空がこんなに青いわけがない
劇場公開日:1993年2月20日
解説
商事会社勤めのサラリーマン一家の絆が徐々に薄れていく微妙な日常を、独特のズレで淡々と綴ったドラマ。劇団・東京乾電池で活躍する傍ら、映画、テレビ、CM等で個性的な役割を持つ俳優・柄本明の初監督作であり、相米慎二が製作(共同)にあたったのも話題の一つ。脚本の田村和義は現役サラリーマン。尾美としのり、高田純次、竹中直人、渡辺えり子などの個性派俳優が脇を固め、東京乾電池の役者も総出演している。
1993年製作/94分/日本
配給:アルゴプロジェクト
劇場公開日:1993年2月20日
ストーリー
商事会社課長の小林健太郎は社内のOL・夏川結衣と不倫関係になった。妻・佐和子は古い家を壊してマンションを建てる計画に夢中で、庭の物置の大整理に熱中し、祖母のふみはそれが始まった頃からボケだした。一一歳の一人息子・翔一は、物置に入り込んで漆にかぶれ全身包帯姿になったり、友達のワタナベくんと堀の上に昇ったり。健太郎は結衣と関係を精算しようとするが、いざ結衣が離れ、同僚の男と一緒になると今度は自分から彼女を追いかけ、妻のマンションの計画にも文句を言い出す。だが、それ以上何かが起こるというわけでもなく、結衣との関係も精算。祖母は入院し、一家は引越の日を迎えるのだった。