「ちょい役まで豪華」新幹線大爆破(1975) syouganekoさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょい役まで豪華
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いやあ~面白かったですよ。東映の威信をかけ豪華なキャストでこれ以上はない
丁寧緻密な作りで見ごたえがありました。新幹線爆破シーンがミニュチュア然としてちゃちだったとの意見もありますがそれは全て想像(妄想)シーンでの画で実際は爆破されてないのでリアルでなくてもよいと私は考えます。(映画「日本沈没」参照してね、あれは東宝か)実際貨物列車の爆破シーンはみごたえありでしたよ。
みなさん主役級の重鎮なので迫力のあること、高倉健さんアップをはじめ男くさい顔がドドーンとならんで新幹線よりこれを見る映画でしょう。多岐川裕美、小林稔二、志穂美悦ちゃんもここではちょい役だ、私は宇津井健さんが一番かっこよかったな。
ヤン・デ・ボン監督の「スピード」の元になったのは明白だが、その他列車パニック物の
基礎となったと感じる(「サブウェイパニックは同じ75年公開だが流石にあちらはスタイリッシュ?)刑事が大量に動いて捜査で犯人を追い詰めるのはその後の邦画(TVも)犯罪物の形を作ったのではないだろうか?でもここでは警察は失態ばかり、爆弾を発見したのは国鉄側だしそれを解除したのも乗務員、運転士の千葉ちゃんも自ら溶接機で鉄板を切っている。
容疑者を一人も捕まえられず三人とも殺している。しかも爆弾解除報道を遅らせて犯人をおびきだし子供を使って特定させる汚い手口。国鉄より警察から横やりが入りそうな作品だが現実の事件でもこれに近い失態をしてるのも事実(吉展ちゃん誘拐事件とか知ってる?)
とにかくいろんなものを詰め込んだけどテンポよく飽きずにみられた重厚な二時間半でした。
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