CUREのレビュー・感想・評価
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CURE
驚くばかり!警官は、検出不能な殺人犯を調査します。私たちは、催眠療法が魂を奪うという魅惑的なアイデアを巡って、本物の境界線を越えて、精神分析的でほとんどファンタスティックな宇宙に自分自身を見つけます。ヒーローの方程式は次のようになります:彼が同じように非合理になることに同意するまで、強力な殺人者の道は彼には不可解なままです。それは再発見されなければならない恐ろしい幻想的なスリラーであり、黒沢清はこの種の絶対的な巨匠の一人です。
首から胸のあたりX字に切り裂かれる殺人事件を追う高部刑事が役所広司...
首から胸のあたりX字に切り裂かれる殺人事件を追う高部刑事が役所広司。場所も被害者も共通点はないが3件続いて起きたところから始まるストーリー。
その後も同様の事件が続くが殺す前に間宮(萩原聖人)と出会っていたということがわかる。加害者に記憶がないことから催眠を疑って精神科医の佐久間(うじきつよし)に協力を求む。
不気味な雰囲気の中、淡々とすすんでいく。
間宮がメスナーの論文を書いていて邪教の本にのめり込んだのは明らかだが、村川スズの記録フィルムを見たかどうかはわからないことになっている。...バスルームの猿のミイラのX字を見るとフィルムから間宮自身が催眠暗示にかかったともとれなくはない。
催眠暗示としてきたが、もともとは催眠療法であり、人間の心の奥底にある憎悪を解き放つことが癒し。憎悪の原因である対象を殺すことで癒されるみたいな恐ろしい話でもある。
天井から滴り落ちる雨漏りの水で高部刑事に催眠をかけたのは明確で、妻が死んだのもそういうことなのだろう。
最後ウェイトレスはナイフを持つが間宮とは接していない。伝道師としての間宮が高部刑事を伝道師にかえたともとれる意味深ラスト。
好きな映画
ストレス解消には例えばスポーツしたりや自然に触れたりする。それでも癒されない場合はどうしたらいいのだろう。心の闇、ほどでもなくモヤモヤ、イライラ、ぐらいのものでもちょっとしたきっかけで暴発してしまう可能性がある。
そこをつんつんとつついて発散させることで人々が次々と癒されていくお話。終始不穏な空気でドキドキしながら、アクシデントが観察するような気持ちで鑑賞。最後の終わり方も好きです。
20151115 スリラー?ホラー?ミステリー?
初視聴。黒澤清監督作品はこの映画初めてなのですが、独特の世界観に引き込まれました。前半は普通の刑事物?かと思いながらも、後半は謎のショットや展開で頭がクラクラに、、、視聴後は、自分が催眠術にかかったような錯覚に陥りました。一番怖いのは人間、ということなのかな。これはこれでハマる人もいる気持ちがわかりますね。
怖い
邦画のサスペンスホラーの中ではトップレベルの怖さ
モンスターに襲われるよりも自分も他人も含めて人間の精神こそが最も不可解で恐ろしいものだという事を再認識させられる内容
あんなに簡単に催眠術に掛かる訳がないという批判もあるが
この作品の恐怖の本質は人が誰でも潜在的に持っている他者への殺意はきっかけがあればすぐにでも顕在化するという点にある
日常の中に何の前触れもなく顕れる殺意という非日常
その描き方が巧い
面白い
以前にレンタルのVHSで見たときは全然意味が分からなくてとにかく退屈な印象だったのだが、今回久しぶりに見返したら割りとシンプルなストーリーで面白かった。そういうものだという覚悟で見たせいか退屈もしなかった。なぜ萩原がそんな活動をしているのか、意図がそもそもないのかもしれないが、意図が不明でそういった説明を投げっぱなしにしているところも堂々たる感じがしてよかった。映像で見れば伝わることもわざわざ言葉で説明する邦画がとても多いなか、非常に志の高い表現に歓心した。
これまで黒沢清監督作品はとにかく退屈で苦手だったのだが、見返してみたくなった。
(追記)
10年ぶり3回目。ワンカットの長回しが多くて今回もよく眠って3回に分けて見る。萩原聖人は狂っていて、殺人教唆の洗脳を無意識にやってしまう感じのようだ。
悪夢に似ているのかもしれない…怖い!
むかむかする嫌な展開なのに、理不尽で不愉快なのに。いつのまにか惹きつけられていました。後ろめたいけどカタルシスも感じてしまう、そういう自分も怖い。怖〜い!
黒沢清監督1997年のサイコサスペンス。サスペンスよりも、サイコな怖さでした。憶えていてはいけない悪夢に似ているのかもしれない、観終わってそんな風にも思いました。
猟奇殺人を追う刑事を役所広司、カギとなる男を萩原聖人。何気なく淡々とした演技に怖さ倍増でした。
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