怪獣総進撃のレビュー・感想・評価
全7件を表示
ゴロザウルスのドロップキック!!
昭和ゴジラシリーズ9作目
監督に本多猪四郎がカムバックし、本来なら昭和シリーズの最終作となるはずだった作品
これがなければ、ガイガンもメガロもメカゴジラもなかったと考えると感慨深い(ヘドラも)
人間サイドのストーリーと怪獣たちの動きが交差していて、見応えのある作品になっている
特撮ファンも唸らせるたくさんの怪獣たちの競演も楽しい
黄色い宇宙服は出るたびに笑ってしまいそうになるが、当時は大真面目に作ってたんだろうなぁ
キラアク星人もモジモジくんにしか見えないし笑
ラストのキングギドラをリンチするのは、痛快
アンギラスの かみつき こうげき!
ゴジラの メガトンパンチ!
モスラの いとをはく!
ラドンの そらをとぶ!(飛んでるだけ)
決めてはゴロザウルスくんのドロップキックでしたが、さすがにその後の展開はもうやめてあげてよ…となりました
キングギドラのライフは0よ…
ストーリー:☆☆☆★★
怪獣・特撮:☆☆☆☆★
俳優の演技:☆☆☆★★
音楽 :☆☆☆★★
「ゴジラ&怪獣映画の分岐点。映画監督本多猪四郎が復活、第一次と第二次怪獣ブームの狭間で映画からテレビに視聴者が移行していた映画斜陽期の作品」
独自採点(69):怪獣総進撃マーチが有名
制作田中友幸、監督本多猪四郎、特技監督有川貞昌(特技監修円谷英二)、音楽伊福部昭
通称:総進撃ゴジ・登場怪獣:青木ヶ原決戦登場順①ミニラ・②モスラ幼虫・ ③アンギラス・ ④マンダ・ ⑤バラゴン・⑥ゴロザウルス・ ⑦クモンガ・⑧バラン・⑨ラドン・ ⑩キングギドラ・キラアク星人・ファイヤードラゴン(キラアク円盤)・防衛:国連科学委員会/防衛軍「総合防衛司令部連絡会議」・昭和43年8月1日封切り・88分・上陸地(怪獣島砂浜・ニューヨーク・東京湾上陸シーンはなし)・破壊地(浜松町・武道館近辺・伊豆富士山麓・ニューヨーク・モスクワ=ラドン・パリ凱旋門=劇中では地底怪獣バラゴンと言ってるがゴロザウルス・北京=モスラ)・特撮爆破炎上破壊規模B
怪獣を怪獣ランドに集め研究している設定。怪獣ランドから逃げた怪獣が世界中を破壊、前2作は南海の孤島だったが久々に東宝防衛隊との市街地攻防あり。また、同年公開『2001年宇宙の旅・猿の惑星』などSFブームもあり宇宙・ロケットの月面シーン、浜松町付近のビル街ミニチュアの破壊も見所(特にマンダがモノレールに巻きつく操演は凄い)、そして11大怪獣が揃い踏み富士裾野での怪獣揃い踏みのキングギドラとの格闘シーンは壮観。映画産業の陰りから東宝では莫大な製作費を要する怪獣映画を本作品で終了させることを見込んでいたが前作を上回る成績を上げたことにより(観客動員数は258万人)怪獣路線は継続されることとなった。
この作品がヒットしなければゴジラは終わっていたかもしれない。
スーツは新造形、息子ゴジではミニラとの対比から大サイズとなったが使いまわせず本作から元サイズに戻る(利光・八木兄弟制作ゴジラのラスト)
ゴジラ登場:怪獣島砂浜海から上陸・ニューヨーク国連ビルを海上から熱戦放射※・東京湾岸工業地帯は上陸後・太平洋上で船舶を襲う※・富士裾野青木ヶ原近辺(※は海用大戦争ゴジ)
チャンピオン祭リ『1972ゴジラ電撃大作戦(72分)』
時代:(封切料金¥450※実勢価格約半額)、都営トロリーバス廃止、GNP西ドイツを抜いて世界2位に、首都高1号横羽線が東神奈川まで延伸開通渋滞が始まる、三億円事件、列車内でポータブルカラーテレビを観る乗客の姿が写っているがこの当時国産はまだ発売されていなかった(英国シンクレア・リサーチのポータブルテレビ未発売品の開発が66年)、ゴジラ出現の地大戸島有する小笠原諸島返還、日本初の超高層ビル・霞が関ビル完成、米原子力空母エンタープライズが佐世保入港反対運動激化、チェコでプラハの春、フランス5月革命、国際反戦デーで新宿騒乱事件
<ファッション>
男の長髪流行、サイケデリック・モード、パンタロンスーツ
<ヒット商品>
人生ゲーム、トニックシャンプー、ボンカレー、カール
<流行語>
ゲバ 、五月病、サイケ 、ハレンチ
<ベストセラー・コミック・雑誌>
「竜馬が行く」司馬遼太郎
「週刊少年ジャンプ」創刊
<映画・演劇・テレビ・CM>
「2001年宇宙の旅」監督:スタンリーキューブリック
「俺たちに明日はない」監督:アーサー・ベン
「猿の惑星」監督:フランクリン・J・シャフナー
「黒部の太陽」監督:熊井 啓
「神々の深き欲望」監督:今村昌平
『ゲゲゲの鬼太郎』
『巨人の星』
『怪奇大作戦』
好きなショット:ゴジラがキラアク星人の地下基地を攻撃するシーン
怪獣ランドに行きたかった!
当時の子供にとっては怪獣オールスターキャストなんて興奮もの以外の何物でもありませんでした。一方、キラアク星人のコントローラーである恋人のイアリングを引きちぎった際の流血シーンにも眼を背けるいたいけな子供でもありましたな。キレイな姐ちゃんだったキラアク星人の正体が汚いイモムシみたいだったのが印象的。
『ゴジラ電撃大作戦』
を探してたのに、ないから、WIKIで探してみると、『1972年(昭和47年)の「東宝チャンピオンまつり」冬興行では、『ゴジラ電撃大作戦』と改題されている」」とあった。
なるほど、どんだけ探しても映画COMには載ってないはずやわ。
この映画を観るまで、バランとバラゴンは同じ怪獣だと、単に名前を新しく変えただけだと、ずっと思い込んでいた。
でも、この作品の中でも、この2体は、ほんの一瞬映るだけで、キングギドラとの肉弾戦には全然参加していない。ゴロザウルスやクモンガさえ参加してんのに、何してんの、あんたら!
そんなんやから、間違うんやんか!(爆)
この作品、今まで観たことがなかったこともあるが、ばかばかしい作品が多い昭和ゴジラの中でも、マシなクオリティーだと思う。
(ま、怪獣を操縦するって、意味がよくわからんけど。どうやって受信機付けたよwww)
でも、もう観ないかな。1回見れば、十分てか、バランとバラゴンが違う怪獣ってわかったのが一番大きかった。
あ、ちゃうちゃう。
一番の収穫は、小林夕岐子さんの美しさに触れたことかな
(現在のルックスは、極力見ないようにするww)
明日は、「ウルトラセブン」の第9話を観よおっと。
昭和の特撮の1つの到達点ではなかろうか?
ゴジラ第9作目。久しぶりにノリノリで東京を壊しているゴジラを観て「あ、何だかいかにもゴジラっぽい」っと思ってしまいました。最近地方巡業か多かったですが、やっぱり都市を破壊してナンボですよね!
古い作品でレトロな感じですが、観てて楽しかったですね。怪獣も沢山出てきましたし、何よりアンギラスの予想以上の活躍が嬉しかったです。キングギドラは相変わらずでしたが、多勢に無勢でフルボッコされるのはちょっと可哀想でした。
もちろんツッコミ所は多々あります。え!京子さんのピアス引きちぎった!?そりゃ痛すぎやろ!とか、秘密警察って茶色のスーツで統一してたら全然秘密になってないやん!とか。でも、そういう雑な部分も昭和テイストで味がある感じです。
個人的に本作は昭和の特撮の1つの到達点ではなかろうか?と思っています。メッセージ性がどうこうよりも観てて楽しいのが大事ですよね!
これぞザ・怪獣映画な作品でした。
アース・モンスターズ/エンドゲーム
ゴジラ・シリーズ第9作。
DVDで2回目の鑑賞。
第一次怪獣ブームが下火となり、特撮映画の動員数が低迷したことによって、東宝は本作をもって特撮路線及びゴジラ・シリーズの終了を決定していました。特撮作品の集大成を目指すべく製作され、その熱量が観客に伝わったのか、予想以上の動員と配給収入を記録しシリーズの継続が決まったそうな。
時代設定が二十世紀末と云うこともあって、登場する兵器や街並みなどに少し近未来的な雰囲気が備わっていました。
ビルの屋上に怪獣迎撃用の砲台が設置されており、第三新東京市かよ、と…(エヴァがオマージュしているのかも?)。
「ムーンライトSY‐3」のカッコ良さが堪らない。「特撮のDNA展」に再現プロップが展示されていてアガりました。
二代目特技監督・有川貞昌のダイナミックな特撮が炸裂。世界の名所が精巧なミニチュアで再現され、それを破壊していく怪獣たちの姿はまさに総決算なスケール感でした。
ゴジラが東京を襲撃するシーンで、「比率がおかしいのではないか?」と感じるところがありました。この比率だと、ゴジラの身長が20メートルぐらいになるんじゃないかしら?
そんな疑問など些事だとでも言うように11大怪獣総出演と云うお祭り状態の中、それらを華麗に捌き切った演出が素晴らし過ぎました(一部の怪獣はカメオ出演程度でしたが…)。
富士の裾野で展開されるクライマックスの大決戦はシネマスコープをフル活用したダイナミックさ溢れる名場面であり、これぞまさに集大成。しかしながらいくらキングギドラが「宇宙超怪獣」とは言え、この戦いは圧倒的不利に過ぎる。寄ってたかっていじめているようにしか見えませんでした(笑)。
[以降の鑑賞記録]
2019/11/12:Amazon Prime Video
2021/12/31:日本映画専門チャンネル(4Kデジタルリマスター版)
※修正(2024/03/14)
『ファイナル・ウォーズ』は本作のリメイクでしょう
シリーズ9作目。
登場怪獣はゴジラ、ラドン、モスラ、キングギドラ、ミニラ、アンギラス、クモンガ、ゴロザウルス、バラン、バラゴン、マンダの11体。
地球侵略を企むキラアク星人と人類の攻防という、『怪獣大戦争』の近未来版。
監督に本多猪四郎、音楽に伊福部昭が復帰し、さながら東宝特撮の集大成。
ストーリーは先に挙げたように、『怪獣大戦争』の近未来版といった感じなので、侵略SFとして見るのが正しい。
ムーンライトSYー3は東宝特撮のメカでも根強い人気を誇り、伊福部昭による“怪獣総進撃マーチ”も映画を盛り上げる。
怪獣たちが人類の管理下に置かれ、本来の怪獣としての本能のままの行動ではないのが少々残念だが、怪獣たちが初めて海外に上陸、4大怪獣による東京襲撃など、久々に都市破壊の醍醐味を堪能出来る。
ラストは富士を舞台に、地球怪獣10体対宇宙怪獣キングギドラ。
さすがに全ての怪獣に見せ場を設ける事は出来なかったが(マンダは東京襲撃があったが、バラゴンとバランは頭数揃え、特にバランに至っては鳴き声すら無い)、アンギラスとゴロザウルスは奮闘。
アンギラスは本作で株を上げ、以降ゴジラの良き相棒となる。
10大怪獣が相手ではさすがのキングギドラも劣勢、完全に息の根を止められるのだが、まるで10大怪獣の集団リンチを受けたようでちょっと可哀想…。
全7件を表示