SAWADA 青森からベトナムへ ピュリッツァー賞カメラマン沢田教一の生と死のレビュー・感想・評価
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立派な賞を受賞した後に待ち受ける選択
ドキュメンタリー好きかつ自分もポトレを撮ってるので、興味引かれて観た。戦場というヒリヒリした現場に行っただけではあのような写真は撮れないはず。日常の平和な光景を撮られたとしてもいい写真を撮られただろうと思う。
セッティングされた状況じゃないだけに、予測力、準備力の上での、瞬発力がモノをいうはず。ドキュメンタル写真、あんまりボカしの聞いた深度の浅いレンズは向かないだろうし。2つくらい深度の違うレンズをぶら下げる二刀流で備えることになるんだろうなと。
あと、立派な賞をとってしまうと、それに負けないようにさらに上を目指さなければとなるので、しんどくなるのかな。センスをもった写真家はたくさんいるし、さらに上を行こうと思うとリスクをとって戦場に行く、さらにもっと過激な場所に行く、そんなスパイラルになってしまったのか。
平和な日常でもそのセンスは活きるはずで、平凡な日常の写真ももっと残してほしかったところもあるが、それは現在のフォトグラファーの課題でもあるでしょう。
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年代以上のレトロ感
久々にフィルム上映での観賞。画角がスタンダードで、かなり上映されたであろうと想像できるフィルムの傷みのためか、製作年以上の年季を感じました。
故人を、本人の動画や肉声ない中、取材とインタビューでしっかりと形づくるお手本のような作品だと思います。
写真が強いので、それだけで十分鑑賞しがいがありますが、写真の力に身をゆだねたようなこのドキュメンタリーに何か普遍的なものを感じました。
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