続次郎長富士

劇場公開日:

解説

「大江山酒天童子」の八尋不二の脚本を「濡れ髪三度笠」の森一生が監督した娯楽時代劇。「銭形平次捕物控 美人蜘蛛」の牧田行正が撮影した。

1960年製作/108分/日本
配給:大映
劇場公開日:1960年6月1日

ストーリー

黒駒の勝蔵を倒して清水へ引上げてきた次郎長に、新しい押しかけ子分七五郎が待っていた。七五郎は、石松も顔まけの短気な男だ。石松と七五郎は、桝川の仙右衛門の仇討を買って出、八角一家を斬りまくった。次郎長の命で、三人は旅に出た。七五郎は旧友のお役者の政に会い、政の女出入りの傍杖をくった。反次郎長派の親分平親王の勇蔵は、政のまちがいを利用し、次郎長陣営の仲間割れを図った。勇蔵の背後には、黒駒の弟分黒竜屋亀吉や、軍師格の新助らが糸を引いていた。石松の報告で彼らの奸計を知った次郎長は、二十八人衆を連れて勇蔵の家へ乗りこんだ。大喧嘩が予想されたが、青年代官山上藤一郎の裁きで治まった。次郎長と別れた石松は、三河の為五郎から次郎長へ二百両の金を預って帰途についた。が、その二百両を道で会った都鳥の吉兵衛に貸してしまった。折から都鳥にワラジを脱いだ新助たちが、吉兵衛をそそのかし石松をだまし討ちにかけた。石松は手傷を負い、一度七五郎の家に逃げこんだが、また躍り出して殺された。勇蔵が都鳥兄弟をかくまった。吉兵衛を追って来た小政も生捕りにされるハメになった。勇蔵は小政を生きながら棺桶へ入れて清水へ送り、石松の死骸を引取りたいなら次郎長一人で来いと挑戦した。黒竜屋、勇蔵の連合軍の真只中へ、同勢わずか四人で次郎長が進んだ。同じ頃、清水で留守を守る大攻、七五郎らは、かつて七五郎に救われたことのある幸助から勇蔵の奸計を聞いた。みんな親分と一緒に死のうと駈け出した。死闘。やがて、勝どきは清水方にあがった。

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