俺の血が騒ぐ

劇場公開日:

解説

池田一朗・長谷部安春・加藤新二の共同脚本を、「大暴れ風来坊」の山崎徳次郎が監督した、赤木圭一郎の海洋活劇。撮影は「闇を裂く口笛」の姫田真佐久。

1961年製作/86分/日本
原題:He,Killed Dad
配給:日活
劇場公開日:1961年1月9日

ストーリー

船長をしていた父を、何者かに殺されて以来、笠原邦夫、明の兄弟の上には大きな変化がおこった。兄の邦夫は復しゅうの鬼と化し、そんな邦夫についてゆけなくなった許婚の節子は、心のよりどころを弟の明に求め愛し合うようになってしまったのだ。だが、明は悩みにたえかねて、その苦悩は彼を荒んだ生活に追いやっていった。商船大学の卒業を目前にひかえたそんな明を、自分のなし得なかった立派な高級船員への夢をたくしている邦夫は心配するのだった。ある夜、邦夫がバー“エルム”で、やっと見つけ出した明を諭しているとき、居合せたヤクザに因縁をつけられ乱闘になった。一人で奮闘する邦夫に、フラリと入って来た、ダンディな男が加勢して、またたく間にチンピラを叩きのめしてしまった。健次というその男と、邦夫は奇妙に気が合った。父親殺しの犯人をさがしていることや、その犯人が使った拳銃ベレッタを肌身はなさず持っていることなどを、邦夫は健次に話したのだ。翌日、健次は邦夫をボスの立岩に会わせた。邦夫の腕に惚れた立岩は仲間に入って航海に出れば、父の仇に会えるという条件で、邦夫を仲間に引き入れた。家に帰った邦夫は、明と節子の愛し合っているのを知り、心の淋しさをかくしながら、二人を祝福するのだった。邦夫が立岩たちと乗った玄海丸は、意外にも、それまで彼ら兄弟を世話している、叔父の浩平が船医として乗り込んでいた。“エルム”のマダム恵子も、邦夫に惚れ込んで、乗り組んで来て、皆をおどろかした。玄海丸は一路ボルネオを指して航海を続ける。だが犯人は分らない。そしてある夜、玄海丸はついに麻薬密輸船の正体を現わし、それと共に、叔父浩平が、兄弟の父親殺しの犯人であるということも明らかになった。ここに邦夫、健次は立ち上り、船員たちを激励し、立岩一味にかんぜんと立ち高った。月光に輝く海上に、時限爆弾を仕掛けた玄海丸は、立岩をたおした邦夫、健次、恵子のボートを最後に、無人のままさまようのだった。翌朝、商船大学の練習船海洋丸は、玄海丸を発見、明も調査隊の一員として、玄海丸を調査、爆弾に驚いた一同が脱出した直後、玄海丸は謎を秘めたまま爆発をおこしたのであった。

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