激突!殺人拳
劇場公開日:1974年2月2日
解説
石油王の娘の身辺を護衛する空手、拳法の達人が、国際シンジケートを相手に活躍するアクション映画。脚本は「東京=ソウル=バンコック 実録麻薬地帯」の高田宏治と「釜ヶ崎極道」の鳥居元宏、監督は「三池監獄 兇悪犯」の小沢茂弘、撮影は「女医の愛欲日記」の塚越堅二がそれぞれ担当。
1974年製作/91分/日本
配給:東映
劇場公開日:1974年2月2日
ストーリー
空手、拳法の達人で非情なプロの殺し屋・剣琢磨は、沖縄空手の達人で死刑囚の志堅原楯城を福岡刑務所から脱走させた。だが、依頼主である楯城の弟義順と妹奈智が約束の契約料を支払わぬ事に腹を立て、義順を殺し、奈智を牟田口組々長牟田口連蔵に売り渡した。超人的な琢磨の腕を見込んだ牟田口と、香港からやって来た楊紀春、梁東一は、琢磨に、謎の死を遂げたベルネラの石油王の娘サライの誘拐を依頼した。だが、琢磨は牟田口たちが、極東マフィア組織の五竜会のメンバーであり、サライを誘拐して石油王国を乗っ取る魂胆である事を知り逆に、サライの身辺警護を買って出た。琢磨が敵に廻った事を知った五竜会々長キングストンは、殺し屋ディンサウを雇い入れ、盲狼公、香港に売られて来た奈智、琢磨への復讐に燃える楯城たち殺し屋を日本へ送り込んだ。ベルネラ石油会社の副社長ジャードの秘書がサライを迎えに来た。琢磨と相棒のラクダは、サライたちを尾行するが、牟田口の子分に邪摩され、サライを見失ってしまった。そして、サライは牟田口たちに誘拐されてしまった。堅固な別荘に監禁されたサライを、琢磨は決死のロック・クライミングで救出に成功するが、ディンサウ、さらには紀春たちのマシンガンの前にはさしもの琢磨も手が出ずついには捕われてしまい、再びサライも奪われた。凄烈なリンチに耐え、深傷を負いながらも琢磨は、紀春たちの後を追って神戸に向った。神戸港に停泊するプリンセスサライ号の一室では、サライの父を殺し、五竜会を陰で操る黒幕である副社長のジャードが、サライに石油会社を譲渡する権利書にサインを迫っていた。盲狼公を倒した琢磨は、やっとのことでサライ号に乗り込んだ。その時、ディンサウは、琢磨と楯城を対決させ、その勝者を自分の継承者にしようとするために、牟田口たちの手出しを押えた。やがて、想像を絶する死闘の結果、琢磨は楯城を倒した。その時、傷だらけの琢磨めがけて、ディンサウを無視した牟田口たちが襲いかかった。怒ったディンサウは琢磨に加勢、反撃に出た琢磨の空手、ディンサウの青竜刀が、ジャード、キングストン、牟田口たちを次々と血祭りにあげていった。