九ちゃん 刀を抜いて

劇場公開日:

解説

岡本一平原作“刀を抜いて”の映画化で、無声映画時代・昭和四年に日活シネマとマキノプロで共作されたことがある。脚色は、城のぼると吉川透。「八州遊侠伝 男の盃」のマキノ雅弘が監督した歌謡喜劇。撮影は「狐雁一刀流」の山岸長樹。

1963年製作/87分/日本
配給:東映
劇場公開日:1963年8月31日

ストーリー

飯を喰うのが面倒臭いとぬかす大変なものぐさ三五郎はとうとう親に勘当された。親父の真ッ赤にサビた長脇差を腰に三五郎。ものぐさとしては大変な決心で侠客になるべく江戸に向った。江戸に着いて三五郎早速幡随院長兵衛の一の仔分、唐犬権兵衛と旗本白柄組の阿部四郎五郎の喧嘩に度肝をぬかれた。すっかりコーフンした三五郎、パーッとしたことをやろうと辻斬を始めた。ところが、かかった相手は唐犬権兵衛、ところが権兵衛何を思ったか、カワイイ顔して脇差を振りまわす三五郎を仔分にした。幡随院長兵衛は白柄組の水野十郎左が吉原の人気花魁高窓太夫の許へしげしげと通っているのが面白くなかったので、この三五郎を対抗馬として出すことにしたのである。ところが高窓、この三五郎の純なところに一目惚れ、十郎左、たかが三下野郎にと焦ったがもうおそい、高窓と三五郎アツアツになってしまった。高窓は元は小身ながら、旗本の娘で父小坂庄兵衛が沢庵禅師を見失なった責を負って切腹した時以来、生別れの妹お礼がいたが、その妹は今はお光と名を変えて養父網七の借金のカタに阿部四郎五郎に売られようとしていた。そうと聞いた三五郎、四郎五郎の手からお礼を救わんと、親分権兵衛の手を借りようとするが一家は白柄組とのガマン会でだめ、それならと三五郎一人でお礼を救出に向い、無茶苦茶剣法でお礼を助け出した三五郎を、白柄組は一斉に後を追った、三五郎の危機を聞いた長兵衛一家は、ガマン会を中止、脇差を持って立上った。雪の大江戸に血の雨がふらんとした時、仲裁に入ったのが沢庵禅師、おかげで喧嘩は丸く収ったが、収まらないのは高窓とお礼姉妹、親の仇と詰め寄った。自分に非ありと悟った沢庵は、自分で作り出した漬物の造り方の秘伝を妹姉に伝授してカンベンしてもらった。いまや江戸名物として大変な賑いの東海屋こそ、三五郎、高窓夫婦とお礼で始めた沢庵漬本舗なのである。

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