「ジークアクス→機動戦士ガンダム→逆襲のシャア」機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 葵須さんの映画レビュー(感想・評価)
ジークアクス→機動戦士ガンダム→逆襲のシャア
一か月くらい前に機動戦士ガンダムジークアクスを映画館で見て、その後機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)を初めて全て見終わり、時系列的には少し飛ばすことになるがameba primeで見ることができたので視聴。
簡単で率直な感想は、悪くなかったし、ファーストガンダムを視聴した時にも思ったことだが、SFの戦争もので見る前は堅苦しいイメージがあったが、実際はそうでもなく、アムロやシャア、本作の一ヒロインのクェス・パラヤを代表するNew Typeたちの直観に根ざした感情的であったり時に俯瞰的であったりする彼らを取り巻く世界への想いや理想が鮮烈に衝突する様を見せられて、自分の中でも共感したり、あこがれたりする想いがあった。シャアに対してはまだZガンダムでの彼を見てないのでまだまだ分らない部分はあるが、彼の人格や人となりがそれなりに自分の中で解釈できた気がする(ララヘのマザコン的な思いやアムロへの憎しみとライバルとしての尊敬の思い、地球連坊政府への憎しみ等)。
そのほかに思ったことは、ファーストガンダム(1979)は作画が安定してなかったのに対し、このころ(1988)にはすでに戦闘シーンの描写や背景が現在みても美しく思えるほどに日本のアニメは発展していたんだなということに少し驚いた。・・・驚いたのだが、少し調べてみると、自分が見たことがある中ではとなりのトトロ(1988)、AKIRA(1988)、風の谷のナウシカ(1984)等があり、特にAKIRA、風の谷のナウシカは作画もすごかったので、1980年代前半には日本のアニメ業界の作画の力はすでにできあがっていたのだろうか?時間があれば今後も昔のアニメを見ていきたい。
最後に、自分はオカルト的思想が好きで、ニュータイプという設定や本作で示したサイコフレームが人々の思いと共振し、アクシズが地球に落ちるのを防ぐというような場面も好きだったのだが、富野由悠季の思いは何たるかに興味を持ち、wikipediaでニュータイプを調べて軽く読んでみると、彼はアニメで人々に教育しようとしていたということや、ニュータイプ思想が一方では選民思想として受け取られがちである点等が書かれていた。選民思想については納得の行くことだし、富野由悠季の創作の源泉には興味がつきないので、今更ながら富野由悠季の言葉をネットで拾い集めで彼の思いを調べたい。