大学のお姐ちゃん
劇場公開日:1959年3月3日
解説
「社長太平記」の笠原良三のオリジナル・シナリオを、「人生劇場 青春篇」の杉江敏男が監督した青春もの。撮影も同じく「人生劇場 青春篇」の完倉泰一。
1959年製作/92分/日本
原題または英題:Three Dolls in College
配給:東宝
劇場公開日:1959年3月3日
ストーリー
日南大学に青春を謳歌する三人の女子学生--園江敏子、水原美津子、秋山重子はいずれ甲乙つけがたいスーパーレディの面面であるが、揃って苦手のフランス語では馬野教授にしぼられている。美津子は敏子に毛皮のコートを代償にデイト代を借りるが、敏子は同じアパートのバーの女給キリ子に一日百円のそのコートを二千円でまた貸し、しかもその美津子とキリ子が重子の働いているナイトクラブで鉢合せしたからたまらない。キリ子と美津子の乱闘に、キリ子の情人岩船、拳闘部員で美津子のクラスメートである大久保君も飛入った騒ぎにパトカーが駈けつけ、敏子まで一行共々警察で説諭を喰った。しかもフランス語の試験では苦心のカンニングも見つかり単位はフイ、その上教授が好物のコニャックをぶらさげて教授宅をたずねると弟子のハンサムボーイ高田に追い返されてくさってしまった。土地購入に出資したが不動産会社のサギにかかり大くさりの敏子、恋人との仲のうまくゆかない重子、美津子の三人は揃って退学を決意する。が、折しも教授の病気引退で高田がフランス語の教壇に立つと、退学なぞケロリと忘れての心酔ぶり。互いにコッソリ高田邸を訪れたつもりが、三人見事に鉢合わせしたり、揚句に許婚者まで紹介されてさすがのスーパーレディもダアとなってしまった。しょげきった三人は敏子の発案したもとはと云えば高田がネライの「馬野教授謝恩記念パーティ」をけなげにも開くが、会場には重子と仲直りしたラッキイ・仲木、敏子をペテンにかけたかの土地業者から十万円をせしめた前原君、学生選手権試合で優勝した美津子の恋人大久保君がかけつけて来た。今はすっかり幸せそうな重子と美津子に交って敏子も前原君に手をとられて踊りの群に入って行った。