ずべ公番長 夢は夜ひらく
劇場公開日:1970年9月22日
解説
実力、人気最高の大型歌手藤圭子の「圭子の夢は夜ひらく」の主題曲をバックに“女番長”シリーズ第一作。脚本は「あばれ丁半」の宮下教雄、監督は脚本にも参加している新人の山口和彦。撮影は「日本暴力団 組長くずれ」の仲沢半次郎がそれぞれ担当。
1970年製作/87分/日本
原題または英題:Tokyo Bad Girls
配給:東映
劇場公開日:1970年9月22日
ストーリー
世間は女ネリカンと呼び、すべ公たちが泣いて震える不良少女の矯正機関である赤城学園を仮退学したばかりの影山リカは、一度はまともな職についてみたものの周囲の風当が強く飛び出してしまう。あてもなく新宿をふらつくリカに、キャッチバーを紹介したのは綱夫と名のる男だった。偶然にもこのキャッチバー“紫”のママ梅子は赤城学園の出身で、長子、マリ、ミツ子ら学園出身のずべ公をホステスとして使っていた。また綱夫の女房長子は、リカと学園で共に助けあってきた仲間だった。一方、この辺一帯をナワ張とする大羽興業は、LSDやマリファナを密輸してヒッピーに売りつけ、金が払えなくなると売春をさせていたが、最近は、梅子の店に目をつけ、ことあるごとに目を光らせていた。ある日、マリの妹で、大羽興業から追われていた、麻薬中毒のヒッピー、バニーをリカがかくまったことから、ことが荒だち、日増しにいやがらせがエスカレートしてきた。リカを救うため、梅子は三百万円の借金をしたものの、高利貸しが大羽と結託していたことから梅子は窮地に追い込まれる。そんな梅子の姿を見たリカは、自から体を張って大羽興業にのり込んでいくが、逆にはずかしめられてほうり出されてしまう。その頃、マリはバニーを探し出すがバニーはすでに大羽の手によって殺されていた。梅子は、店の権利と引き換えにバニーの遺体を引き取る。バニーの通夜の日、一人日本刀を取り出し、大羽興業に向う梅子と肩を並べるのは出所して来た、恋人の慎二だった。そして、リカたちグループもその後を追った。