ゴジラVSキングギドラのレビュー・感想・評価
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平成ゴジラになってから怪獣の闘いは迫力があって とても良い。 セッ...
平成ゴジラになってから怪獣の闘いは迫力があって
とても良い。
セットもスターウォーズみたいで
お金がかかってる感じがするのに、
なんでいつもいつも人間パートがつまらないんだ!
今作も未来人が訳わからない事言って場を混乱させる。
チャックウィルソンがたちが喋る度に間が悪くて
イラついてしまう。
一番もどかしかったのはキングギドラに対して、
人間たちは対ゴジラ用の生物としてしか見てなくて
キングギドラの気持ちを完全無視してる事だった。
子供の頃はゴジラを応援してるので、単にキングギドラは敵としか見てなかったけど、
今作のキングギドラはとても悲しい生物だった。
3匹の可愛い生物がキングギドラにさせられ、
ゴジラにやられても改造されて、
最後は海に放置。
人間は非道過ぎる!
大人になって見ると単純にカッコ良いでは済まされない
映画でした。
このソ連崩壊、バブル崩壊の予兆、日米貿易摩擦 3つの出来事が本作のモチーフになっています 本作は時代の深層を捉えた見事なテーマ性を持っていたのです
1991年12月14日公開
ソ連崩壊は1991年12月26日
本作公開のたった12日後のことでした
すでに予兆はあり、8月にはクーデター未遂事件が起こって世界を驚愕させていました
そしてバブル景気のピークはこの年の2月のこと
本作公開の10ヵ月まえのことです
バブル崩壊の足音が遠くからし始めてきた頃の公開です
日本の地価は高騰につぐ高騰で数字の上では東京23区の地価でアメリカ全土の土地を購入できるといわれるほどになっていたのです
ニューヨークの米国を象徴するような超有名な不動産を日本企業が買い漁って顰蹙をかってもいました
失われた30年、落ちぶれはてた今の日本からは想像しにくいことですが、23世紀の超大国日本はそう荒唐無稽でもないイメージだったのです
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」なんて経済書が米国で出版されてベストセラーになったのは1979年のこと
その本は日本の高度成長の理由を解説した本でしたが、ますます日本経済は成長を遂げ、1980年代は、その本の題名どおりの様相を示し出します
その結果、1980年代を通して日米貿易摩擦がだんだんと激しくなり、今の米中貿易摩擦を思わせるような展開となっていったのです
1980年代後半になると、日本経済の力を削ぐために、貿易摩擦の激化、円高はじめ様々な圧力が掛かりはじめます
特に1989年から1990年にかけては「日米構造協議」という名前の交渉の場で、米国から日本は経済的譲歩を強圧的に飲まされて続けていた時期てでした
このソ連崩壊、バブル崩壊の予兆、日米貿易摩擦
これら3つの出来事が、本作のモチーフになっています
音楽は伊福部昭そのひと
彼のマーチで自衛隊が出動するシーンはもうそこら中をのたうち回りたいほどの名調子!
新録音のゴジラのテーマはクリアな音質で、かつダイナミックレンジの広いもの
音の分離も迫力も従前のものとは全く違います
我が家のサラウンドシステムが気持ち良さそうに鳴り響びきました
近所迷惑ですね(💦)
内閣安全保障室は実在します
1986年7月設置
初代室長は佐々淳行氏
あさま山荘事件の時に辣腕を振るった人
本作公開当時はもう3代目の室長の時代でした
本作では土橋竜三室長とされ、小林昭二が演じています
準閣僚級ですから、かなりのお偉方です
空飛ぶ円盤が、富士の裾野の原野に着陸してそれを自衛隊の戦車部隊が取り囲む光景!
もうこれは三大怪獣、地球最大の決戦のそのもの!
未来人はX星人に相当するわけです
ただコスチュームはいただけない
X星人を踏襲したスタイルリッシュなものであって欲しかった
別に違っていても良い、格好が良いのなら
ホントに萎えるくらいダサイ
本作のテーマは歴史の修正です
ゴジラを無かったことにしようというわけです
なにやら歴史修正主義とやらを連想させますが、そんなきな臭い政治的なことはまったく関係ありません
でもなんとなくそこに考えがおよぶように微かに臭いを漂わせています
ということで、タイムマシンが無ければ始まりません
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3は
、1990年5月、日本公開同年7月
ターミネーター2は1991年7月公開、日本では8月の公開
どちらも本作に先行すること数ヵ月でしたから、もちろんそれからパクリ、ゲフン、もといモチーフを拝借しています
どうも当時はタイムトラベルものが人気になっていたようです
アンドロイドと言われると、いまではすっかりスマホのことかと思ってしまいます
もちろん人造人間の意味です
GoogleのAndroidは、そこからネーミングしたのです
Google謹製のスマホの名前はネクサスといいます
これはブレード・ランナーから採られたものです
本作の未来から来たアンドロイドのM11はまんまターミネーターです
最初のターミネーターは、1984年版ゴジラと同じ年の公開作品でした
ご存知の通りタイムトラベルものです
ジョン・コナーが生まれるのを阻止するためにターミネーターが未来からやってくるのです
本作の劇中でプログラムを書き換えて味方にするシーンはターミネーター2からの由来ですね
ところで本作の未来は2204年です
ターミネーターの未来はというと2029年!
えーあと7年じゃん!ビックリ
南洋の小島ラゴス島で生き残っていた恐竜の末裔が、ビキニ環礁の水爆実験で巨大化してゴジラになるのならば、その前にゴジラをどこか遠いところに移してしまえば、ゴジラは生まれてこない!
そういう歴史の改変をやろうという未来人の計画です
だったら1954年の水爆実験の直前にタイムトラベル?
それが違って、その9年前の1945年2月4日の南洋の小島ラゴス島に向かいます
南洋の孤島に恐竜の末裔が生き残っている?
なにやら「オーオーラー!」と怪獣王子が出てきそうですww
とはいえ劇中に登場する南太平洋にネッシー?の新聞記事は実際のものです
1977年7月20日に朝日新聞と産経新聞に掲載されたものです
「首長竜のプレシオザウルスの可能性が高い」との学者の見解が本当にあったそうです
でもなぜ1945年2月にタイムトラベルしたのでしょうか?
その時点で恐竜が死んでしまうからです
ならば1954年の水爆実験の時には恐竜は死んでいたのですからゴジラは生まれないはず?
恐竜は1954年の水爆実験までこの島で生きていないと、ゴジラは生まれないです
では実は死んでいなかったのでしょうか?
それとも?
そこでその理由を考えるとこんな台詞がありました
ラゴス島の日本軍が最期の突撃をしようとする時の訓辞のシーンです
「硫黄島守備隊6千6百名は既に壮絶な玉砕を遂げた」
ん?これなんか変です
硫黄島の戦いは、2月18日から3月22日
そしてラゴス島があるとされるクェゼリン諸島の玉砕は2月6日なのです
史実と時系列が逆転しているのです
硫黄島守備隊の人員数も史実の半分くらいの数になっています
ということは、この段階ですでに歴史が改変されており、時系列が入れ替わってしまっているということです
ゴジラがそもそも空想の特撮怪獣映画だけの世界の時間線が我々の史実の時間線です
恐竜が南洋の孤島に1945年に生きており、米軍に倒されはせずにこの島で1954年まで生きて、水爆実験に被爆した結果ゴジラとなった世界が、ゴジラが存在する時間線です
でもこれは昭和ゴジラシリーズのこと
本作は平成ゴジラシリーズです
つまり1984年に初めてゴジラが出現した世界です
そしてゴジラの襲来の影響はなく、日本のバブル景気は崩壊などせず、いつまでも続き23世紀には覇権国家の超大国に日本はなっているのです
それが本作の時間線です
未来人は、日本が23世紀に覇権国家にならないようにするため、ゴジラの駆除を餌にゴジラ以上の怪獣のキングギドラを人為的に生み出してバブル景気に湧く日本を破壊する計画だったわけです
ところがゴジラを転送したベーリング海は、実は海底は核の墓場で、その結果ゴジラはやっぱり誕生してしまい、一層強大化して日本に襲来してそのキングギドラを迎撃してしまうのです
歴史の復元力のなせることなのでしょう
転送場所はどこでも良いわけですが、ベーリング海にしたことで、1955年の「ゴジラの逆襲」で、ゴジラがオホーツク海に出現したことが上手く説明がつくようになりました
しかしこんどはゴジラが強大化し過ぎで、これを食い止めるために、未来人の科学技術で巨大ゴジラに倒されたキングギドラをサイボーグ化して最終決戦となります
こうしてストーリーをじっくりと見なおすと、本作とは、日本のバブル景気の崩壊の予感が基本テーマであったことが見えてきました
永遠に続く繁栄のバブル景気
そんな未来などあるわけない
だから今日の日本が当たり前なのかも知れません
でも、もしかしたら誰かが永遠の繁栄を破壊した結果だったのかも知れません
そんな深いテーマがあることには、今の今まで全く気付いてもいませんでした
しかし今から振り返ってみると明らかにそうなのです
本作は時代の深層を捉えた見事なテーマ性を持っていたのです
今なら、何故未来人が、裏切り者になる日本女性を除き全員白人男性なのかもわかります
結局、バブル崩壊により日本が超大国になることは夢幻に終わりました
代わりにキングギドラのような中国が出現したのです
目眩く光線エフェクト
縦横無尽に飛び交う
空を飛ぶ怪獣は、やはりまず福岡を襲わないとならないのはラドンからしきたり
(但しモスラは除く)
1995年のガメラ 大怪獣空中決戦のギャオスもガメラシリーズの怪獣であっても大先輩のしきたりを守っているのですから!
博多の街並みを正確に再現したミニチュアセットを反重力光線で破壊しまくる!
このカタルシス!悶絶しそう!
福岡ドームは同年4月に起工されたばかり、竣工は1993年4月のこと
なので本作では登場せず破壊されません、残念!
福岡タワーは1989年の完成でした
新都庁は1990年12月竣工
早速壊してくれます
ムー編集部が登場します
なので少しオカルト話
主人公の乗る赤いランドクルーザーのナンバーがなんと311なのです
日本の国難、深刻な原子力災害の予言です
そして、それを追うM11 の白い車のナンバーは1929
世界大恐慌の始まった年です
バブル崩壊の暗示になっています
核兵器の信奉者共が、復活させたゴジラによって20世紀の日本は叩き潰されるだろう
怪獣に滅ぼされたとるに足らない国
これらは核兵器や怪獣とは拝金主義のバブル景気の風潮を揶揄しているものであって、いずれ空前の繁栄のバブルは崩壊するだろうという予言の言葉であったわけです
キングギドラの登場の仕方のワクワク感!
サイボーグ化して再登場の感激
それがメカゴジラへの伏線になるのです
別にリモート操縦でも、自律行動でもいいのに、なにしろわざわざサイボーグに乗り込んで操縦するのです
エンドロールは水中の激しい水泡の中でもがくゴジラ
もちろん1954年のゴジラのラストシーンのオキシジェンデクトロイヤーのオマージュですね
時代性を反映した大変に堪能できた作品です
平成ゴジラシリーズの中でも、ゴジラvsメカゴジラ、ゴジラvs デストロイアに次ぐ面白さです
蛇足
「Make my day」は、英語で「(お前のおかげで)良い一日だった」とか「楽しませてくれよな」という意味だそうです
というか映画「ダーティハリー」のキャラハン刑事が、悪党に44マグナムを突き付けて皮肉を込めて言う台詞からの引用でしょう
あと太平洋戦争中シーンでスピルバーグ少佐という人物が登場しますが、名前だけの悪乗りです
大監督には何にも関係ありません
フックを公開直後の頃です
ジュラシック・パーク公開は2年後のこと
怪獣と心が通うのか??
人気のキングギドラものの1991年版です。
当時日本で人気のあったアメリカ人タレントが多数出演して
スピルバーグ(笑)まで出てくる異色作ですね。(笑)
20世紀末の日本に23世紀から未来人がやって来て
23世紀の日本は度重なるゴジラによる攻撃で
原子力発電所が多数破壊され、
核汚染で日本人は絶滅してしまう。
我々はゴジラが核実験によって巨大化する前に
別の場所に移動させてゴジラになるのを防ぎに来た!
実はこの未来人の真の目的とは・・・・
おお、何という設定!
これはこれでSF仕立てで面白かったです。
で、キングギドラがゴジラとタイマンを張る人気作。
確かテレビで観た記憶がありますがこれはこれで
なかなかに面白い。
で、月に8回ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては
なかなかな飛んでも設定なのだけど
この映画で有名なのは
戦時中に南海の孤島にて偶然に現れた恐竜の生き残りが
総攻撃をかけてきたアメリカ軍を蹴散らしてくれたおかげで
生きて帰る事ができた元軍人の大企業の会長が
核廃棄物の影響で結局巨大化してしまったゴジラと
ビルの窓越しに対峙するシーン。
ゴジラはあの時の軍人であると認識していたのかどうか?
そこは謎だけど、そこで一個人とゴジラと言う
これまでに無い設定が興味深かったですね。
それとこれはYouTubeの DTM ent. と言う方の考察ですが
未来人のセリフに
「21世紀の末には核はすべて廃棄された!
20世紀にはそこいら中に核がある。
この20世紀の野蛮人め!」
この言葉には未来人から見れば
未だに核にしがみついてる20世紀の人間は
意味の不明の土偶を拝んでいる縄文人と同じ
みたいなもんですね。
特に3.11を経験した後の現代日本においては~
なかなかに見どころのある一作でした。
タイムトラベルの必要性
前作の大人向けな政治的要素は抑えられ、UFOやタイムトラベル、そして未来人やアンドロイドなど、当時のハリウッドの傾向を意識したSFエンタメ路線にシフトチェンジしている。
ゴジラやキングギドラのルーツを描いているというアイデアは斬新だと思うが、全体的に作りが雑な印象は否めない。
バブル期だった当時の日本が垣間見える作品。
BS朝日版鑑賞。いろんな意味で面白かった。真面目にやってるのがギャ...
BS朝日版鑑賞。いろんな意味で面白かった。真面目にやってるのがギャグに。これほど面白いものはない。タイムワープも矛盾満載。
・なんちゃって外国人多数出演、ここだけでもうニンマリ。
・中途半端なハリウッドパロディの数々、爆笑ターミネーター。
・あまりにチープなリトルギドラ。もうちょっとなんとかならんかったんか。
・元軍人とゴジラの再会、感慨深い…えっ!
・美女原田貴和子、何の意味があった?
戦闘シーンは迫力抜群。ストーリーとリンクしておりません(笑)大森一樹監督によるシリーズ異色作?必見です。
まるで子供向け
総合30点 ( ストーリー:30点|キャスト:40点|演出:30点|ビジュアル:60点|音楽:65点 )
演技と科白がやたらと説明的で、特に科白は下手な棒読みなのでかなり水準が低い。1991年で平成の作品なのだが映像は昭和時代そのものといった古さを感じる。脚本は時間旅行を取り入れて無茶苦茶で辻褄が合わないし、焦点が怪獣対決からずれている。『ターミネーター』を意識した映像がわざわざ出ているのもなんだか変で本編との関連がない。
キングギドラは三つ首だし金色だしそのうえ空も飛ぶしで、見た目としても非常に存在感があり、鑑賞前にはこの有名な悪役の活躍にかなり期待をしていた。だがこの怖くて強くて制御出来なそうな怪獣が簡単に人間に操られているのをみると、キングの名前にふさわしくないように思える。まして機械化され人間に搭乗されて敵から味方にあっさり鞍替えして二番勝負に挑むのはどうしたものか。貫禄が低い。
色々と詰め込みすぎてまとまりがないし、そのうえ何かと水準が低い。子供向けに作られたのかな。そして制作年代以上に昭和を感じて古くさい。敵がキングギドラなのか未来人なのかも分かり辛く面白くはなかった。この時代の怪獣映画に興味はなくて今までもあまり観ていなかったのだが、水準の低さに失望した。
その点では、ゴジラがハリウッドに行って子供向け映画から娯楽大作となってから、日本の怪獣映画への取り組み方も大いに変わったのかもしれない。近年の怪獣映画は大人が観てもよい作品になっている。
スピルバーグは外したかな・・・
ちょっとタイムワープしすぎな本作。チャック・ウィルソン未来人も頑張って時間旅行について説明していたけど、タイムパラドックス以外のことでも矛盾が多かった気がする。まぁ、未来人がやってきた動機からしておかしかったのですが、ゴジラザウルスを瞬間移動させるためなら、現在の地球人を連れていかなくても勝手に1944年に行けばいいのに・・・と、戦争映画もついでに撮りたかったんだろうと推測。
日本が23世紀にどうなってるか?という点で二転三転あるものの、現代(1992年)の政府が簡単に過去をいじることに協力するのも納得いかない。戦争に負けたことは規模がでかすぎるから触らないでもいいけど、ビキニ島の核実験の歴史を変えることは可能じゃないだろうかとも考える。21世紀末には核がなくなってるんだから・・・
ちょっとした悪玉として帝洋コンツェルンの新堂という男が登場するのですが、民間企業として東南アジアの方で原子力潜水艦を持っていたりと無茶な設定もあった。反核という共通した平和メッセージの中で唯一核使用をためらわない男。戦争で苦労したのはわかるけど、広島・長崎の史実を考えましょうよ、と言いたくなった(笑)
全体的には『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、M11が『ターミネーター2』の影響を受けすぎている。というのはSFファンにとっては嬉しいことだけど、キングギドラの誕生が可愛いドラッド3匹から放射能を受けてという設定にはうんざり。それでも未来からメカキングギドラがやってきたときには胸が熱くなった。
スピルバーグへのオマージュを捧げた唯一の日本映画
これガキの頃に何度も観て、何故か好きな作品だった。んで、今回また改めて観てみたところ、好きな理由が分かった。
それは・・・なんとこの映画、若き日のスピルバーグが出ているではないかwwwこんな映画を嫌いになるはずがない。スピルバーグ愛、映画である。
真面目な話・・・好きなものを全部ぶちこむために(ハリウッド映画に二番煎じをやるために)作られた映画にしては、物語は結構よくできてると思う。ガキ向けの怪獣映画で、よくここまで社会批評性、政治色を盛り込んだな・・・と。盛り込み過ぎって批判されてるようだけど、個人的にはあまり違和感がない。繁栄し過ぎた日本をぶっ壊しにきた未来人て・・・平成ゴジラシリーズで、本田魂を一番受け継いでいるのはこの作品なんじゃないか。
この映画、スピルバーグへのオマージュを捧げた日本映画としては、もっともよくできているのでは???
と思うと結構すごい。
真面目に観るとこれは辛い。
まず脚本が雑で色々と腑に落ちない。今時のよく練られた時間SFに触れている人なら尚更だろう。未来人の描き方がどうにも拙い。キングギドラの設定も辛い。別に設定を変えるのは構わないけれど、あれじゃあ可哀想すぎる。ついでにキャスティングもどうかしている。こうした欠点を補うだけの突出した美点も見当たらない。
個人的には見所がなかったわけでもない。怪獣の見せ方だけは好かった。見たい画をちゃんと見せてくれる。やっぱりキングギドラの威容は画面に映える。終盤の部分的に機械化されたデザインも素晴らしい。つまり特撮部分の画作りは期待通りだった。これは主に川北紘二特技監督の手柄だろう。翻って監督脚本の大森一樹の続投は裏目にでた感じかな。残念。
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