12人の優しい日本人のレビュー・感想・評価
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20年以上前の作品なのに、古さを感じない。 裁判員制度を彷彿とさせ...
20年以上前の作品なのに、古さを感じない。
裁判員制度を彷彿とさせる議論で、二転三転していく嫌疑がおもしろい。
しかも、それぞれのキャラクターがはっきりしていて、ごちゃごちゃしているかんじなのに、吸い込まれる。
感情論で無罪、論理的で無罪、いや有罪。裁判員になったときの予習になりました。
最初の10分で面倒だし見るのやめようかと思ったが、最後まで見てよかった!20年以上前の作品なのに、古さを感じない。
裁判員制度を彷彿とさせる議論で、二転三転していく嫌疑がおもしろい。
しかも、それぞれのキャラクターがはっきりしていて、ごちゃごちゃしているかんじなのに、吸い込まれる。
感情論で無罪、論理的で無罪、いや有罪。裁判員になったときの予習になりました。
最初の10分で面倒だし見るのやめようかと思ったが、最後まで見てよかった!
良く2時間もったな。
三谷幸喜らしさが全面に感じられた。
ワンシチュエーション。陪審員の会話劇だけで2時間もつのか?と訝しげに見てたけど、
前半は辛かったけど、これは会話の中から真実があぶり出されて行く話なのか!と気付いてからは引き込まれ、トヨエツが皆を引っ張って行き始めてからは畳み掛けるように会話が弾み真実が暴かれ始めて面白かった。
映画と言うより舞台感が強かったけど、どんどん俳優さんがノッて行ってるように見えてその空気を感じるのも楽しかった。
勝手に喋っているだけ
総合55点 ( ストーリー:55点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:65点|音楽:10点 )
『十二人の怒れる男』は、一人の男が論理的に仮説を投げかけて間違いを次々に指摘して真実に迫っていった。
だがこの作品は各々が感情をぶつけ思い込みを押し付け屁理屈を並べて飛躍の理論を思いつくままに喋る。かなり支離滅裂であり、理路整然とはいかない。だから観ていていらっとする。喜劇ではあるから最初から事件の解決を真面目にする気はないのだろうが、そのために面白くない。とりあえずこれだけ話し合ったのに、結末だってそんなことで結論としていいのかと思った。
良いところは、12人の性格と立場の描き分けが出来ているところ。適当に済ませようとするものもいるが、再考を促す者だってそうするのは事件の真実を求めている純粋な動機とばかりも言えなさそうだ。
超名作「十二人の怒れる男」を意識したのは明らか。こういうテーマは人...
超名作「十二人の怒れる男」を意識したのは明らか。こういうテーマは人間の本質を突いているのか、面白い。ずっと見入ってしまった。そういう面ではこの作品は素晴らしいといってよい。
本家と違ってコメディ的要素を取り入れているのも意欲的だ。だが、なんかこのコメディ的要素が時にイライラさせる。それも作る側の意図なのかもしれないが、やっぱりイライラする。
この人たちは本当に優しい日本人なのか?
陪審員制度ってこれでいいのか?
どこか納得出来ない妙な映画でした。
面白い
観る前からなんか既視感があったのは、昔演劇で観たから。そのときのこともおぼろげにしか覚えていないのだけど、だいたい似たような印象でした。舞台を映画にするのって基本的には好きじゃないのだけれど、十分楽しめたかな。でもやはり配置とか考えると舞台の方が活きてくる気はした。
三谷幸喜の脚本劇
この作品は映画というよりは、どちらかというと1つの部屋で舞台での演劇を、映像にしているといった印象を覚えました。
始め陪審員なんていうので、ひと昔前に日本に陪審制が存在したっけ?などと疑ってしまいました、もしもの話だったんですね。
12人の陪審員は、始め全員意見が一致し、そこで会議は終わろうとしてしまいます。まぁそこからとんでもない議論がくりなされ、判定は何回もひっくり返ったうえに1つの結論に落ち着くわけです。
一人一人の陪審員がキャラをしっかりと持っていて、役者たちは本当にそこを見事に演じてみせていました。頑固そうなおじさんがあっさりと意見を変えたり、人間ってすぐ人の意見に飲まれちゃったりするんですよね。また役者たちは毎回のテイクが長かっただろうこの作品で、よくあの長いセリフを入れていたなぁと思います。
この作品は三谷幸喜さんが脚本を執筆したということで、やはりその点においては流石といったところです。笑える要素も所々にあって、なかなか楽しめました。
元を下回る出来
これ面白いのか?っていうのが感想。笑いどころがない。
十二人の怒れる男と比べると、深みが違うかなと思う。今作では、ただ話し合いをしたい男がグダグダと進めてる印象。
役者は凄くて、それぞれが良い味出してたと思う。トヨエツが思いの外かっこ良かった。
三谷脚本最高傑作の一つ!
ある殺人事件の有罪無罪を決める為集まった12人の陪審員。
今や現実となったが、もし日本に陪審員制度があったら…?
三谷幸喜脚本の1991年の作品で、三谷脚本最高傑作の一つ。
言うまでもなく元ネタは「十二人の怒れる男」。
単なるオマージュに留まらず、邦画における密室劇、会話劇、ミステリー・コメディ、裁判及び法廷モノでも非常に優れた一作。
シリアスで重厚だったオリジナルとは違い、三谷ならではのコミカル性。
タイトルにも反映されている日本人の持つ“優しい”人情。
それらが絶妙な味付けとなっている。
裁判シーンや事件の回想シーンは全く挿入されないが、陪審員たちの話し合いから事件の全貌がだんだん見えてくる巧みな語り口。
グイグイ引き込まれ、これはオリジナルと同じだが、また違った点も。
オリジナルは有罪→無罪だが、本作では無罪→有罪、そしてもう一回一捻り。
三谷の偉大な名作への挑戦にも感じた。
冷静な陪審員長を筆頭に、仕切ろうとしゃしゃり出る者、目立ちたがり、論理主義者、独善的な者、日和見主義、平和主義、ただ自分の言い分を主張したいだけの者、枠に入らないが頭のキレる者…。
一癖も二癖もあるユニークな登場人物たちはまるで社会の縮図。
やる気があるんだかないんだか分からなかった議論が、やがて白熱した議論に展開していく様は痛快で爽快でもある。
ラスト、豊川悦司が桐島一之にかけた言葉が一筋の哀しみも感じさせた。
もう何度も見てるほど特に好きな三谷作品。
こういうのを見せられると、やっぱり三谷は才ある脚本家だと思わずにはいられない。
優しい日本人
うーん。
見終わった後、なんとも微妙な感情になった。
まず原作を見てないからなにも語れないのだが、
映像がとか、撮影とかに関してはよく分からないが、面白い!!!ってなるような映画ではなかった。
とにかく、原作の方をまず観ようと思いました。
『12人の優しい日本人』
塩見三省、相島一之、上田耕一、二瓶鮫一、中村まり子、大河内浩、梶原善、山下容莉枝、村松克己、林美智子、豊川悦司、加藤善博、の12人。
他は守衛役久保晶、ピザ配達員役近藤芳正のみ。
特筆する必要はない12人全員がグレートフル。
12役12演の宴を観よ。
三谷脚本ここにあり!
まずは、製作費、かかってないだろうなぁ。www
外国映画のパロディなんでしょうけど日本人のファジーさ、適当さが的確に出ていたと思います。
何回か見て楽しめるのも三谷作品のいいところですね。
日本で裁判員制度が出来た今、もう一度見てみたくなって借りてきました。
順位は付けられませんが間違いなく上位の作品だと思ってます。
内容は全く古くない!
日本にも陪審員制度があったら、という仮定の設定で書かれた本作。
1991年の作品だけに映像はかなり古いです。しかし、内容は全く古くない!「さすが三谷幸喜」と思わせられました。
陪審員として呼ばれた12人の群像劇で、場所移動もなければ、ストーリーが進んで新たな人が登場することもない。ある事件について有罪か無罪かを決めなければならないが、全員一致でなければならない。そのために議論を交わすのですが、誰かの一言で有罪に動いたり、無罪に動いたり。場の空気に左右され易い日本人が、ユーモアたっぷりに書かれています。
難点は「ながら見」ができないことですね。しっかり見ていないと、いつの間にか新たな意見がでてきて大局が一転していることが多々あります。そして、場面が変わらないので巻き戻しができない。
映画に集中できる時間をとって、きちんと見れば楽しめる作品だと思います。
舞台版ではキャストが変わっている様なので、映像化されているのなら是非そちらも見たいです。
単純な娯楽映画ではない
この映画は中学生の時に一回、大学生になってもう一回見たのだが、当初はどの役がどちら側につくのかを予想するという授業の一環で見たため、1つの部屋で繰り広げられる劇が教室と相まって、窮屈でなんかやけに見てて苦しくなる作品だという印象だった。しかし、大学生になってもう一度テレビで見たとき、評価は一変した。
演者の役作りがすばらしい。現実的ではないコミカルなキャラ立ち、それぞれが役者の素のキャラではないかというほどに完全に役作りが出来上がっている。聴くところによると三谷幸喜の秘蔵っ子が複数出てるとか。
1つの部屋でカメラや機材が映らないような、監督のカット割りの細かさとかに関心。
そのカット割りに対応する役者はほんとすごいんだろうなあ。
三谷幸喜脚本の作品特有の笑いのセンスはもちろんある。
音楽はあまり印象に残らなかったが、それだけ溶け込んでるということかもしれない。
三谷ワールドを初体験
はじめて三谷幸喜をしるきっかけになった作品。
12人の陪審員が事件を審議していく。
何回もどんでん返しがあったり
はらはら、どきどき、そして時に笑えて。
三谷作品お得意のワンシチュエーションドラマ。
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