今日に生きる
劇場公開日:1959年3月10日
解説
北関東の鉱業都市を背景にしたアクションドラマ。「女を忘れろ」の山崎巖と江崎実生の脚本を、「女を忘れろ」のコンビ舛田利雄が監督し、姫田真佐久が撮影した。
1959年製作/94分/日本
原題または英題:We Live Today
配給:日活
劇場公開日:1959年3月10日
ストーリー
北関東のある鉱業都市、そこでは宇山鉱業に出入りする三国運輸と山一運輸の間に血なまぐさい空気が流れていた。この町に東京からふらっと職を求めて城が現われた。その城に声をかけたのは、山一運輸の男だ。男は城がトラックの免許を持っていると聞くと喜んだ。山一が、三国運輸に運転手を引き抜かれて困っていたからだ。山一のおやじ・山田も一目で城にほれこんだ。実際、翌日からの城の働きは超人的だった。三国側のチーフ・安西は、そんな城に目をつけ高給を餌に城をつろうとしたが失敗した。ある日町の喫茶店で城は婚約者のユミ子を見た。東京から城のあとを追ってこの町に来たユミ子は、偶然知り合った宇山鉱業の総務部長・杉浦の好意でその喫茶店に勤めているというのだ。彼女は城に東京へ帰るよう勧めた。--山田は、宇山鉱業の運輸課長・佐野からセメント山行きを命ぜられた。セメント山、それは文字通り死を賭けた危険な仕事だった。山田は「三国の奴の首ねっこをへし折ってやる」と山を下りかけたが、城に止められた。が、その夜山田は山を脱け出し、翌日溺死体となって発見された。城は山田の死を他殺とにらんだ。ある夜、連れ出された城は、廃工場で危くトラックに轢殺されそうになった。山田もこうやって殺されたにちがいなかった。城は安西と格闘、殺害の犯行を自白させた。数日後、ボスの三国と安西は逮捕された。杉浦部長は部下の悪事を知り、山一と三国の統合に骨折った。山田亡き後の一家の生活も、株主として保証された。城はエミ子と東京へ帰ることにしたのだった。