戦国野郎

劇場公開日:

解説

佐野健と「キングコング対ゴジラ」の関沢新一と「月給泥棒」の監督岡本喜八が共同で脚本を執筆、岡本喜八が監督した時代劇アクション。撮影はコンビの逢沢譲。

1963年製作/97分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1963年3月24日

ストーリー

時は戦国、武田勢の冷酷無残な仕打ちに愛想をつかした若き忍者越智吉丹は、一国一城の主の夢を抱き、諸国をさまよったが、この吉丹を、武田随一の忍者の雀の三郎左がつけ狙っていた。三郎左とは別に吉丹を狙っていた銅子播磨と吉丹は、ふとめぐりあった山猿のような田舎武士にすすめられ、馬借隊の群に身をかくすこととなった。馬借隊とは、有吉宗介を隊長に、お磯ことさぎりが指揮し、米や塩をはこぶことを職業としていた。この馬借隊に当時の最新式武器“種ケ島”の運搬をたのみに来たのが例の田舎武士、実は織田家の家臣木下藤吉郎だった。藤吉郎のたくみな弁説に有吉の一党はこの運搬をひきうけた。また藤吉郎は村上水軍の参謀百蔵と滝姫を口説きおとしてこれまた運搬をやくそくさせた。種ケ島が運び込まれた日、村上水軍の船に武田の忍者が襲いかかったが、荷の中味は石コロだった。一方、有吉の一党も荷をつんで出発した。これを追う武田の忍者たち、そして更にだまされたと知ってこれを追った村上水軍たち。随所ではげしい戦いが展開され、ついに武田の忍者のため全滅しようという時、蜂須賀小六をひきいた藤吉郎が現われた。そして荷の中味はニセモノで、ほんものはすでに小六たちが運んだという。これを知った吉丹は藤吉郎のとめるのも聞かず、さぎりとともに平原のかなたに消えていった。

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映画レビュー

今こそ、このテンポを学ぼう

2024年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

岡本喜八 生誕百周年記念プロジェクト - その11

 岡本喜八特集、今回は監督初の時代劇です。時は戦国時代、当時最新鋭武器の種子島(鉄砲)300丁を巡る脱藩侍、武田藩、村上水軍、山賊、馬借(運送屋)らの知略・武力の物語です。

 いやぁ、やはり軽快なテンポが気持ちいいわぁ。要らぬことをグダグダ言わず、登場人物も用事が済んだらさっさと退場する。人のそのスピーディな出し入れは笑ってしまうほどなのですが、そのせいで複雑な人間関係もスッキリまとまっています。作品がドンドン長くなっている現代の日本映画は見習ってほしいな。

 そして、本シリーズのもう一つの呼び物、上映後のトーク。今回は紙面で岡本喜八特集を組んだ、神奈川新聞の井口孝夫さんでした。喜八監督を巡る様々な人々に取材したお話は面白かったぁ。前田伸一郎さんのテンポの良い司会振りもお話を大いに盛り上げて下さいました。

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La Strada

3.0時代考証は良いが、観てて退屈

2021年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

話を捻り過ぎている感じ → 判り辛くて、ややこしい
感動場面もない

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KEO

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