新撰組(2000)

劇場公開日:

解説

幕末の時代を生きた新撰組の志士たちの物語を、原画キャラクター人形を操演するという形で製作した長編立体アニメーション。監督は「八つ墓村」の市川崑 第43回文藝春秋漫画賞を受賞した黒鉄ヒロシによる原作を、市川監督と「ウルトラQ/ザ・ムービー 星の伝説」の佐々木守が共同脚色。撮影を「八つ墓村」の五十畑幸勇が担当している。声の出演に「梟の城」の中村敦夫と中井貴一、「オサムの朝」の原田龍二らが、またナレーションに「<39> 刑法第39条」の江守徹があたっている。

2000年製作/86分/日本
配給:メディアボックス
劇場公開日:2000年1月15日

ストーリー

元治元年(1864年)初夏。祇園祭でにぎわう京都・三条小橋の宿屋・池田屋で、謀議中の尊譲派志士たちが襲撃される事件が起こった。これが世に言う池田屋騒動であり、その一件で一躍名を馳せたのが新撰組だった。新撰組とは、騒動に先立つ一年四ヶ月前の文久三年、江戸幕府が将軍上洛の警護のために武芸に優れた浪士を集めて編成した警備隊のことで、その中心人物に近藤勇、土方歳三、沖田総司らがいた。ある日、近藤と土方は組の統制のために「局中法度」を作成する。ところが、それに最も背いていたのが局長の芹沢であったことから、彼らは芹沢を暗殺。かくして新撰組の実験は近藤が握ることとなった。され池田屋騒動後、新撰組に常陸志筑藩を脱退した伊東甲子太郎が十数名の同志を連れて加盟してきた。近藤は教養高い伊東に参謀役を依頼するが、土方は勤皇派で美男の伊東に嫌悪感を抱いていた。はたして、伊東は勤皇派の「御陵衛士隊」を結成すると、新撰組から分裂してしまう。慶応三年、十五代将軍徳川慶喜の大政奉還により守護職を外された新撰組。彼らは鳥羽・伏見の戦いへの参加を命じられるも、外国製の小銃や大砲で攻撃する倒幕軍には歯が立たず、結成からわずか五年という短い歴史を閉じる。その後、慶喜の後を追うように江戸に向かった近藤は、途中、土方と別れ投降。斬首となり、沖田も肺結核で死亡する。

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