怪談一つ目地蔵

劇場公開日:

解説

「ふたり若獅子」のコンビ・村松道平と深田金之助がそれぞれ脚本と監督を担当した、お盆用お化け映画。撮影は「唄ごよみ出世双六」の杉田正二。

1959年製作/66分/日本
原題:Ghost from the Pond
劇場公開日:1959年7月14日

ストーリー

泥棒伝蔵は仕事の足手まといと、赤ん坊お浪を古池のほとりの一つ目地蔵のそばに捨てた。間柄家に忍び入ったが、少年京之介にきり殺された。相棒の重五郎は彼を見捨て千両箱を持って逃げた。途中、捨てたお浪を殺そうとした。その時、地蔵の眼が光ったという。思わずアイクチをとり落し、お浪の頬を傷つけただけだった。--二十年たつ。御家人間柄京之助は水芸師小浪太夫に通いつめた。お浪は通りがかった亀之助一座に拾われたのだ。いつか京之助に心を燃していた。遊び人の伊助が仲をとり持った。お高祖頭巾で頬の傷をかくして、逢った。父の命を奪った男とは夢にも知らなかった。京之助は金に困ってきた。お浪に小遣をねだり始めた。伊助は中にたって、お浪から親の片身のかんざしまで取りあげた。京之助は悪浪人にからまれた町娘を助けてやった。質商伊勢屋重五郎の一人娘お絹。伊助は小金かせぎに情婦のおたきと、京之助とお絹を結びつけようとした。京之助はお浪のみにくい傷を知った。伊助の口車に乗り、お絹にのりかえた。色と欲だ。伊助はお浪を連れだし、きり殺し、古池へ突き落した。お浪は恨みの言葉を残して水中へ没した。その夜、京之助とお絹は螢狩りに古池へ行った。水面にすさまじいお浪の顔が現れ、お絹は卒倒した。お浪のかんざしはお絹の頭に飾られていたが、鏡に映すと顔の半面が血に染った。重五郎はかんざしから二十年前を思い出し伊助に持たせ寺で供養させた。が、お浪の怨霊は、伊助を動かし、おたきをかんざしで殺させ更に伊助を水芸一座の廻り舞台の綱でしめ殺す。重五郎は血だらけの伝蔵に呪われ、穴倉の千両箱の下敷になって死ぬ。京之助がお絹を抱くと、首がお浪に変った。逃げる拍子にカヤに火がついた。京之助はお浪の導くままに追っていった。遂に古池に姿を消した。--お絹は地蔵に祈るほかなかった。

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