12人の優しい日本人のレビュー・感想・評価
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優しい日本人
『12人の優しい日本人』
三谷脚本ここにあり!
内容は全く古くない!
日本にも陪審員制度があったら、という仮定の設定で書かれた本作。
1991年の作品だけに映像はかなり古いです。しかし、内容は全く古くない!「さすが三谷幸喜」と思わせられました。
陪審員として呼ばれた12人の群像劇で、場所移動もなければ、ストーリーが進んで新たな人が登場することもない。ある事件について有罪か無罪かを決めなければならないが、全員一致でなければならない。そのために議論を交わすのですが、誰かの一言で有罪に動いたり、無罪に動いたり。場の空気に左右され易い日本人が、ユーモアたっぷりに書かれています。
難点は「ながら見」ができないことですね。しっかり見ていないと、いつの間にか新たな意見がでてきて大局が一転していることが多々あります。そして、場面が変わらないので巻き戻しができない。
映画に集中できる時間をとって、きちんと見れば楽しめる作品だと思います。
舞台版ではキャストが変わっている様なので、映像化されているのなら是非そちらも見たいです。
単純な娯楽映画ではない
この映画は中学生の時に一回、大学生になってもう一回見たのだが、当初はどの役がどちら側につくのかを予想するという授業の一環で見たため、1つの部屋で繰り広げられる劇が教室と相まって、窮屈でなんかやけに見てて苦しくなる作品だという印象だった。しかし、大学生になってもう一度テレビで見たとき、評価は一変した。
演者の役作りがすばらしい。現実的ではないコミカルなキャラ立ち、それぞれが役者の素のキャラではないかというほどに完全に役作りが出来上がっている。聴くところによると三谷幸喜の秘蔵っ子が複数出てるとか。
1つの部屋でカメラや機材が映らないような、監督のカット割りの細かさとかに関心。
そのカット割りに対応する役者はほんとすごいんだろうなあ。
三谷幸喜脚本の作品特有の笑いのセンスはもちろんある。
音楽はあまり印象に残らなかったが、それだけ溶け込んでるということかもしれない。
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