怪獣総進撃のレビュー・感想・評価
全25件中、21~25件目を表示
怪獣の殴り込みですよ!
硫黄島にロケット基地があった。そして小笠原諸島に怪獣ランドが。モスラだけはインファント島に帰した方がいいんじゃないかとも思ったりする。何者かによる怪獣ランドの破壊工作。モスクワにはラドン、北京にはモスラ、ロンドンにはマンダパリには地底怪獣バラゴン、ニューヨークにはゴジラが現れる。なぜか怪獣ランドから一番近い東京には何も出現しない。月にはUFOが現れるが正体はつかめず、武装して地球への帰還命令が出る。
月から怪獣ランドへあっという間に到着するムーンライトSY-3号。火星と木星の間にある小惑星、キラアク星人は地球人の耳に器械を取り付け遠隔操作する。いきなり宇宙基地隊員たちと怪獣ランド隊員たちの銃撃戦・・・日本人同士で殺しあうなんて・・・。秘密警察って人たちが茶色の目立つスーツを着ているのが笑える。
それにしてもゴジラの移動距離は凄い。硫黄島からニューヨーク、太平洋を渡って東京へ。ラドン、マンダ、モスラまでやってくるものだから、東京は滅茶苦茶になる。再びSY3が月へ行って、コントローラーを地球が奪って怪獣を操作できるようになった。怪獣たちをコントロールして青木ヶ原にあるキラアク星人基地を防衛軍とともに攻撃しようという計画を立てる。宇宙怪獣キングギドラをコントロールした。
キングギドラが地球を襲いにやってきたのに、実況アナウンサーの口調はなんだか楽しそうだった。彼もまた怪獣ファンだったのだろう。だけど、ゴロザウルスが決めたドロップキックの実況がないのが残念。そして、最後に燃える怪獣ファイアードラゴンの登場だ(単なる火の玉)。
怪獣たちは同窓会的な楽しみしかできないのだが、今回最も目立った活躍をしたのが国連科学委員会のSY-3。地球と月を何往復もしたり、キラアク星人の基地を攻撃したりと、防衛軍よりも凄い!みんなでワイワイ語って楽しみたい作品。
アース・モンスターズ/エンドゲーム
ゴジラ・シリーズ第9作。
DVDで2回目の鑑賞。
第一次怪獣ブームが下火となり、特撮映画の動員数が低迷したことによって、東宝は本作をもって特撮路線及びゴジラ・シリーズの終了を決定していました。特撮作品の集大成を目指すべく製作され、その熱量が観客に伝わったのか、予想以上の動員と配給収入を記録しシリーズの継続が決まったそうな。
時代設定が二十世紀末と云うこともあって、登場する兵器や街並みなどに少し近未来的な雰囲気が備わっていました。
ビルの屋上に怪獣迎撃用の砲台が設置されており、第三新東京市かよ、と…(エヴァがオマージュしているのかも?)。
「ムーンライトSY‐3」のカッコ良さが堪らない。「特撮のDNA展」に再現プロップが展示されていてアガりました。
二代目特技監督・有川貞昌のダイナミックな特撮が炸裂。世界の名所が精巧なミニチュアで再現され、それを破壊していく怪獣たちの姿はまさに総決算なスケール感でした。
ゴジラが東京を襲撃するシーンで、「比率がおかしいのではないか?」と感じるところがありました。この比率だと、ゴジラの身長が20メートルぐらいになるんじゃないかしら?
そんな疑問など些事だとでも言うように11大怪獣総出演と云うお祭り状態の中、それらを華麗に捌き切った演出が素晴らし過ぎました(一部の怪獣はカメオ出演程度でしたが…)。
富士の裾野で展開されるクライマックスの大決戦はシネマスコープをフル活用したダイナミックさ溢れる名場面であり、これぞまさに集大成。しかしながらいくらキングギドラが「宇宙超怪獣」とは言え、この戦いは圧倒的不利に過ぎる。寄ってたかっていじめているようにしか見えませんでした(笑)。
[以降の鑑賞記録]
2019/11/12:Amazon Prime Video
2021/12/31:日本映画専門チャンネル(4Kデジタルリマスター版)
※修正(2024/03/14)
『ファイナル・ウォーズ』は本作のリメイクでしょう
シリーズ9作目。
登場怪獣はゴジラ、ラドン、モスラ、キングギドラ、ミニラ、アンギラス、クモンガ、ゴロザウルス、バラン、バラゴン、マンダの11体。
地球侵略を企むキラアク星人と人類の攻防という、『怪獣大戦争』の近未来版。
監督に本多猪四郎、音楽に伊福部昭が復帰し、さながら東宝特撮の集大成。
ストーリーは先に挙げたように、『怪獣大戦争』の近未来版といった感じなので、侵略SFとして見るのが正しい。
ムーンライトSYー3は東宝特撮のメカでも根強い人気を誇り、伊福部昭による“怪獣総進撃マーチ”も映画を盛り上げる。
怪獣たちが人類の管理下に置かれ、本来の怪獣としての本能のままの行動ではないのが少々残念だが、怪獣たちが初めて海外に上陸、4大怪獣による東京襲撃など、久々に都市破壊の醍醐味を堪能出来る。
ラストは富士を舞台に、地球怪獣10体対宇宙怪獣キングギドラ。
さすがに全ての怪獣に見せ場を設ける事は出来なかったが(マンダは東京襲撃があったが、バラゴンとバランは頭数揃え、特にバランに至っては鳴き声すら無い)、アンギラスとゴロザウルスは奮闘。
アンギラスは本作で株を上げ、以降ゴジラの良き相棒となる。
10大怪獣が相手ではさすがのキングギドラも劣勢、完全に息の根を止められるのだが、まるで10大怪獣の集団リンチを受けたようでちょっと可哀想…。
全25件中、21~25件目を表示