セロ弾きのゴーシュ(1982・アニメ)

劇場公開日:

セロ弾きのゴーシュ(1982・アニメ)

解説

ヘタなセロ弾きのゴーシュが腕をみがき、人間的にも成長する姿を描く宮澤賢治原作のアニメーション。大藤賞受賞作品。監督は「じゃりン子チエ」の高畑勲、キャラクターデザイン・原画は「未来少年コナン」の才田俊次、美術は「銀河鉄道999」の椋尾篁がそれぞれ担当。

1982年製作/63分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1982年1月23日

ストーリー

ウダツのあがらぬ職業楽士ゴーシュは、内気で劣等感が強く、いつも楽長にしかられていた。仲間との交流もない彼は毎晩、家を訪れる動物たちを相手にセロを弾いてやる。いつしか動物たちとの対話の中から、彼の心はほぐれていき、町のコンサート発表会ではソロを弾くまでに、腕をみがき、人間としても成長していくのだった。

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映画レビュー

5.0新潟国際アニメーション映画祭にて

2024年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

新潟国際アニメーション映画祭の高畑勲監督特集で鑑賞。スクリーンで観たのは初めて。素晴らしい作品なのは知っていたけど、スクリーンではさらに映える。音楽の演奏シーンをアニメでどう描写するのかは、現代アニメにはいろんなやり方があるが、ビデオを撮影するのも気軽ではない当時に、これだけの描写をするのはすごい。なみきたかしさんと才田俊次さんのトークショーつきの上映だったが、音楽家の人にお願いして、楽譜に指の抑え方などを書き込んでもらい、それを参考に作画したのだと語っていた。
演奏シーンで空想の世界に突入する描写などは、音楽家の内面を映像化したようで素晴らしい。『BLUE GIANT』にも通じるような描写がすでに80年代前半に出ていたことに驚く。
動物たちの動きもキャラデザもどれも可愛いし、動きも背景も魅了されっぱなしの63分だった。

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杉本穂高

5.0物語を再読してみた。 原作が共感出来る。

2023年6月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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マサシ

4.5知の巨人、高畑勲

2021年9月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

たいへんな構成力を持った高畑勲。82年作の本作にもその才は存分に発揮されている。
映画音楽というものを根底から覆す様な演出には脱帽する。本来は映像を補うはずの映画音楽たが、本作はまず音楽があり、そして映像が音楽に追いついてきて、そして共存する。そこから音楽が醸し出すテーマを汲み取り、それを映像で表現し一体化する。なんという心地いいアニメだろう。
大地や虫や動物から奏でられる音楽。まさに自然と共に音を楽しむ。宮沢賢治の世界観を見事に表現している。
高畑勲先生。もっと長生きしてもらい、平家物語を描いてほしかった。

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カメ

4.5感情の発露

2020年1月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

興奮

幸せ

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ネコ脱皮

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