極道の妻たち 決着
劇場公開日:1998年1月17日
解説
夫を罠にはめ、暴利を貪る傘下の悪徳ヤクザに闘いを挑む、極妻の活躍を描いた人気シリーズの第10弾にして最終作。監督は「極道の妻たち危険な賭け」の中島貞夫。脚本は「まむしの兄弟」の高田宏治。撮影を「鉄と鉛 STEEL&LEAD」の仙元誠三が担当している。主演は「瀬戸内ムーンライト・セレナーデ」の岩下志麻。
1998年製作/116分/日本
配給:東映
劇場公開日:1998年1月17日
ストーリー
大阪南部を縄張りにしたヤクザ組織・井出組の傘下の秋葉組組長・秋葉吟二が、何者かによって殺された。三ヶ月前、リゾートホテル建設という大事業に手を出していた秋葉は、取引先の信用金庫のトラブルから融資を打ち切られ、苦しい状況にあった。しかし、信用金庫の理事長が50億もの隠し財産があるという情報を秘かに掴んだ彼は、それをネタに一発逆転を狙っていた。彼が殺されたのは、そんな矢先の出来事だった--。秋葉を殺した犯人・玉城が捕まり、彼が秋葉殺しを指示したのが井出組長だと自供した為に、井出が逮捕された。秋葉を我が子のように思っていた井出が、秋葉を殺める筈がない。井出の妻・春日は、夫の汚名を晴らす為、そして秋葉を弔う為に、秋葉の妻・杏子や傘下・番水組組長の妻・彩子たちの協力を得て、事件の真相を暴こうと調査を開始する。そんな折、杏子に恩義のある賭博師・東造が、事件解明の鍵を握ってやってきた。黒幕は傘下の名腰組組長・名腰兼良だった。信用金庫から50億の金を奪う秋葉の計画を事前に知った名腰は、その金を横領しようと秋葉を殺害、井出を罠にはめたのだ。そして、彼はまんまと50億を手中に収めていた。これを知った春日をはじめとする極妻たちは激怒。独立をも企んでいた名腰にけじめをとらせる為、組長の出所祝いと称した賭場で金を奪回。名腰の命を奪い、謀反に決着をつけるのであった。