唐獅子 姐御
劇場公開日:1994年10月29日
解説
夫の遺志を継ぎ組長を襲名したヒロインが、抗争に終止符を打つべく立ち上がる姿を描くやくざ映画。大下英治の同名小説(桃園文庫・刊)の映画化で、監督は本作がデビューとなる山川元。脚本は冨田二人と山川の共同、撮影は「我が人生最悪の時」の長田勇市が担当。スーパー16ミリ。
1994年製作/80分/日本
配給:ヒーロー
劇場公開日:1994年10月29日
ストーリー
鮭城組三代目組長・原田真一郎が関西の吉本組が送り込んだヒットマンに殺され、その妻・冴子が遺志を継ぎ組長を襲名した。原田を守りきれなかった英二は恋人のまゆみに別れを告げ、単身敵地に乗り込み吉本の命を取った。数年たち、服役から戻って来た英二はガラリと様変わりした組の様子に驚く。組長代行の黒木が先代の意向を無視してシャブに手を出し、経済ヤクザとしてシノギを広げていたのだ。しかも吉本組の元若頭・竜崎ひきいる竜崎組が進出をはじめ、度々いざこざが起きているにもかかわらず、黒木は見て見ぬふりをしていた。また出所寸前まで英二を待っていたはずのまゆみもいなかった。ある日、冴子が竜崎組に命を狙われた。報復に立ち上がる英二を何故か黒木が止める。全ては黒木と竜崎が裏で手を組んで行っていたことだった。まゆみも竜崎にレイプされ、彼に復讐するため姿を消していたのだ。まゆみに再会し、全てを知った英二は黒木を撃つ。一方単身竜崎の元へ向かった冴子は、自ら撃たれながらも竜崎を刺し殺し、落とし前をつける。英二らに見守られ、これでようやく夫の元に行くことが出来ると呟きながら……。