30 thirty
劇場公開日:1997年9月27日
解説
30歳を目前にした平凡なサラリーマンが、自分の生き方を見つめ直す姿をつづったファンタジー。監督は、これがデビュー作となる俳優の坂上忍。坂上自身の原作をもとに、「岸和田少年愚連隊」の我妻正義が脚本を担当。撮影を水野泰樹が手掛けている。主演は、ヴィジュアル系ロック・グループ“PENICILLIN”のヴォーカリスト、HAKUEI。
1997年製作/90分/日本
配給:パル企画
劇場公開日:1997年9月27日
ストーリー
30歳を目前に控えた、映画館の券売機を売るセールスマンの猛は、単調な仕事ながらもそこそこセールスをこなし、結婚を前提につきあっている彼女もいて、不眠症であること以外、彼の人生は順調そのものに見えた。しかし、その実、彼は今の生活に息苦しさを感じている。ある日、猛の親友の佐伯が投身自殺をした。たったひとりの友人を亡くしたショックから、猛は自分の生き方を考え直そうとする。そんな彼の前に、不思議な少女・冴と、彼女が兄と呼ぶ大男・方朔が現れた。彼らの自由奔放な生き方に触れるうち、猛は本来の自分を取り戻していく。ところが、方朔が死んで冴が猛の前から姿を消してしまい、猛は再び元の生活に引き戻された。だが、今度の彼はどこか違っている。猛は栄転の話を断ると、仕事も何もかも捨てて自分の生き方を探すために、冴を追って遠い道のりを走り出した。そして、高原で彼女に追いついた猛は、ようやく不眠症からも解放され、冴の膝枕で眠りにつく。