西鶴一代女

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劇場公開日:

解説

名匠・溝口健二が井原西鶴の浮世草子「好色一代女」を依田義賢の脚色で映画化した文芸ドラマ。江戸時代の封建社会で波乱の人生をたどる女の生きざまを、溝口監督が得意とする長回しや流麗なカメラワークで描く。奈良の荒れ寺に、老いた姿を厚化粧で隠した街娼のお春がいた。羅漢堂に入ったお春は、五百羅漢の仏像に自分が関わってきた男たちの面影を重ね、若かりし頃を思い起こしていく。運命に翻弄されるヒロインを、田中絹代が鬼気迫る演技で熱演。1952年・第13回ベネチア国際映画祭で国際賞を受賞するなど海外で高く評価され、フランス・ヌーベルバーグの映画作家たちにも影響を与えた。

1952年製作/137分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1952年4月17日

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(C)1952 東宝

映画レビュー

3.0モーパッサン(19世紀) これ、見ただろ

2024年9月20日
PCから投稿

残念ながら最後まで集中して見れなかった
何しろ 17世紀の原作 だから。 現代的なストーリー構成になれすぎてる 私には退屈すぎた。 ただ17世紀の原作なのでこういうことが本当に ありえたという ある種のリアルさみたいなものは伝わってきた。それは 現代作家ではできないことだから貴重な作品だと思った

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タンバラライ

5.0日本映画のDNAの一つの創世記

2024年7月26日
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鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.5お銭大明神様や

2024年5月25日
iPhoneアプリから投稿

あげてさげてあげてさげてあげてさげての繰り返し。世知辛さ激辛。翻弄されるしかない姿は、時代とはいえ悪趣味にも思える。

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Kj

4.0溝口作品の長周しが、実は、観客に寄り添った作風に思えて…

2023年7月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

溝口映画は「雨月物語」「山椒大夫」「近松物語」
と観ていたが、
それ以前の作品は未鑑賞だった。

この映画は「雨月物語」の1年前に撮られた
作品だったが、私の
主演の田中絹代との出会いは
NHK大河ドラマ「樅の木は残った」の
主人公・原田甲斐の母親役だったが、
その毅然としたたたずまい
が印象に残っていた。

さて、この「西鶴…」、
当時は女性が能動的に生きることが
難しいことだったとは思うが、
彼女も受動的な選択を強いられた結果、
全てに暗転を重ねる人生に、
なかなか正視するのも辛かった。

これ程の悪いスパイラルの人生模様は、
本来は逆御都合主義的展開に感じても
不思議ではないのだが、
そこには、社会格差や上流階級の身勝手さ、
また拝金主義など、
当時の暗黒面が散りばめられ、
御都合的には感じなかった。

さて、今回の鑑賞を通じて、
溝口映画の長廻しが、
この作品により深く浸るべく、
観客の鑑賞を手助けしてくれる装置に
なっているのではないだろうか、
との気付きにつながり、
昨今の場面展開の早い作品では失われた、
観客に寄り添った作風ではなかったのか、
との想いにも至った。

それにしても、この作品の原作は、
井原西鶴の「好色一代女」ということだが、
内容は当時の社会状況に翻弄された
ある女性の一代記に過ぎず、
何をもって“好色”なのか、
現代と当時の認識の違いなのか、
または、単なる言葉の意味する違いなのか、
私には分からないままだ。

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