劇場公開日 1975年11月1日

「組長の首を追って大チェイス!」新仁義なき戦い 組長の首 syu-32さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0組長の首を追って大チェイス!

2019年6月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

「新 仁義なき戦い」シリーズ第2作。

Blu-rayで2回目の鑑賞。

タイトルに「仁義なき戦い」とありますが、本作は完全なるフィクション。
実録の呪縛から解き放たれ、もはや本来の目的を見失ったかのように思いましたが、そこに流れる熱量はまだまだハンパなく、仁義もクソも無い男たちの凄絶なドラマが展開されました。

舞台は広島から北九州へ。しかし菅原文太は広島弁が抜けていません(笑) 体に染み付いてしまったのでしょうか?(笑)
麻薬密売の巨額の利益で関門海峡周辺地域を牛耳る大和田組の跡目争いを描き、その渦中で全てを踏みにじられた黒田(菅原文太)たちの壮絶な復讐チェイスをたっぷりのカー・アクションで魅せてくれました。
“実録路線”からの泥臭い殺し合いと人間の欲望が弾ける権謀術数は本作でも健在。あの手この手で策を巡らして生き残ろうとする外道たちのドラマはやはり圧巻。人を人とも思わない非道下劣な命の殺り合いの生々しさに無性に引き付けられました。しかもその様がどこか滑稽に思えて来るのも、このシリーズの良さであり魅力だなと改めて思いました。

「ウルトラセブン」のアンヌ隊員役で特撮ファンにはお馴染みのひし美ゆり子がその美しい裸体を惜し気も無くカメラの前に晒して、彼女を抱いた男はことごとく死ぬと噂される“下がりボンボン”な女を熱演。エロ過ぎる肢体に思わず“反応”してしまいました(笑)

しゅうへい