女の警察

劇場公開日:

解説

梶山孝之の原作(新潮社版)を、「鮮血の賭場」の中西隆三が御色し、「無頼非情」の江時実生が監督したアクションもの。撮影は「あゝひめゆりの塔」の横山望。

1969年製作/83分/日本
原題または英題:Women's Police
配給:日活
劇場公開日:1969年2月8日

ストーリー

篝は、銀座に七つのキャバレーやバーを持つ暁興業の人事兼保安部長だった。彼は、ホステスたちに信望が厚く、女の警察とも呼ばれていた。ある日、元ホステス千代子の夫玖島が、不可解な自動車事故を超して死んだ。親友玖島が危険な事件の取材に当っていたことを知っていた篝は、興信所をやっている加藤と共に、事件究明に乗り出した。そんな折、暁興業社長小平が大宝観光社長宝部から、彼のクラブを五億円で買取って欲しいという申し入れを受けた。しかも宝部は金融王大川にも口をかけていた。この一件を不審に思った小平は、徹底的な調査を篝に命じた。やがて、章子の客に、大川と国土開発公団の藤代のいることが浮び上った。その章子は、大川に囲われていたが、ある臼忽然と姿をくらませてしまった。篝は多額の支度金がつぎ込んである章子の捜索を始め、ホステス仲間の雪絵から、章子の客に藤代と親しい佐本と詫摩がいることを聞き込んだ。詫摩は元鉄道次官で、憲民党の工藤幹事長ともつながる人物で、政界や国鉄に顔を利かせていた。その詫摩の名刺を殺された玖島は持っていた。それから間もなく、篝は宝部が大川からクラブを担保に四億円を借り、工藤にとりいっているという情報を受けた。そして、佐本が工藤に章子を世話をし、西日本新幹線建設用地買収の情報を得ようと画策している事情を知った篝は、玖島が新幹線汚職を嗅ぎつけ、そのために消されたと断定した。やがて、章子を探し出した篝は、彼女に佐本たちの工作を調べるよう依頼した。ある日、ヒモの松田と逃げていた美智子が、かつて佐本の手下たった松田が、玖島と飲んでいた時、玖島の眼にジンをかけ、事故を超させたのだと篝に話した。そんな時、事件を深追いしていた加藤が殺された。二人の親友を殺され、そのうえホステスを食いものにされた篝は、こみ上げる怒りとともに、佐本にたち向っていった。

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