「ロジックを組み立てる面白さ」12人の優しい日本人 りんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
ロジックを組み立てる面白さ
言わずもがな、「12人の怒れる男」という名作中の名作のオマージュである。
あちらは、有罪11人、無罪1人からのスタートで、徐々に無罪が増えていく展開だった。
こちらは逆に、無罪11人、有罪1人からのスタート。果たしてどう展開するのかはお楽しみ。
もちろん、この映画は十分単体で見られるし面白い。でもやっぱり、前作を見ていると特に序盤ではニヤリとさせられる演出がある。というか、最初に決を採るところまではほとんど一緒なのでは?
怒れる男でもそうだが、結局真実は分からないし、視聴者にも答えは明かされない。あくまで推測の上で進行していく。
でも、ちりばめられたいくつもの要素を矛盾なくつなげていくのは、まるでミステリー小説を読んでいるかのよう。
「キサラギ」という傑作映画があるのだが、あれと似た空気を感じる。
ちなみに豊川悦司がやんちゃそうな役柄で出演している。めちゃくちゃ若くてすごく新鮮だった。あと塩見三省もでてる。のちにこの2人はアウトレイジでヤクザになるのかと思うとわらけてくる。
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