おはなはん

劇場公開日:

解説

小野田勇・林謙一の原作『おはなはん一代記』を、「運が良けりゃ」の山田洋次が脚色し、「望郷と掟」の野村芳太郎が監督した実話の映画化。撮影は「炎と掟」の川又昂。

1966年製作/93分/日本
原題:Miss Ohanahan
配給:松竹
劇場公開日:1966年7月30日

ストーリー

明治三十六年、おはなはんこと浅尾はなは、親友早川紀代らと共に、松山県立女学校を卒業し、父母の待つ大洲に帰ってきた。ところが、父平造から、突然連隊長の仲人で速水中尉との縁談が決っていると知らされ驚いた。しかも明日、速水が来るという。見合結婚では気の乗らないおはなはんは一計を案じ、樫の木の上から速水を迎えた。お転婆ぶりを発揮して破談にしてしまおうというつもりだったが、やって来た速水も破談しに来たというので拍子抜けだった。日露間が怪しくなっているいま、軍人が妻を娶ることはできない、というのが彼の理由だった。一目で速水に惹かれたおはなはんは、戦争は女も一緒にするものだといって反論した。速水も強情に応酬したが、彼もおはなはんに惹かれ始めていた。そんなある日、早川紀代は早くも結婚した。おはなはんは淋しかった。兵営に速水を訪ねると、速水は喜んで会ってくれた。そして速水の親友尾形中尉を交え、町を楽しく散歩した。そして、尾形がおはなはんを気に入ってしまったことから速水も結婚に乗り気になった。勿論、おはなはんに異論はなかった。こうして二人は式のため、速水の故郷鹿児島に向った。速水の祖父襄介は他所者に冷たかったがおはなはんの明るい性格には親しみを感じるのだった。式を挙げた後、おはなはんは夫の転属先東京で新婚生活の第一歩を始めることになった。彼女にとって、見るもの総てが珍らしく、楽しい生活を送った。だが、子供が生れた時、日露戦争が勃発し、速水は出征していった。おはなはんは健気にもその淋しさに耐えた。しかし、やがて凱旋した夫を迎えた時は、さすがにうれし涙にくれるのだった。そして再び夫の転属と共に弘前に移った。だが、東北でのおはなはんの幸福な生活も束の間、二番目の子供の誕生を夫に知らせにいった馬丁の細倉から悲しい知らせを受け取った。激しい演習の最中、速水が死亡したというのだった。おはなはんはその悲しみにじっと耐えた。そして、二人の子供と共に立派に生き抜こうと決心するのだった。

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