武平は病床にいて傍らには高瀬春奈扮する愛人神島彩がいたが、彩も癌と診断されていたという内容で撮影が進んでいた。しかし向井監督は本当に癌を患っていた。
昔のブラックコメディだね。 昔だから今と違ってすぐ告知せず胃潰瘍と言ってたからね。でも考えてみれば、本人が自分の病気を知らずに亡くなるなんてのは悲劇だな。最後の般若心経の演奏は見事だったね。

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重

3.0同じ人間

2023年12月31日
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プライア

3.0病気と向き合う

2023年1月31日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

伊丹十三監督が襲撃されたあとに発表されたコメディで、主役は三國連太郎。
主人公は俳優で監督だが、別れる直前の妻(宮本信子)の勧めで病院に行く。
末期がんが見つかるが告知はしない。
途中で黄泉の国らしきシーンがあるが、はたして・・・。

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いやよセブン

3.5構図が美しい

2021年10月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

改めて見ると全部構図が綺麗。別に清順ほど芸術ぽく、わざとらしくもないのが凄い。カメラはあまり動かず、それぞれのシーン絵画を見てるみたいだ。

高瀬春奈ていう女優さんはお葬式といい、愛人のイメージが強い。木村多江にときおり似ている。

「友だちを駅まで送りに行って、電車がなかなかこない」
このシーンいい。

木内みどりの凄く美人な配置でないけどおさまりよく動く感じ、あのカラーが凄い。無茶苦茶よかった。

熊谷真美もそうだがああいう可愛さ競争で立ってない女優はいいなあと見てて思う。

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filmpelonpa

4.0題名で「重い映画」と判るが、笑える所が少しあって良かった

2021年1月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

この映画は、封切の時に観た → 今回で2度目だが、やっぱり面白い
宮本信子は、演技が上手 → 不自然な所がない
音楽:ラストダンスが数回流れたが、この映画に合っていて良い
小生の心に響く言葉もあった
ただ、この映画は良い映画ではあるが、
 次は、楽しい映画か、元気な映画を観たい・・・・・・・ かな?

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KEO

4.5【伊丹十三監督、第7作。誰もが避けえぬ”死”をテーマに、現代邦画を牽引する山崎貴に臨死体験シーンを作らせた作品】

2019年11月25日
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鑑賞方法:映画館

 ”死”と”性”という相反する(が、連関する)重いテーマをコミカル要素をふんだんに盛り込み、エンターテインメント作品として世に出した伊丹監督、後期の作品。

 伊丹監督の”性”といえば「お葬式」からの常連、高瀬春奈さんの肉感的な色気は欠かせない。
 大病人”武平”を演じた三國連太郎と”そんなことやったら、腹上死しちゃうよ”と思ってしまった場面など、ドキドキしながら観てしまったなあ(赤面)

 今作では、現代でも話題になっている”自宅で死を迎えるために”に必要な条件も表している。

 1.闘病生活を支える周囲の介護力
 2.病人が居住する場所の確保
 3.家に往診してくれる医者の存在・・・

 これ、2019年の現在でも3条件を満たすのは難しいでしょう・・。

 そして、若き山崎貴が描いた臨死体験シーン・・・。(当時はCISシステム ”Composite Image Systems"と呼ばれていた)

 年上の方に対して甚だ失礼な物言いかもしれないが ”あれから25年、邦画VFXの先駆者として、頑張ってきたのですね” というのが率直な感想である。(が、今や大御所ですよね。お許し願いたい)

<1993年5月30日 劇場にて鑑賞>

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NOBU

3.5伊丹作品の・・・。

2018年10月2日
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伊丹作品に出てくる、頑固親父はどうしてこうも魅力的なのだろう。

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ハワイアン映画道の弟子