おもひでぽろぽろのレビュー・感想・評価
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映画完成から、25年 紅花作りのモデルとなった方の息子さんや映画コ...
映画完成から、25年
紅花作りのモデルとなった方の息子さんや映画コーディネーター荒井氏のトークショー後の大きなスクリーンで観る『おもいでぽろぽろ』は、解説後なので、とても良かった
昔の町並み、ひょっこりひょうたん島や当時の流行歌、懐かしかった
何度も山形に通い、仕上げた作品
製作者達のこぼれ話は、映画をひとランクアップさせてくれる
面倒臭い人
いわゆる面倒臭い人、が主人公の映画。
そういう部分がとてもリアルに描かれている。
他人事ではないので観ていてなんともいえない気分になる。
また、高度成長期の家族像や、小学校高学年特有のやりとりも
特徴をよくとらえている。
10歳のころは本当にくだらないことで見栄をはったり、
誰の得にもならないのに感情をぶちまけてみたり、
この映画そのままの兄弟げんかもよくやったなあ…。
田舎の風景は人間が造ったもの
この科白が印象的でしたね。そうかぁ、そうだよなぁ、と。田舎への自分の郷愁を感じる言葉でしたね。
それで、全体としては、ちょっと科白が多すぎな気がしましたね。人々の心の移り変わりを、独白的な言葉で埋めているところが目立ってしまって、そこをやっぱり映像で分からせてほしかったなぁというところがありましたね。
でも、小学5年の頃のタエコちゃんは可愛かったね。ああいうピン止めしてる子いたなぁって。なんか、そういうことを思い出せただけで、幸せではありました。
大人な恋。
小5という子供なんだけど、少し背伸びを始めたような微妙な時期と、
もういい大人になったタエ子。
小さい頃に見た時は普通に小5のタエ子のラジオ体操が面白かったとか、
パイナップルでそんなに盛り上がれるの?とか。
そんな思いで観ていた気がするけど、
年を重ねて23歳。
また違う見方になるんですね。
転校生の話を敏夫さんにした後の2人で夜道を帰るシーン。
あの時のタエ子の感情は複雑で、子供だった私が理解できるわけもなく
今だから分かることが嬉しかったりします。
最後の終わり方もエンドロールに入ってからが見せ場という最後の最後まで素敵な作り方。
何度見てもいくつになっても
楽しみるのがジブリの凄いところです。
小5の彼女と大人の彼女の話との繋がりが弱い
総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:80点|ビジュアル:75点|音楽:75点 )
子供時代ってこんなことあるよなとか、どこの小学生も似たり寄ったりなんだとか、観ていてそんな場面が散りばめられている。その演出がさりげなく自然で上手。特に、色が水彩絵の具で描かれた絵のように優しく淡く抜けて夕陽の差し込む帰り道、意識している男の子と声を交わして天に駆け登っていく場面が面映い。
一方で大人になったタエ子の話と、これらの昔の話の繋がりがわからない。昔を思い出すのはいいが、子供のころの話を一つ一つが全て現代の話に繋がっているわけではない。そのために二つの話を同時進行にしたときには、嫌いな食べ物があったり温泉に行ったり家族ともめたりといった、タエ子の小学生時代のありふれた日常生活をひたすら見せられてもそれがいったいどうしたのかと感じてしまう。過去の話の一部は現代のタエ子にとても重要だけど、小学五年の彼女だけが現代の彼女を形作っているわけでもない。小さな思い出話をいくつも集めていても全体の流れとしての一体感がなくて、その意味で無駄な尺が多すぎて全体が間延びした印象をもってしまう。いくつかの枝を良く見ていても、木全体をうまく眺められていない感じがする。
頬の豊齢線はタエ子を27歳よりも相当に老けて見せてしまっているのは残念だが、全てがそうではなくても絵は時々細かく書き込まれ美しさを見せてくれる。ハンガリーの農民の歌など音楽も独特でいい。細かい時代設定など凝っているのがわかる。過去と現代の物語の繋がりの弱さ以外にも、全体として物語は地味で抑揚が少なくてそれほど引き込まれるわけではないが、人物の動きや感情といった描写の質はけっこう高い。途中でやや退屈な部分もあるけれど、最後はあっさりながら子供たち総出演で大人の彼女を後押しして綺麗にまとめてくれた終わり方ですっきりした。
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