男はつらいよ 寅次郎かもめ歌のレビュー・感想・評価
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葛〇総〇高校には定時制はない?
1993年、北海道南西沖地震で奥尻島は大変な被害にあった。
そして、その2年後に阪神淡路大震災がある。
被害にあった方にはご冥福をお祈りします。
葛飾総〇高校には定時制はない。もっと沢山定時制高校を作る必要がある。この頃は定時制があったのかもしれない。
日本国有鉄道の頃、このtoiletの詩集が配られた。我が亡父が国有鉄道員だったので、職場から貰った詩集にこの映画の詩集が掲載されていた。この映画が公開される前に知っていた。
『便所を綺麗にする娘は美しい子供を産むと言います。僕は男です。美しい娘と出会うかもしれません』
僕はこの詩集だけで評価する。
【寅さんが、ヒロインのオジサンの如く奮闘するシリーズの転換作品。それにしても、寅さんは悲しい顔をしている人を見るとみて見ぬ振りができなくて面倒を見て上げるんだよね。改めて良い男である。】
■北海道の江差市でテキヤ仲間の死を知った寅次郎は、墓参りに訪れた奥尻島で一人娘のすみれ(伊藤蘭)と出会う。 すみれが三歳の時に母が出奔した彼女は独りぼっちで水産加工場で寂し気に働いている。 寅さんは東京に出て勉強したいという希望を叶えるため、すみれを連れて柴又へ戻り、とらやに下宿することになったすみれは、定時制高校に通い始める。 ◆感想 ・今作では、寅さんはヒロインに懸想する訳ではない。40歳の男と若い女性の結婚は、今では普通であるが、この作品が公開された頃は余り一般的ではなかったのかなあ。 ・伊藤蘭さんが、自身の高校中退を恥じて、”頭が悪いから・・。”と定時制の入学試験の時に不安そうにしている姿に対し、寅さんは一緒に付き添って上げるし、博もさくらも彼女に勉強を教えてあげるのである。優しきとらや人達の姿は、矢張りこのシリーズの魅力である。 ・定時制の生徒達に交じって寅さんが面白い話をしているシーンも、良い。役者さんで言えば、資料を見ると三石研さんや、田中美佐子さんもいる。良ーく見ると、凄い若いお二人が分かる。嬉しい。 <今作は、今後のシリーズの作品構成の転換を匂わせる作品であるが、定時制高校を舞台にしている点なども、山田洋次監督らしくて良いと思うなあ。>
伊藤蘭ちゃんは映画出演2作目ながら、なかなかの演技でした もっと映画にでて欲しかったものです
2023年の夏 メチャクチャ暑い! 酷暑日がいったい何日続いてるんだか、いつまでつづくんだか、もうわかりゃしない 暑すぎてどこも出掛けられやしない 「やめときな、熱中症でしんじまうよ!」って寅さんもいうはず 冷房で涼しいお家でも、なんだか集中力がでなくて映画もまるで観る気力なし そうだ!こんな時はやっぱり寅さん! それにお盆時期になると寅さん観たくなりますよね 26作目 1980年の年末公開 冒頭の江刺追分全国大会は毎年9月に開催されるようです でも映像は何だか秋も深まった寒々しい冷気を感じます 大昔8月下旬に北海道に行ったら、雨も降ると長袖でないと寒くていられないほどだったことを思いだしました なのでちょっとだけ涼しい気になる本作を見返すことにしました でも今年はその北海道でも本州並みの猛暑が連続してるようです 伊藤蘭ちゃんは映画出演2作目ながら、なかなかの演技でした もっと映画にでて欲しかったものです すみれの母役の園佳也子は、あざといようでそれも計算の内のさすがの演技力でした 定時制高校のパートが結構長いです もしかしたらこれが後の学校シリーズ全4作の原型になった作品なのかも知れません あと物語が構造が1987年公開の第39作「男はつらいよ 寅次郎物語」に少し似ています ヤクザなテキ屋の父親が死んで、母親はとっくに蒸発、子供だけが残されていて、寅さんがその子の為に奮闘するというお話です その作品では母との再開がクライマックスに来てめでたしめでたしになります 本作での母親との再開をもう少し良い形にならなかったものかと監督がちょっと気にかかっておられたのかも知れません セブンイレブンはこの年に1000店舗を達成したそうで、大きなニュースになったので本作に登場したんでしょう 劇中で紙袋に商品を詰めて渡していました スーパーでは1970年代にはもうレジ袋が使われていたのでコンビニではまだ導入されてなかったんだと驚きました こういうところの発見も寅さん映画のたのしみの一つですね 寅さんの生年月日が昭和15年11月29日と定時制高校の入学願書に書いてありましたね 1940年生まれなので生きていたら83歳です 50作目の「男はつらいよ お帰り 寅さん」で仏壇の中には寅さんの遺影はありませんでしたからまだ存命のはず というか生きているんだか死んでいるのかも分からないままなのでしょう 少なくともリリーさんとは一緒に暮らしていないのはその作品で確定してます でも歴代マドンナの誰かと一緒に暮らしているんだと思いたいものです ラストシーンは鳴門スカイライン四方見展望台だそうです 大鳴門橋は1985年の完成なので、まだありません 瀬戸大橋は1988年、しまなみ海道は1999年の完成なので四国には船でしか渡れない時代だったんですね いまは明石大橋と大鳴門橋で大阪や神戸から鳴門まで高速ですぐです そこにまるで海外みたいな凄くいいリゾートホテルがあるんです あ~海水浴に行きた~~い
vol.26 後半戦突入。悪くない、いや、いい。綺麗すぎる夢とイマ...
vol.26 後半戦突入。悪くない、いや、いい。綺麗すぎる夢とイマイチのオープニングソングパロディに不安を覚えたが杞憂だった。 ・さくら一家、念願のマイホーム 。寅の部屋、泣ける。源公、金持ち。引越し祝い騒動。釣りはないわな(笑) ・マドンナ蘭ちゃん、未熟な演技が初々しい。立派なマドンナでした。入試騒動、不安な姿が可愛い。 ・田中美佐子とバロムワンのいる定時制。何やってんだ2代目おいちゃん(笑) ・寅さんの誕生日判明。校長しばいて中学中退なんかある? ・劇団登場のエンディングかと思いきや…1人でかっさらっていったあき竹城、あんたはすごい(笑) 竹内結子自殺の衝撃ニュースが飛び込む。だんだん好きになってきた期待の女優だったのに…なんてことを…
伊藤蘭の生き別れたと思っていた母親が寅屋に現れる。 ここでも泣ける場面があった。 伊藤蘭が魅力的。 いつもと違って今回は寅さんが失恋する場面はない。
BSテレ東で映画「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌」を見た。 劇場公開日 1980年12月27日 渥美清52才 倍賞千恵子39才 伊藤蘭25才 村田雄浩20才 北海道から寅さんと一緒に柴又にやってきた伊藤蘭は定時制高校を受験する。 絶対に受からないと思っていた高校に合格。 この場面でちょっと泣ける。 伊藤蘭の生き別れたと思っていた母親が寅屋に現れる。 ここでも泣ける場面があった。 伊藤蘭が魅力的。 いつもと違って今回は寅さんが失恋する場面はない。 上映時間は100分。 満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
学校へ行こう!
"男はつらいよ" シリーズ第26作。
Huluで鑑賞。
死んだ友人の娘のために一肌脱ぐ寅さん。働きながら定時制高校に通うと云う願いを叶えるために、いつもの面々を総動員して応援。恋心より親心が芽生えた寅さんなのでした。
[余談]
高校の先生や生徒だけならまだしも、用務員のおばちゃんともすぐ仲良くなれてしまう寅さんのコミュ力を見習いたい。
※修正(2023/08/09)
寅次郎親心
シリーズ26作目。
OPの夢は、とある貧しい村で、悪代官が天狗の祟りと騙して、村の娘を差し出させようとする。そこへ、旅人・寅次郎が身代わりとなり、悪代官を懲らしめる。
序盤の騒動は…
さくら家族が遂にマイホームを購入。
帰って来るなり、お邪魔しに行く寅さん。
狭い家だが、2階に自分の部屋が設けられている事に感激。このシーン、好きなんだなぁ…。
引っ越し祝いとして、2万円(当時としては大金)を贈る寅さん。
が、額が額なだけに受け取れないさくらたち。
それに怒る寅さん…。
いつもは寅さんが何かしでかして喧嘩になるが、今回ばかりは寅さんに同情。
過剰な親切心は時に相手の重荷になる事がある。ここら辺、さすが山田監督、描き方が巧い。
でも…、そもそもそのお金、闇営…じゃなくて、源ちゃんから“借りた”お金なんだけどね…(^^;
旅先の北海道で、テキヤ仲間の死を知る。
訪ねると、忘れ形見のすみれがたった一人で暮らしていた…。
マドンナ・すみれに、元キャンディーズの伊藤蘭。
アイドルから女優に転身したばかりの頃で、初々しさが実に魅力的。
右京さんが惚れたのも分かるなぁ…。
満足な学も無いすみれ。
密かな夢が。上京して、働きながら学校に通いたい…。
そんな夢を叶えてやろうと、寅さんはすみれを連れて柴又に帰り、とらやで面倒を見る事に。
(帰ってくるなり、久々登場の米倉斉加年お巡りさんに誘拐犯に間違われる珍騒動)
いつものパターンなら、年甲斐も無く惚れるか、若者の恋の指南役だが、今回は7作目『奮闘篇』以来のパターン。
あくまで保護者/親代わり。
またまたその過保護振りがやれやれ…。
すみれは定時制高校の試験を受ける事に。
一緒になって勉強したり(と言ってもほとんど居眠り)、試験や面接について行ったり、
晴れて合格! 送り迎えは言わずもがな、授業にも顔を出したり…。
本当に心配な親心なのか、それともやはり少なからず惚れてるのか…。
昼はバイト。(バイト先はセブンイレブンで、当時まだ“コンビニ”という言葉が浸透して無かったのか、“スーパー”と言っているのが時代を感じる)
夜は学校。
仕事しながら勉学に励む様は、山田監督の後の『学校』に通じる。原型かも。
学びの尊さを訴える。
そんなある日…
北海道から遥々友人が訪ねて来る。
…いや、友人と言うより、元恋人。
再会して口喧嘩になるが、若い二人の恋は消える事は無かった。
その日、すみれは朝帰り。
寅さんは激怒。
さらに、すみれはその恋人と結婚を考えてるという。
それを聞いて、寅さんは…。
面倒を見る筈なのに、相手に恋人が居ると知って、再び旅に出る寅さん。
親心と恋心の半々だったのかもしれない。
旅立つ直前、相手が真面目な男かどうか念を押し、「幸せにならなかったら承知しねぇぞ」と、すみれのこれからの幸せを祈る。
もし寅さんが全うに結婚して、年頃の娘が居たら…。
こんな父娘関係なんだろうなぁ…と、思わせる。
その恋人役に、こちらもまだ若かった村田雄浩。図体はデカイが、真面目な青年像は安心して良し。
ゲスト出演で白眉は、2代目おいちゃん・松村達雄が定時制高校の教師役で久々の登場。便所掃除の詩の朗読が秀逸!
また、関敬六が寅さんのテキヤ仲間・ポンシュウ役で初登場、以後ほぼサブレギュラーとなる。
定時制高校の教師や用務員のおばちゃんと仲良くなり、すっかりこの定時制高校が気に入った寅さん。
こっそり、入学願書を提出していたが…、
ある理由から入学の資格ナシ。
本当は学びたかった寅さんと、それを知って一筋の涙を流すさくらが悲しい。
よかった
寅が蘭ちゃんに大人として、保護者みたいな体でまとわりついているのが気持ち悪かった。男として接しているのが丸わかりで、敢えてそんな気持ち悪さを描いているのだろうか。そうなってしまうのが自然だからだろうか。
ひろしの一家が家を買った。寅の部屋まであった。
心配はしてもしない
この映画の中に濱口國雄の『便所掃除』という詩に感動しました。 それはさておき私には二人の子供がいます 二人とも性格、価値観、考え方 当たり前ですがさっぱり違います、当然私ともね だからといって仲が悪いわけでもなくそれなりに上手くいっているように思うのです 子供らがどう思っているかは分かりませんが私はそんな子供たちを心から信用しています、何の根拠も確信のもないけども信用しています。 自分で選んで自分で進むのだよ 自分なりの幸せに向かってね などと思ってしまいました。
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