劇場公開日 2005年6月18日

「砂で造ったもののように儚い」砂の器 どん・Giovanniさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0砂で造ったもののように儚い

2025年3月2日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

 序盤に 警部補の今西栄太郎(丹波哲郎)と 巡査の𠮷村弘(森田健作)の二人が 出張(という名目の旅)をしているシーンがあり、終盤に 本浦千代吉(加藤嘉)と 本浦秀夫(春田和秀)の二人が、とある理由で(それは核心に迫る話なので ここでは秘密だが)旅をしている。

 旅で始まり 旅で終わる作品なのだ。せっかく遠くまで行っても無駄だったり、結果的に残らない砂で造ったもののように、人生のひと時の幸せと儚さが描かれている。

 本浦親子の旅が、コンサート会場で組曲「宿命」を演奏している者と捜査会議に出席している者たちの回想または想像のように見せるクライマックスの演出が秀逸である。

 今となっては、現代パートも過去パートも ノスタルジックで味がある。

どん・Giovanni
kazzさんのコメント
2025年3月3日

不朽の名作…とは、正にこの作品を指す…と言っていい作品です❗️

kazz
talismanさんのコメント
2025年3月2日

音楽、構成、役者、みんないいですね

talisman