新仁義なき戦い 組長の首のレビュー・感想・評価
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すっごい面白い
広島も呉も関係なくなって舞台は九州。菅原文太がヤクザらしく、金への執着を隠さないところに少し引く。成田三樹夫がかつてないほど大活躍。山崎努のシャブ中ぶりがすごい、シャブやばいと思う。
組長の首を追って大チェイス!
「新 仁義なき戦い」シリーズ第2作。
Blu-rayで2回目の鑑賞。
タイトルに「仁義なき戦い」とありますが、本作は完全なるフィクション。
実録の呪縛から解き放たれ、もはや本来の目的を見失ったかのように思いましたが、そこに流れる熱量はまだまだハンパなく、仁義もクソも無い男たちの凄絶なドラマが展開されました。
舞台は広島から北九州へ。しかし菅原文太は広島弁が抜けていません(笑) 体に染み付いてしまったのでしょうか?(笑)
麻薬密売の巨額の利益で関門海峡周辺地域を牛耳る大和田組の跡目争いを描き、その渦中で全てを踏みにじられた黒田(菅原文太)たちの壮絶な復讐チェイスをたっぷりのカー・アクションで魅せてくれました。
“実録路線”からの泥臭い殺し合いと人間の欲望が弾ける権謀術数は本作でも健在。あの手この手で策を巡らして生き残ろうとする外道たちのドラマはやはり圧巻。人を人とも思わない非道下劣な命の殺り合いの生々しさに無性に引き付けられました。しかもその様がどこか滑稽に思えて来るのも、このシリーズの良さであり魅力だなと改めて思いました。
「ウルトラセブン」のアンヌ隊員役で特撮ファンにはお馴染みのひし美ゆり子がその美しい裸体を惜し気も無くカメラの前に晒して、彼女を抱いた男はことごとく死ぬと噂される“下がりボンボン”な女を熱演。エロ過ぎる肢体に思わず“反応”してしまいました(笑)
ひし美ゆり子!
これで、仁義なきシリーズ7作目。
全ての話に、ギラギラした新キャラが出て来て
次は誰だ?どんなビジュアルでどんな性格なんだろうとワクワクする。
菅原文太を始め、松方弘樹、梅宮辰夫、千葉真一、
田中邦衛、渡瀬恒彦、宍戸錠、山崎努、小林稔侍…
ほとんどの俳優さんをバラエティで知った僕にとって
こんなに凄い人だったのか!とたまげると共に畏怖すら
感じる。
まぁ、だいたい若頭、No.2が絵図描くよな。
今作に限っては、ひし美ゆり子さんが美人で、
とてもタイプだったので、調べたらアンヌ隊員で、
当時ウルトラセブン見てて、今作で思春期を迎えた人
たちはテンション上がったろうな!
残り一作も楽しみたいと思います。
チャーミング
この新仁義シリーズより、もちろん元祖の方が100倍くらい面白い。
が、本作での文太さんのハチャメチャ具合にシビれる。
狂犬ぶりがチャーミング。たまらん。
車で追いかけっこするシーンなんて、コントか?と笑うけど、そこもイイ。
酷薄の成田三樹夫、ピラニア室田日出男に、もだえる。
野良犬・渡瀬の魅力も全開。
インテリ顔の山崎努がこの映画に合ってない。突然出てくる三上寛も変だ。が、テイストをグチャ混ぜにしたラフでアホな感じもイイ。
女優陣、梶芽衣子もイイが、「さがりボンボ」ひし美ゆり子が圧巻。
泥臭いファムファタルぶりに唸る。
裸でソファーに座っているシーン、思わず拝みたくなる。
各シークエンスの瞬発力が凄まじい怪作!
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