機動戦士ガンダム 逆襲のシャアのレビュー・感想・評価
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もういい加減、女絡みのガキの喧嘩はやめれ
ファーストガンダムは映画版も含めて、それなりに何度も鑑賞。
リアルな戦争SF物として世界に誇る傑作だと思ってます。
ですがその他の作品は最近になってZと今作を鑑賞したニワカです。
ガキ(Zでは序盤のカミーユ、後半のカツ、今回はハサウェイ)が女絡みで好き勝手パターン、もう飽きた。というかイライラする。
今回なんて味方殺してるし。
自分は戦場に出ても死なないと思ってんだろぅな、ガキだから。
自分の気持ちを伝えれば、相手も分かってくれると思ってんだろうな、ガキだから。
ガキだから仕方ないんだけど、イライラする。
思春期に観ててもイライラしてるよ、知らんけど。
特に今作なんてシャアとアムロの話なんだから、無理矢理ガキを出すな。イライラする。
それはさて置き、
人類は地球を汚染するノミだという、シャアの主張も分かる。
でも、ただ地球に生まれたから、宇宙に出たくても出られないから、その他諸々の一般ピーポーが大半のはずなのに、殲滅するなんて酷すぎ。
しかも、核で地球を汚染させる作戦て、もう支離滅裂!どんだけ!
Zから続けて観てると、その間に色々あったんだろうけど、思想が極端過ぎてドン引き。
シャアに幻滅。
そして人類史上最大最凶の虐殺計画の根底に、
ララァ絡みの私怨私恨とか、もう勘弁してくれ〜。
しかも、マザコンでロリコンって、欲張りか!
とにかく、
もういい加減、女絡みのガキの喧嘩はやめれ!
Zでは、シャアとアムロの共闘は胸熱だったのにな‥
地球と違う環境の宇宙で暮らす事で、テレパシーや危機察知能力が発達したニュータイプが生まれる可能性がある、までは意味分かる。
でも、今作のラストみたいな行き過ぎた生命エネルギー?を全面的に押し出されると、
ガンダムはリアルな戦争物だと思って観てたコチラはドッチラケ。
シャアよ、もう、碇ゲンドウに人類補完してもらえばいいんじゃあないか⁉︎
もしかしたら今作は、
往年のシャアのイメージをぶち壊すために、
地球連邦政府が製作したシャアのネガティヴキャンペーン映画かも。
知らんけど!
閃光のハサウェイを見るために見た
閃光のハサウェイを見るために、見てみた。
ガンダムはファーストガンダムとZしか見てないのだけどZは
全く記憶にないのだけど、今回とのつながりってあんまり関係ないのかな?
大まかなストーリーはわかったけど、細かいところがイマイチよくわからなかったな。
監督の独特な言い回しがかっこつけ過ぎててわかりづらいんだよね。
シャアがララァを失った恨みを未だに抱いていて、それがアクシズ落下と
なんか関係あるような感じで語ってたっけどなんか関係あったのかな?
その辺が何わかりづらくてスッキリしなかったな。
全体的にはシャアとアムロの因縁の対決なんだろうけど、シャアのウジウジっぷりが
見かけとギャップがあって今見ればそんなもんかなと思えるが20年前に見てたら気持ち悪い〜
と、思ったに違いない。ウジウジしてたアムロはわりと大人になっててシャアと逆転してるのも
人としてはありそうで良かったような気もする。
とはいえたったひとりの人間の意思で地球を壊滅させるとか狂気の沙汰だよね。
普通の人なら到底思ってもできることじゃない。
地球連邦がどのくらい腐っているのか?また、正すためにどれだけの努力をしたのか?
もう、そうするしかない!という思いに至るまでのシャアの感情などを
もう少し描いてくれないと、安っぽい物語の独裁者のよくある話になっちゃうよね。
チェーンがクェスを殺した時に、ハサウェイ逆上してチェーンを殺してしまうけど、
ハサウェイの心の動き?感情の表現乏しくて、なんかあっさり殺したなあって思った。
ハサウェイは軍人ではないけどあの行動を取るには人として欠けているものがあると思う。
閃光のハサウェイでその辺が描かれることを望みます。
ラストのアクシズ落としでサイコフレームが突然共鳴してアクシズの軌道が外れるとか、
めっちゃキライです。悟空が元気玉集めて攻撃したみたいで、結局アムロひとりでなんとか
なっちゃうのは微妙だよね。
アクシズ落とし
ハサウェイの為に復習。
アルファアジールを落としたのがハサウェイって事になってるのかな?
初めての戦闘で敵の虎の子を落としたわけか…事実とは違うけど、そんな事になってたりすんだろうな。
クエスといいギギといい、どうやらかなりなハネッかえりが好きみたいだな。「女に振り回されたい病」なのかしら?
肝心の本編ではあるけれど、その後の変遷が結構楽しい。物語中盤でシャアとアムロが殴り合うのは中々オツなものである。
1年戦争で敵同士となり、グリプス戦役で同じ船に乗り込む。そんな歴史があるからこそだけど、反発しながらも分かり合えてる距離感に萌える。「やるな、ブライト」とか、思わずニヤけたりする。
かなり大それた作戦なのだけど、案外皆様のん気なもので…色恋沙汰が結構目立つ。
まあ、それはいいのだけれど、バランス的には結構な分量でもあり…戦争自体が軽く見えるのが難点か。
地球に隕石を落とすんだぜ?
で、それをガンダム…サイコフレームが阻止するわけなのだけど、よく分からない。
その点はナラティブで解説してたように思うから、また見てみよう。
ナラティブとハサウェイではどちらが後なのだろうか?どちらもシャアの反乱を背に始まったような気がしてる。そのまた後にユニコーンになるのかな。
でもナラティブではフェネクスがいたから…ハサウェイ→ユニコーン→ナラティブになるのかしら?
まぁ、なんだろ?
アムロxシャアの会話が聞けただけで結構満足してる。世代なのだろうなぁ。
サイコフレームに戸惑う。
「機動戦士ガンダム」完全新作劇場映画。
Netflixで10年ぶり、2回目の鑑賞。
テレビシリーズは未見、劇場版三部作は鑑賞済みです。
アムロ・レイとシャア・アズナブルの因縁がついに決着!
ネオ・ジオンの総帥に就任し、コロニー落としによって地球の寒冷化を企むシャアに、アムロやブライト・ノア率いるロンド・ベルが壮絶な戦いを挑みました。
人類の可能性を信じる男と地球を見限った男の死闘は、周囲を巻き込んだ濃密なドラマを生み出し、新たな物語の種を蒔きつつも、モヤモヤしたものが残る結末となりました。
そもそも、νガンダムとサザビーなどに搭載されている"サイコフレーム"の意味が分かりませんでした。
ニュータイプ能力を利用するための外装甲と云うことはなんとなく分かりましたが、パイロットのニュータイプ能力が発現し、それが最大まで高まると、開発スペック以上の性能を示し始めると云うのが、どうもピンと来ず…。
なのでクライマックスの展開もご都合主義感が強くて、これが許されるのならば、ガンダムすら必要無くなりそうだし、もはやなんでもありなのではないかと思いました。
クェス・パラヤに振り回されました。男は惚れたが最後と言うかのように巻き込まれたハサウェイ・ノアが不憫で仕方ありませんでした。自ら死地に飛び込んで、自業自得で死んでしまったような展開に、ニュータイプの悲哀を感じました。
忌まわしい記憶と共に
「ガンダム」のラスト2分、カツ、レツ、キッカの3人に、富野氏は、新たなる希望を託します。ヒトの進化は、アムロだけでは終わらない。始まったばかりだと云う希望です。ところが続編でその希望が…。進化を待てないヒトは、強化人間を投入。世界は混沌を深めます。ヒトは、自らの可能性を、浅はかな知識で、自ら摘み取ってしまいます。
このお話の終止符として、富野氏は「ベルトーチカ チルドレン」をリリース。映像化には難があるとして「ガンダム ハイストリーマー」を雑誌連載。これが「逆襲のシャア」になります。この3つ、全て同じお話です。ただ、ラストの描写が少し違う。この少しが、その後の私に、大きく影響します。
キャスバルは、全人類の敵になることで、ヒトの病巣を取り除こうとします。副作用は、一切考慮しません。でもそんな自分を、阿漕な道化師だと思っている。
一体、誰がこんないけない遊びを、キャスバル坊やに教えたの?。ジオン父さん?、ジンバ ラルおじさん?、それともキシリア姐さん?。(詳しく知りたい方は、安彦良和の「オリジン」をどうぞ。)
キャスバルの思念は、宇宙の彼方へ。ただ、私にとってシャアとアムロのお話は「ベルトーチカ…」をもって完結します。(「ベルトーチカ…」を映像化する企画があったそうですが、私、見たことないので、悪しからず。)
キャスバルの忌まわしい記憶は、重力の井戸の底に導かれて行きますが、これを拒否したものが何だったのか、映画では今一つ不明瞭。あれでは、エンドロール直前に、何故、赤ちゃんの泣き声がするのか、想像するのも困難です。結果、小説を映像化することの難しさを、本作で学びました。
本作の主題歌は、TMネットワークで、結構ですが、「ベルトーチカ…」なら、山下達郎の「蒼氓」のはず。今の私が、原作と映画の違いを受け入れるようになったのは、本作に、私の忌まわしい記憶があるからかも知れません。
さよなら、昔の私。最期に、小説読んだ方のみに判る文言を遺させて頂きます。
…もう、ナイチンゲールのさえずりは、聴こえそうにありません。
宿命の戦いの最後
何これ?リメイクして欲しい(笑)
行けっ!アクシズ!忌まわしい記憶と共にっ…!
何故未だに【逆襲のシャア】の周りを纏わりつくスピンオフ的なアニメがあるか。
何故か?
純粋にこの【逆襲のシャア】が伝説だから。
圧倒的に面白いからでしょう。
観客を魅了する。引きずり込む。これが無いと、この後どれだけこの作品に纏わりついても駄作に終わるだろうね。
駄作であればあるほどこの作品が伝説化されるからいいけど。
【ユニコーン】?
【ナラティブ】?
観たけど、全く心が震えなかった。つまらなかった。
シャアまで引きずり出したけど、残念だったが駄作だろう…。
嘘だと思うなら、10万円の【ユニコーンガンダム】のプラモ出してみろ。
売れないから。
何故νガンダムの10万円するプラモが販売して数分で完売したか。
あの伝説の作品、【逆襲のシャア】のνガンダムだから。
単純にそこで決着。
【逆襲のシャア】のプラモなら、【リ・ガズィ】の10万円プラモの方が【ユニコーン】より売れそうだわww
しかし何度観ても面白い。
余計なストーリーの説明を入れない所がいい。
ダラダラしないところがいい。
『これ以上やると作品のスピード感が失われる』というところでスパッと次のシーンへ行くww
『しかし…』とか『まさかな…』とか『なんだと言うんだ…?』とかで次のシーンに切り替わるww
こういう観客の頭を使わせるところ好きです。
しかし観ていて何となく理解できる。
そういうライトユーザーと、掘り下げてストーリーを完全に理解しようとするコアなファンを取り込んだ、伝説の作品だと思う。
自分はどちらかと言うとライトユーザーだろう。
だから面白い。
戦闘の緊迫したシーンに滅茶苦茶力が入ってて、【レズン】のような荒い台詞を吐きながら淡々と戦うキャラが戦闘シーンをより面白くするなぁ…
『ロンドベルなら鈴を鳴らしてりゃいいんだよ』
こういう台詞がライトユーザーには刺さる。
戦闘中にダラダラダラダラ理屈や理想語りながら戦うパイロットは萎えるわww
そういえばこういうのも好き。
出撃直前、【ジェガン】ではなく、【リガズィ】で出撃したかった【ケーラ】と、【アストナージ】のやり取りで…
『リガズィは使えないんだな?』
『整備!間に合いません!』
『わかったよー』
…この一瞬のやり取りから、【ケーラ】って優しい人なんだなぁ…って想像する。
うん、【ケーラ】好きですww
つまり…何が言いたいかっつーと、今のガンダムの作品には無い【人間味】ってのがこの作品にはある。
この【逆襲のシャア】に出ている全てのキャラに【人間味】がある。
一人の空間になったらつい出てしまう本音。
それも【人間味】
『行け、アクシズ!忌まわしい記憶と共に!』
『ナナイッ!?男同士の間に入るなぁっ!』
コレがシャアの本音だろう。シャアの【人間味】だろう。
創り手に【人間味】があればこそ、ここまでキャラに【人間味】が出せる。
昔昔の作品に、心を揺さぶる作品が多いのはここじゃないかな?
令和の創り手に…ここまでキャラに【人間味】を乗せれる創り手は居ないだろうな。
【人間味】を持ってる駒は省かれる時代だから。
【シャアという呪縛】
改めて、ドルビーシネマで鑑賞したが、僕はやっぱり、この作品はあまり好きではない。
いわゆる「ファースト・ガンダム」の良さが消えてしまったどころか、赤い彗星シャアを、ザビ家のような存在に貶めてしまった感じがするからだ。
更に、この作品上映後しばらくして発生した一部のイスラム教原理主義の引き起こしたテロやIS建国、国内で発生したオウム真理教の複数のテロを考えると、仮にシャアが環境問題を提起していたとしても、内容は稚拙だと感じるようになった自分がいるのだ。
本当は汚染問題を概念的なところに留めず、具体性を持たせるべきだと思うし、核を利用した惑星落下は更なる地球汚染に繋がると感じたのは僕だけではないと思う。
クェスの扱いも、改めて観ると、ISやオウム真理教のやっていたマインドコントロールのようにも思える。
ニュータイプだから何でも良いと云うわけではあるまい。
ニュータイプである前に人間としてどうあるべきかを示すようなストーリーであれば違った印象になったのか、想像で語るしかないので無責任だと思うが、このままでは物語の後退だと思ってしまう。
「ファースト・ガンダム」では、シャアはザビ家への復讐を第一としながらも、アムロ達と共有する想いがあったように思う。
戦いの中で命を落とす戦士にも背景があって心が震えたように覚えている。
セイラ(アルテイシア)の願い、ララァの願い、アムロの願いは、シャアに通じていたはずではなかったのか。
ブライトとミライの息子が主人公となる「閃光のハサウェイ」に通じる物語としてのリバイバル上映だと思うが、「逆襲のシャア」は、エヴァ「:序」のようにリビルトしても良かったんじゃないかくらいに感じてしまった。
本編後10分ほど上映されたハサウェイの物語は、「閃光のハサウェイ」の一部なのだろうか、それとも、別の導入部なのだろうか。
作画は随分進化したと同時に、繊細なタッチは、印象を随分変えてしまったのではないかと少し心配にもなる。
小説の原作も未読なので、期待半分、心配半分といったところ。
33年振りにスクリーンで鑑賞
初めて見ました!そしておまけの。。
ファーストガンダムだけが好きで、ファーストのテレビ放送のDVDは持ってますが、ガンダムの映画は何も見たことありませんでした。
ガンダムシリーズは、昔初めてZガンダム見た時、カミーユの性格がどうしても共感出来ず、そしてあの作品でののシャア少佐、クアトロ大尉が百式乗ってもなんだか弱くなった感じが悲しく、とにかくカミーユの性格についていけなくてZからガンダムを見なくなっていました。
今回再上映とのことで、私にとっては初めて逆襲のシャアを見ました!
キャスバル様は相変わらずララァのことをまだ引きずっているんだなぁ、ということと、クェスって最初アムロ好きで速攻シャアも好きになるって、展開早すぎない???こんな脚本だったのかー!と思ったけど、とりあえずブライトさんとミライさんが元気で、カムランも相変わらずミライさんが好きで、でもだからこそ地球の危機を恋敵だったミライの夫のブライトさんにちゃんと話すところ、ミライさんの安全のために。。!ってカムランさん、いい奴じゃないかー!とちょっと見直しました。
一番好きだったキャスバル様が、なんとなく分かってはいたけどまぁまぁかなりのマザコンなんだなぁ、とやっと受け入れることが出来ました(笑)好きだった女の人のこと、誰かに話す時、大真面目に「彼女は私の母になってくれたかもしれなかった人なのだ!!!」と力説する男の人ってほとんど実在しないんじゃないか??くらいかなり衝撃的な性格だよなぁ、と改めて実感しました。昔はただカッコよくジオンを父上から引き継いでほしかったけど、まぁここまで屈折した人生送ってるから、弱い部分があっても仕方ないか、とやっと思えるようになりました。
久しぶりにニュータイプとか強化人間とかの単語を聞きました。懐かしかった。
そして、エンドロールまで見てさー帰ろうかと思った矢先、予想外にハサウェイの、予告編以上の導入映像が!!!これはかなりお得でした。
確かに逆襲のシャアで子ども時代のハサウェイ君出てくるけど、まさか、閃光のハサウェイの動員に繋げるための駒にシャア様が使われていたとは!!!全てはハサウェイのためかー!!!と驚き😆でもこういうサプライズは好きです。
さっき見たハサウェイ君が13か14歳くらい?の子どもだった分、それから12年後の大人のハサウェイがカッコよく見えました!見せ方上手い!
なかなかに大満足の時間を過ごしました。
ブライトさんとミライさんの息子のことは知らないから、ガンダムシリーズとはいえ多分息子の映画は見ないだろうなぁと思ってましたが、販促の演出にまんまとのせられましたので、閃光のハサウェイ、絶対見ます(笑)
空間戦闘と艦隊戦に惚れる映画
4dxでやっていたので劇場で初めて観ました
スパロボとかの出演作品で、アムロとシャアのイメージが神格化していたなぁと感じてます
映画の感想は
空間戦闘のカメラワークや艦隊戦の無茶苦茶だけど無理の無い導入は素晴らしいと思います
時間の飛ばし方が凄いし、時系列に破綻が無いのも凄い
こう見ると、交渉や放送も戦争の一部だとつくづく思う
ストーリーは、深く読もうとすると理解できない
主役二人の痴話喧嘩と思った方がしっくりくる
だって、お互いに対して文句言ってるだけだし
主役二人を中心に話しが回っていて、関連を見つけていけば楽しくてしょうがない、、そんな映画だと思います
同系統の映画が出てこないのか不思議におもっていましたが、1988年の冷戦末期の雰囲気とガンダムから続く一連の流れが必要だったんでしょう
その時代に生きていなかったのは悔しいですが、何度でも観たくなる映画として出逢えて良かった
ガンダムを観た事ない人は劇場三部作とzガンダムの劇場版を観てからの方がいいです
他作品で作られた二人を知っているなら尚更です
映画ファンですがガンダム全く興味無いし何も知りませんでした❗
映画館でやってると聞いたので
ガンダムのひとつのピリオドであり新たなNTサーガへの継承
4Dで鑑賞
今では絶大な人気を誇るガンダム、その始まりでもある宇宙世紀という広大な歴史の一節にピリオドを打ち、続く作品の始まり伴った作品がこの「逆襲のシャア」。
まずこの映画は富野監督作品で多く用いられている難しく深い言い回し、通称「富野節」が全開であり全編通して使われている為、人を選ぶ作品ではあるが、決してただ難しいだけで終わってるのでなく、腐敗した今の世の中に訴えかけるメッセージも内包されており今のコロナ禍で政治家達の利己的な1面を見てきた私たちに来るモノがある。
個人的に最初の特権で割り込むクェスの父のシーンや、福利厚生の為にシャアにアクシズ、いや、地球を売った連邦は正に権力者による腐敗を徹底的に描いている。
ストーリーはそれとは反して表面上は単純明快だか、内面は実に奥深い。
シャアが連邦に匙を投げ、5tルナや、アクシズ
を地球に落とすのをアムロが阻止しようと奮闘するという内容だが、そこに上で上げた大人の腐敗、クェスやハサウェイの思春期だからこその「身勝手な感情」、ラストシーンの「理解」、そして1stから続いたアムロとシャアの決着、これらの要素が見事にまとまっており、とても濃密である。
作画はまさにオーパーツ作画であり、作画崩壊は多少あるが、それすら1コマ1コマから全力で楽しませるという制作陣のクリエイター魂がバシバシ感じられ、全編クライマックスと言われても過言ではなかった。
よくあるプラモ販促のために一瞬だけ出る「販促用一発屋MS」もほとんどなく、全てのMSが活躍していてもうファンとしては「久々に純粋なガンダムを見れたな…」と感無量。
いつもはやられ屋の量産MSでさえ感動を呼ぶことになるなんて見る前は考えられなかった。
ラストのアクシズショックのシーンでギラ・ドーガのパイロットの「やってみる価値はありまっせ!」で胸熱になり、離れていくギラ・ドーガを敵であるはずのジェガンが助けようと掴んだシーンでもう涙が…。これだよ…これが見たかった…。
総評としては、今なお衰えない、むしろ年代別に違った楽しみ方があり、現代に通じるメッセージと制作陣の魂のこもった作品だった。
今だと2600円とちょっと高いが、もう1回見てみたい。
追記 4Dとしては歴代MAXレベルで揺れるため、湿布を予め貼っとくとダメージ少ないかも(主は翌日脇を痛めたから注意。しかし最高の体験だったから良き。)
スクリーンで観れた
全55件中、21~40件目を表示