孔雀 KUJAKU
劇場公開日:1999年8月7日
解説
疲弊した青年が流れ着いた香港で自分の居場所を探す物語。監督・脚本・撮影は「モーテル・カクタス」のクリストファー・ドイルで本作が初監督作となる。製作・製作総指揮は時盛裕行。音楽は板橋文夫。美術はブルース・ユー。編集は森崎荘三。衣裳はティナ・ラウ。録音は小岩滋。出演は「鮫肌男と桃尻女」の浅野忠信、映画初出演のケヴィン・シャーロック、シュー・メイチンほか。
1998年製作/90分/日本・香港合作
原題または英題:Away with Words
配給:ザナドゥー
劇場公開日:1999年8月7日
ストーリー
沖縄の島で育ったアサノ(浅野忠信)は抜群の記憶力の持ち主。だが都会暮らしの中で、彼の頭は磨耗してしまう。逃れるように海へ、沖へ行くうちに香港に流れつく。街をさすらううち、とあるゲイバーにたどり着く。バーの奥にある紺碧のソファは孔雀の羽のように心地よく、彼はソファに住みつくのだった。この店には個性の強い人々が行き交う。このバーのオーナーで英国人のゲイ、ケヴィン(ケヴィン・シャーロック)は毎晩飲んだくれては記憶を失い、バーの常連のスージー(シュー・メイチン)が警察まで引き取りに行くという毎日。また幼い頃の記憶にうなされるアサノにも、スージーはやさしく介抱するのだった。言葉があまり通じないにもかかわらず、いつしかスージーもケビンもアサノの不思議な魅力に惹かれていく。特にケビンは、アサノに告白する表現をあれこれ考えていた。ある日、バーにケビンからの電話が入る。だが今度はただごとではないらしく、シラフなのに警察にボコボコにされるというのだ。スージーはアサノを呼び、警察へ急ぐ。屋外の檻に入れられたケビン。檻の前にやってきたアサノは、黄色いキャンディを取りだしてケビンに投げ与える。そして警察のロビーで三人は、それぞれの思いを独白するのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- クリストファー・ドイル
- 脚本
- クリストファー・ドイル
- エグゼクティブプロデューサー
- 時盛裕行
- 製作
- 時盛裕行
- 撮影
- クリストファー・ドイル
- 美術
- ブルース・ユー
- 音楽
- 板橋文夫
- 録音
- 小岩滋
- 編集
- 森崎荘三
- 松岡剛
- 衣装デザイン
- ティナ・ラウ
- 字幕
- 関美冬
受賞歴
第52回 カンヌ国際映画祭(1999年)
出品
ある視点部門 | |
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出品作品 | クリストファー・ドイル |