劇場公開日 1968年8月1日

「怪獣の殴り込みですよ!」怪獣総進撃 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0怪獣の殴り込みですよ!

2019年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 硫黄島にロケット基地があった。そして小笠原諸島に怪獣ランドが。モスラだけはインファント島に帰した方がいいんじゃないかとも思ったりする。何者かによる怪獣ランドの破壊工作。モスクワにはラドン、北京にはモスラ、ロンドンにはマンダパリには地底怪獣バラゴン、ニューヨークにはゴジラが現れる。なぜか怪獣ランドから一番近い東京には何も出現しない。月にはUFOが現れるが正体はつかめず、武装して地球への帰還命令が出る。

 月から怪獣ランドへあっという間に到着するムーンライトSY-3号。火星と木星の間にある小惑星、キラアク星人は地球人の耳に器械を取り付け遠隔操作する。いきなり宇宙基地隊員たちと怪獣ランド隊員たちの銃撃戦・・・日本人同士で殺しあうなんて・・・。秘密警察って人たちが茶色の目立つスーツを着ているのが笑える。

 それにしてもゴジラの移動距離は凄い。硫黄島からニューヨーク、太平洋を渡って東京へ。ラドン、マンダ、モスラまでやってくるものだから、東京は滅茶苦茶になる。再びSY3が月へ行って、コントローラーを地球が奪って怪獣を操作できるようになった。怪獣たちをコントロールして青木ヶ原にあるキラアク星人基地を防衛軍とともに攻撃しようという計画を立てる。宇宙怪獣キングギドラをコントロールした。

 キングギドラが地球を襲いにやってきたのに、実況アナウンサーの口調はなんだか楽しそうだった。彼もまた怪獣ファンだったのだろう。だけど、ゴロザウルスが決めたドロップキックの実況がないのが残念。そして、最後に燃える怪獣ファイアードラゴンの登場だ(単なる火の玉)。

 怪獣たちは同窓会的な楽しみしかできないのだが、今回最も目立った活躍をしたのが国連科学委員会のSY-3。地球と月を何往復もしたり、キラアク星人の基地を攻撃したりと、防衛軍よりも凄い!みんなでワイワイ語って楽しみたい作品。

kossy
CBさんのコメント
2024年3月17日

いいね、ありがとうございました。
怪獣映画の話ができるのは、ホント楽しいです!

俺はこの映画、真面目だから好きだけれど、前年のゴジラの息子に比べて売れなかったから、その次は思い切り子ども向けに振った「オール怪獣総進撃」になったんでしたね。お金もなかったのか、ガバラの造形を始めとして、大きくなった俺はこっちの映画は今ひとつ不満だったのを覚えています。

それに比べてキラアク星人のこっちの映画は好きだなあ。星人の造形の手軽さは、どの作品も変わらぬ子供騙しだけれど。

CB