劇場公開日 1962年9月16日

切腹のレビュー・感想・評価

全42件中、1~20件目を表示

4.0いや、よくぞ血迷うた!

2023年12月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

知的

決めつけて話を聞かない、そういう場を与えない、遮る、制止する。「もういいから。」「それはいい。」こういうトップっているいる。。
そしてトップに同調するメンバー。まあ顔がイケズなこと。誰一人として意義を唱えません。現代でも会議の場などでこういうイケズな場面ってあるわー。

お宅をお借りして切腹をしたいと訪問し、嫌がる相手からお引き取り料をもらい受けるという強請・たかり。これも現代で似たような例あるな。笑
武士の時代だからといって全く高潔な話ではない。相手を騙して金を取ろうとしたり、集団でイケズな振る舞いをしたりするなど現代にも通じる「人間の小ささ・卑猥さ」を武士の時代を舞台装置にして表現したところが、この映画の秀逸で共感を呼ぶ部分であろう。
(そういえば黒澤監督の名作「羅生門」も自己正当化・虚栄心の映画であった。)

圧倒的迫力。カメラワーク、演出、音響!センスが唸る。そしてやはり演技。
凄い演技力だと思っていたら仲代達矢だったのか。後に無名塾を起こすのも納得の凄み。「待ていッ!待たれいッ!」と斬りかかろうとする家臣たちを一喝する声。周りの空気が震えている。丹波哲郎との果し合い、腰を落としたどっしりした剣の構えだけで「明らかにこいつの方が強い」を観客に認識させていた。娘は綺麗な人だなあと思っていたら、若き日の岩下志麻だったとは。なるほどなー。で、家老の勘解由は三國連太郎とな。イケズから狼狽まで表情の演技が秀逸。ワナワナという擬音が今にもみえてきそうだった。
脚本、演出、カメラ、音響、そしてこの俳優陣の迫真の演技があって、この作品を名作たらしめたのだ。

武士の面目を体現していたのは誰か?
半四郎が該当しそうだが、彼も「庭先切腹たかり」の件を興味深く求女に話していて求女に釘を刺されていたな。
彦九郎は求女に切腹を執拗に強いていたがそれは武士が言い出したことに責任を持たせようとしただけでイケズではないような。自分が半四郎に髷を落とされた際には切腹しているし。実は彦九郎だけが該当する様な気がする。でもそれはあんな融通の利かない、杓子定規な人間である、ということなのだ。

少し長いけど、圧倒された。
これがたった¥500で観れるとは。京都文化博物館、素晴らしい!

※登場人物の名前が変わった名前で難しい。下記に記載しておく。
津雲半四郎(仲代達矢) → つくも はんしろう
千々岩求女(石濱朗)  → ちぢいわ もとめ
斎藤勘解由(三國連太郎)→ さいとう かげゆ
沢潟彦九郎(丹波哲郎) → おもだか ひこくろう

※しかしオッサンの集団イケズほど醜悪なものはないな。
※竹光での切腹シーンは思わず目を背けた。周りの人ものけぞっていた。
※脚本が秀逸なので収録されている本「日本名作シナリオ選下巻」をポチッとした。よく聞き取れなかったところもよくわかる。シナリオ通りでない場面もあるな。
※急に会社が倒産したり、これまでやってきた仕事が時代の荒波で消失したりして、家族を医者に見せられないような苦境に陥らせないよう、常に備えないといけないなと強く感じた。(「武士は食わねど高楊枝」は世帯をもっていない武士だけがやるべし。)

コメントする 3件)
共感した! 10件)
momokichi

4.5武士として

2024年9月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
ムーン

5.0生半可じゃ無い緊張感! 名監督と名俳優!!

2024年6月18日
スマートフォンから投稿

何度観ても緊張する
物語の恐ろしさ
気の抜けない展開

怒りの復讐か!?

貧しいが幸せであった
武士の、男の一分

これは命をかけた
製作•俳優の仕事
見事です。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
星組

4.5井に大

2024年6月2日
iPhoneアプリから投稿

はじめて見たけど噂に違わぬ骨太。社会を超え、組織を超え、家も超え、損得ではなく、果たすべき筋を果たす人の意地が上部だけの面目の全てを突き破る。あっぱれ。
仲代と三國の掛け合い。仲代と丹波の果し合い。ラストの殺陣。ただただ美しい。若き岩下志麻も美しい。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
Kj

5.0年に一回は観返す傑作!

2024年5月27日
PCから投稿

怖い

興奮

知的

序盤から少しずつ本筋が見えてくる展開が見事!
仲代達矢と三國連太郎の対峙シーンの緊張感がすごい!最後のチャンバラシーンもいい。
そして出番は少ないが小林昭二がいい!

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ブッチー

5.0おどろおどろしい怪談チャンバラ時代劇。こわいよ!ガク((( ;゚Д゚)))ブル 武士の面子の薄っぺらさを描いた怪作。【長文・要注意】

2024年5月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

悲しい

怖い

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 2件)
共感した! 7件)
野球十兵衛、

4.5追い詰められながらも、逆に相手を理詰めで追い詰め、、、

2024年1月29日
PCから投稿

武士のプライドをかざし、
人情を忘れた者へ、復讐する。
仲代達也の演技が光る。

居島一平氏が推奨していたので観たが、見応えがあった。
映画館で観たかった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
東條ひでき

5.0素晴らしい

2023年12月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

当時の世相もよく現れていると思います。お家取り潰しにあった大名家とその家来達は数知れず。
原作の異聞浪人記は読んでいませんが 原作も素晴らしかったのだろうと思います。
竹光で切腹させられる場面も凄まじい。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
こーしっぺ

4.0計画的な復讐経由の切腹劇

2023年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
parsifal3745

4.0すごかった

2023年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
ツネ

5.0なまなましい武士の姿

2023年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
こまめぞう

5.0『武士の面目とは!所詮上辺だけをつくろうと言うものが?』 『さよう』

2023年7月10日
スマートフォンから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 5件)
マサシ

5.0侍ものの映画の最高傑作

2023年6月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

知的

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
shigesaku 007

5.0真剣!

2023年6月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

能役者が主人公のまんが、「花よりも花のごとく」作中で紹介されてて知った映画。本物の日本刀で撮っていたとあり、気になっていた。どこでだと思ってたら、仲代達矢と丹波哲郎との果たし合いでだそうだ。私の眼力ではとうてい真剣と見分けられないが、やはり尋常でない緊迫感があった。しかも、曇って風が強いところで向き合ってて、一歩狂ったら大けが。なんかもう、見てるうちに変な汗が出てきた。あー怖い。

井伊家も台所は苦しいのだろうが、ちょっと厳しすぎる。苦しい立場の人間を、嘲りなぶるのはアカン。こんなんだから後々暗殺されちゃうんだよ。

何というか、いろいろ恐ろしい映画であった。武士は生きにくい職業だと思った。

BS松竹東急の放送を録画で鑑賞。

コメントする 1件)
共感した! 3件)
ぷにゃぷにゃ

5.0時代劇の中でも5本指に入る作品‼️

2023年4月30日
スマートフォンから投稿

泣ける

怖い

興奮

この作品は武家社会における非人間性、建前、偽善、虚飾、残酷性といったものを小林正樹監督が切腹という形で重厚に描いた超傑作です‼️若かりし頃の仲代達也さん、三國さん、岩下志麻さん、丹波さんががっぷり四つで組んでおられますが、やはり橋本忍さんの脚本と小林監督の演出あってこそ。仲代さんが懐から髷を三つ放り投げるシーンは衝撃的でした‼️

コメントする 1件)
共感した! 8件)
活動写真愛好家

3.5高評価も納得

2023年2月19日
iPhoneアプリから投稿

白黒の画も素晴らしく、切腹というテーマをしっかりと描き海外からの評価が高いのも理解できる。傑作!

コメントする (0件)
共感した! 3件)
aaaaaaaa

4.0武家社会の終焉

2022年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

千々岩求女(石浜朗)に対しては、彼には本当は死ぬ気などないことを承知の上で、竹光で腹を切らせるという無茶をさせてしまったのは、ご多分に漏れず、井伊家側の台所事情も、決して富裕ではなかったからなのだと思います(それだけに、切腹を口実に金員を強請ろうと押しかける食い詰め浪人には業を煮やしていた)。
津雲半四郎(仲代達矢)に、その点を問い詰められたときの、斎藤勘解由(三國連太郎)の苦悶の表情が、そのことを雄弁に物語っていたと思います。
しかし、結局、本件の顛末は…。
終焉を迎えようとしていた武家社会の、断末魔の苦しみを描いて余りある一本でした。評論子には。

コメントする 2件)
共感した! 6件)
talkie

4.5日本映画ここにあり

2022年8月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

悲しい

怖い

知的

初めて観た時、目を背けてしか観られなかった。再視聴さえ出来ぬ、痛みを感じる映画。仲代さん流石の着物姿と演技、カッコ良い。
こんな事なさそうで、あったのかと思うと、眉間に皺が出来まくり、、、。
時代劇の良さをしみじみ感じました。
でも、剣って武器ですね。怖い怖い。
切るか切られるか、、、の世界。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
ミズバショウ

5.0あれ、ここにも岩下志麻

2022年6月17日
iPhoneアプリから投稿

おんの?顔が仲代達矢に見えんな
切腹のリメイク版もどっちも泣ける

コメントする 3件)
共感した! 3件)
ミスター

2.0うーん

2022年6月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

確かに重厚な作品である。役者も今みたいなアイドル俳優はいないし、モノクロのしかも古い記録映画みたいな画面。
でも、映画というエンタメとして見ると面白いかと言うと・・・・。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
背中にエンジン