青年の椅子

劇場公開日:

解説

源氏鶏太の原作を「強くなる男」の松浦健郎が脚色「気まぐれ渡世」の西河克己が監督したサラリーマンもの。撮影もコンビの岩佐一泉。

1962年製作/93分/日本
配給:日活
劇場公開日:1962年4月8日

ストーリー

ここ鬼怒川温泉では、日東電機のお得意様招待の新年宴会が盛大に行われていた。芸者衆がずらりと居並ぶ前で、ハッピ姿でサービスにつとめる社員たち。舞台で踊り終った大取引き先の畑田商会社長は、同じく大取引き先の矢部商会社長の令嬢美沙子の隣に腰をすえた。酒癖の悪い畑田は、やがて美沙子にからみ出した。困った彼女は、そばに神妙に控えている社員高坂に助けを求めた。最初はためらったものの、畑田の態度をみかねた高坂は我れ知らず畑田を投げ飛ばしてしまった。くさった高坂はビールをつかむと風呂場へ降りて行った。そこで畑田と出会った彼は、畑田から意外なことを聞いた。湯浅営業課長を失脚させて社をくいものにしようとする陰謀があるというのだ。先刻の事は水に流して仲直りした二人は、湯浅を守ることを誓い合った。一方、タイピストの十三子と美沙子は高坂に好意を持っていた。面白くないのは十三子に婚約を破棄された営業部員の大崎と、美沙子につきまとう矢部商会の専務田崎であった。二人は何とかして高坂をクビにしようと企んでいた。さらに田崎は日東電機の菱山総務部長と組んで、日東電機を負いものにしようとしていた。菱山一派は行動を開始した。菱山は湯浅に、彼の部下の悪事をあばき責任をとるように迫った。辞職しようとする湯浅をひきとめた高坂は、畑田の力を借りてまき返しを開始した。美沙子を慕う矢部商会の木瀬も高坂に協力を申し込んだ。そのうち田崎が情婦にバーを経営させているという情報をつかんだ高坂と木瀬はそこへ乗り込んだ。そこには菱山、田崎、大崎の面々がたむろしていた。その帰り二人は七首を持った愚連隊に襲われた。菱山達の陰謀はまぎれもないところとなった。高坂や美沙子達に迫まられた田崎は、全てが菱山の企んだことと白状した。高坂は菱山部長をつかまえ、皆のいる前で彼の陰謀をすっぱ抜いた。菱山と田崎はクビになり、高坂は十三子に結婚申込をするのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0青年の椅子

2015年7月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

裕次郎映画も衰退にきたとつくずく、サラリーマン映画で見せ場もなく眠くなるだけで、何の面白くもない一編。脇役は東野英二郎/滝沢修/宇野重吉と新劇の重鎮が勢ぞろいするが、彼らもつまらない映画で見せ場もなく可哀そう。芦川いずみと水谷良恵の恋のさや当てもまるで東宝のサラリーマン映画。もはや黄金時代の裕次郎イメージ/面影さらに無し。題名からして期待してなく見たが非常につまらない作品であった。

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