男はつらいよ 寅次郎相合い傘のレビュー・感想・評価
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『お前も可愛げの無い女だね』懐かしい台詞。
最初の夢の中の悪役は吉田義夫さんと言う俳優さんで、僕の世代は『悪魔くん』のメフィストである。懐かしい。
最初にエリザベス二世の訪日のニュースが登場するが、日比谷で映画見た帰りに、エリザベス二世のお姿を見てます。五十年も前なんだね。日比谷で見た映画なんだったんだろう?
リリィさんも『アラシ隊員』の嫁さんでいれば良かったんだ。
この点が少し無理があるね。
青函連絡船も十和田丸じゃん。何回か乗船した。懐かしい。あれから五十年♥
『オシャ、マンベ』ってギャグ懐かしいね。確か由利徹さんのギャグだ。
柴又三丁目って、今は亡き母型のオジキがこの頃位まで住んでいた。懐かしい。
リリーは、プロポーズしてくれるのを待っている
冒頭の海賊の話は、寅さんが映画館で寝ている時にみた夢。
北海道で再会したリリー(浅丘ルリ子)と楽しく過ごす寅さん。しかし、言いたいことをハッキリ言う男勝りなリリーに、思わず言い返して傷つけてしまう大人げない寅さん。
氣心が知れているリリーには本音でぶつかっていくところがある。
二人が本当に仲のいい証拠として、喧嘩別れしても明るく賢いリリーが再び寅さんに会いに来ては、すぐ仲直りしラヴラヴモードになる。しかし寅さんは、いつも一線を越えない。
エロくないところが彼の魅力でもある。
寅さんは相手の幸せを願う良い人だが、自分が幸せにしてやる自信がないため、自分と結婚したいと望む女性が目の前にいても、はぐらかして逃げてしまう。
終盤の雷雨はリリーの心の涙のようであったし、リリーの氣持ちを考えると観ているこっちまで泣けてくる。
ラストは、寅さんの明るく元気な姿で終わる...きっとリリーもケロッとしているのだろう、二人は似た者同士なのだから。
演出もストレートで、内容に没頭出来るカメラワークや脚本の良さは流石である。
【”リリーさんが、お兄ちゃんのお嫁さんになってくれたらどんなに素敵だろうな・・。”今作は、俺のメロンがない!と駄々を捏ねる寅さんにリリーが一喝がするシーンなど名シーンテンコ盛りの逸品である。】
■青森の小さな町で、寅次郎は仕事も家族も捨てて家出した中年男(船越英二)と出会う。二人で旅していたところ、函館でリリーと再会。意気投合した3人は北海道の旅を続けるが、中年男が夫を亡くした喫茶店を営む初恋の人と再会しながら、それ以上発展しなかったたことをきっかけに、何故か寅次郎とリリーが大ゲンカしてしまう。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作を観ると、つくづく寅さんとリリーは似た者同士だなと思う。
ぶっきら棒に見えて、実は心根は優しく、しかし心の片隅に寂しさを抱えつつ、全国を回る稼業や、気っぷの良い啖呵を切る度胸を持つところなどかな。
・大体、寅さんがいつものように中年男がお礼に持ってきたメロンをおばちゃんが寅さんを勘定に入れずに切り分けてグダグダと拗ねる姿に、いつもならおじちゃん、おばちゃんやさくら夫婦が情けなさに涙ぐむのだが、今作ではリリーが一喝するシーンなどは今までにないパターンであり、且つ可笑しいのである。
・その後、リリーがキャバレーに出勤した後に、雨が降って来た時に、とらさんは何気なくとらやの唐傘を持って駅までリリーを迎えに行き、二人で身体をくっつけ合って帰るシーンも名シーンである。
・久方振りに今作を観て思ったのは、エリートサラリーマンの中年男を演じた船越英二の”・・でございますね・・。”と言った丁寧な口調やさくらが無理やり結婚話を寅さんとリリーに持ち出した事で、二人の仲を割いた気がすると言った際に掛けた”優しい言い方ですね”とニッコリ笑って言う姿など、今作の良さを引き出している陰の功労者ではないかな、と思ったのである。
<今作は、寅さんと、中年男”パパ”とリリーの北海道での珍道中から始まり、3人が東京に帰って来た後の展開を、絶妙な会話で見せる逸品なのである。>
最高傑作の呼び声は確かです
これは寅さんの中でも特に印象深く、頭一つ抜けているように感じたら、確かに人気投票で常に一番を争う傑作だそうです。
お決まりのフラれ方が少し変化球で、哀愁も抜群です。
寅とリリー先輩のコントラストが素晴らしい。
浅岡先輩の力量と、その長所を最大限に引き出した演出の力でしょう。
寅さんとリリーを結婚させてあげたかった
山田洋次監督が凄いのは「幸福の黄色いハンカチ」や「たそがれ清兵衛」を撮った事ではなく、悪く言えばマンネリシリーズとも言える「男はつらいよ」50作を一作たりとも飽きさせずに魅せてくれた事ではないでしょうか。この「寅次郎相合い傘」はそんな偉大なるシリーズの最高傑作とも言える第15作‼️歴代最高マドンナである浅丘ルリ子さん扮するリリーがお相手です。札幌の屋台で2人が再会するシーン、とらやを訪れたリリーと寅さんが固く抱き合うシーン、リリーを送った寅さんがとらやの面々にリリーへの想いを語るアリア、有名なメロン騒動などなど。中でも、雨の柴又駅へリリーを迎えに来た寅さんが相合い傘をして帰るシーン(「迎えに来てくれたの?」「バカヤロー、散歩だよ」「雨の中傘さして散歩してんの?」「悪いかい」「濡れるじゃない」「濡れて悪いかよ」「風邪ひくじゃない」「風邪ひいて悪いかい」「だって寅さんが風邪ひいて寝込んだらつまんないもん・・・」)。もう思い出すだけで涙が・・・。このシーンのおかげでこの作品は頭ひとつ抜き出てますよね‼️絶対‼️
佐藤蛾次郎さんを偲んで
佐藤蛾次郎さん
12月9日虚血性心不全のため78歳で他界
入浴中に亡くなった蛾次郎さんを翌日親類が発見
寅さんシリーズお馴染みの脇役だった
監督と脚本は『男はつらいよ』シリーズ『学校』シリーズ『家族はつらいよ』シリーズ『幸福の黄色いハンカチ』『ダウンタウン・ヒーローズ』『たそがれ清兵衛』『隠し剣鬼の爪』『武士の一分』『小さいおうち』『キネマの神様』の山田洋次
脚本は他に山田洋次監督を師事し共に『男はつらいよ』シリーズや『釣りバカ日誌』シリーズにも携わった朝間義隆
初鑑賞
この作品で浅丘ルリ子がブルーリボン主演女優賞
倍賞千恵子がブルーリボン助演女優賞
寅さん映画でもかなり高評価の部類の傑作
青森の駅で自殺しそうに見えた兵頭という男に声をかけたことがきっかけで彼と旅をすることになった寅さん
途中リリーと再会し寅さんの商売を兼ねて3人で北海道の旅
リリーが印刷工の娘と知ったことも手伝って諏訪夫婦はリリーに寅さんの結婚を薦め本人も承諾したが寅さんは冗談だと本気にしない
1番の見どころはなんといってもメロン騒動
ネチネチとしつこく車家の皆さんを責める寅さんにおいちゃんがぶちキレるところが一番面白い
リリーが啖呵を切るところも痛快で良い
リリーの離婚原因はおそらくこういう気風だからだろう
恒例になっている冒頭の寅さんの夢
今回の寅さんは奴隷船に乗り込み奴隷商人から奴隷を救う海賊のボス
奴隷には車家の皆さん
なぜかタコ社長が奴隷商の手下だったりする
悪役のボスに吉田義夫はお馴染み
海賊役の米倉と上條はなぜかノンクレジット
男はつらいよのレギュラーメンバーは夢のシーンをわりと心底楽しんでやってそう
妹のゴリ押しで傘を持たされ駅前に迎えに行った寅さんとリリーの相合傘での二人のやりとりもやっぱり良いね
おいちゃんの下條は二代目だと記憶違いをしていた
二代目は松村達雄で下條は三代目で前回から担当
おいちゃんというと下條の印象が一番強い
満男役の中村はやとは初代中村隼人と別人
お父さん役の前田吟やお母さん役の倍賞千恵子に抱きついてばかりの甘えん坊
メロン騒動でも黙ってモクモクとメロンを食べてる
二作目から満男役を務めた撮影所の近所の電気屋の息子
今では普通にサラリーマンらしい
昭和50年
キャバレーが時代を感じさせる
フーテンの寅こと車寅次郎に渥美清
寅さんの妹・諏訪さくらに倍賞千恵子
柴又で食堂『とらや』を経営するおいちゃんの車竜造に下條正巳
竜造の妻で寅さんのおばちゃんの車つねに三崎千恵子
隣の印刷工場で働いているさくらの夫・諏訪博に前田吟
諏訪夫妻の息子・満男に中村はやと
隣で印刷工場「朝日印刷」を経営するタコ社長に太宰久雄
御前様こと柴又のお寺「題経寺」の住職・笠智衆
柴又のお寺「題経寺」で働く寅さんの弟分の源公に佐藤蛾次郎
会社の重役を務めながら家族や仕事から逃げ家出した兵頭謙次郎に船越英二
兵藤謙次郎の妻・君子に久里千春
兵藤謙次郎の娘・鞠子に早乙女愛
兵藤謙次郎の初恋の人で北海道で軽食喫茶「ポケット」を経営する堀田信子に岩崎加根子
ドサ回りの歌手リリーこと松岡清子に浅丘ルリ子
奴隷商に吉田義夫
海賊に米倉斉加年
海賊に上條恒彦
メロン騒動の名場面に集約された、人を思いやる人情劇で浮き彫りになる男寅次郎の現実
”男はつらいよ”シリーズ第15作の秀作。寅さんのマドンナでは最良の相性をみせる浅丘ルリ子が二度目の登場で、寅さんとの関係が深まるようで進展しない焦れったさが残るも、永遠の独身男寅さんの甲斐性なしに悲哀を漂わす。その二人に加わる中年男船越英二の一流企業に勤めるエリートサラリーマンの設定が、最後に飛び切りの名場面を生む。エスカレーターに乗るだけの人生に疲れ無気力になった中年男、家庭の枠に収まらず結婚に失敗した歌手リリー、自由気儘ないつもの寅さん、と社会からドロップアウトしたこの三人の道連れが物語を深め、最後は二人を立ち直らせた寅さんが非難されるという、なんとも割の合わない人生だが、それが寅さんなのだという潔さと哀愁があった。
このメロン騒動の人間描写の深さと面白さは余りにも素晴らしく、傑出している。船越からもらった高級メロンを寅さんが居ない間に6等分にしてみんなが食べようとした時、偶然にも寅さんが帰ってくる。おいちゃん、おばちゃん、さくら、博、満男、そしてリリー。丁度いい切り分けが出来る人数なのだ。そこで貰った本人がひとり外された口惜しさを怒りに任せてぶつける寅さん。うっかり寅さんのことを忘れて数に入れなかったことを詫びるおばちゃんとさくら。それでも怒りが収まらずしつこく追及する寅さん。ここで凄いのは、登場人物ひとり一人の立場や役割が丁寧に明確に描かれていることだ。おばちゃんの、こんなことになるんだったらメロンなんて貰わなければよかったの台詞。お金を出して、好きなだけ買って食べろと最終手段に出るおいちゃん。ひとりメロンを食べる満男。そして、それまで一人傍観していたリリーの岡目八目の視点が場面を収める。たかがメロンか、されどメロンか。メロンで駄々をこねる寅さんの幼さと、いや高級メロンの人数に入れないとらやの人たちの不注意がいけないとする、その相反する解釈をのこしたまま、リリーが寅さんを叱り付ける。それは寅さんを愛するリリーだから言えるのだ。その為に前半のお話があったと言えるくらい、この場面の集約した密度の高い表現力はなかなかない。
結末は寅さんの良いところも悪いところも好きになってしまったリリーが求婚するのだが、寅さんは冗談として受け付けない。独り身の世間体にこころを悩ますとらやの人たちと、夢見ることなく現実の自分に正直な寅さんとのふれ合いが、人を思いやる家族劇として見事に完結した男はつらいよであった。
1978年 4月3日 郡山松竹
再びリリーさんが登場
歌手のリリー(浅丘ルリ子)2回目の登場で、寅さんは最適な相手と結ばれるのか。
親の七光り重役(船越英二)が家出、北海道で寅さんとリリーとともに旅を続ける。
シリーズ屈指の"メロン事件"もこの作品だ。
寅さんの意気地なし。
リリー再び
浅丘ルリ子さん演じるリリーが再登場。
これで複数回登場は吉永小百合さんから2人目だ。
気さくでサバサバ
それがリリー
人一倍寂しがりな面も持ち合わす。
個人的に、ああいうズケズケとした人が好きでなく、
これまでのマドンナと違う異色キャラでしっくりこなかった。
間接的とはいえ、プロポーズをハッキリ受けたマドンナは初めてで、おっ!と思わせるがこれでいいのかぁ〜?
と自問自答。
もちろんそれでまとまるわけもなく終了〜
山田洋次監督はこういう偶然を多用する人だと思う。 その手法は現在も使われていて「家族はつらいよ」シリーズでも未だに見られることであると思う。
BSテレビ東京で映画「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」を見た。
1975年製作。
倍賞千恵子がやっぱりキレイ。上映時は34才。
マドンナは浅丘ルリ子。2度目の登場。上映時は35才。石坂浩二と結婚して4年目。
かっこいい。
ゲストは船越英二。上映時は52才。とても人の好さそうな男を演じる。
出社して、このまま消えてしまいたいと思って蒸発する会社重役である船越英二と旅先で出会った寅さんは一緒に旅をすることになる。その後、函館のラーメン屋ではリリー(浅丘ルリ子)とも2年ぶりに偶然再会することになる。
山田洋次監督はこういう偶然を多用する人だと思う。
その手法は現在も使われていて「家族はつらいよ」シリーズでも未だに見られることであると思う。
船越英二が、昔好きだったが今は人妻になっている女性に会うために小樽に向かう。寅さんとリリーも同行する。
船越英二がその女性と再会するシーンはちょっと胸が熱くなってしまった。
その後寅さんとリリーはケンカ別れに。船越英二も自宅に帰ることに。
船越英二が寅屋にお礼のメロンを持参するのだが、そのメロンのことで有名な「メロン事件」が起こってしまう。
さくらと博が「リリーさんとお兄ちゃんが結婚したらなんてステキなことだろう」と相談しているところにリリーが現れて「私、寅さんと結婚してもかまわないわ」
そしてそれを聞いた寅次郎は・・・
上映時間は91分。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
「男はつらいよ」で久しぶりに笑ったし、面白かった作品であると思う。
今こんな気のふさぐような今年のGWにこそ寅さんの映画を観たくなりませんか?
今日は2020年4月29日です
いつもの年ならばGWの幕開けです
しかし今年は新型コロナウイルス禍によって、旅行どころか自粛ばかりでどこにも行けやしない
テレビもネットもコロナ禍の暗い話ばかり
気が滅入ってしまいます
寅さんならこんな時、何しけた顔してやがるんでえ、パーッとどこっかみんなで遊びに出掛けようじゃないか!とか言い出して、またとらやの茶の間でみんなにボロクソに諌められて凹んでいるかも知れません
正月やお盆に寅さんを観たくなります
そして、こんな陰々滅々なときにも観たくなるんです
寅さんの映画はそんな映画です
今こんな気のふさぐような今年のGWにこそ寅さんの映画を観たくなりませんか?
なら、その中でどれを観るのか?
本作しかないでしょう!
初夏から夏にかけての物語
シリーズ屈指の名シーンの数々
そしてリリーさんの承諾
今年のGWの幕開けの空のように、心が快晴になります
早くコロナウイルス禍も終息して、寅さんのようにさあてどこにいこうか、気の向くまま北へ南へ旅に出たいものです
改めて観て脚本の出来がもの凄いレベルです
冒頭の海賊船の夢は青函連絡船にリンクしています
青函連絡船はリリーさんと再開する函館に寅さんとパパを連れて行ってくれる船なのです
パパと小樽の喫茶店の女性との一瞥だけの別れのエピソードは、寅さんとリリーさんのわかれとリンクされているのです
見事でただただ感嘆するのみです
寅さんとリリーの掛け合いが見事。ひとつひとつの台詞、表情に聞き入り...
寅さんとリリーの掛け合いが見事。ひとつひとつの台詞、表情に聞き入り見入っていた。相合い傘のシーンは大好きで寅さんシリーズの中でも特に心に残る作品。
シリーズ屈指の名作に劇場で出会える幸せ♪
12月27日に約22年振りとなる第50作目「男はつらいよ お帰り寅さん」の公開を控えて、各地で過去作のリバイバル上映がされているが、地元 葛飾の「MOVIX亀有」でも1日1本の限定上映が先月から始まり、時間を作って観に行こうとしていてもなかなか上映時間での都合が合わなかったけど、やっと鑑賞出来ました。
上映されていたのは第15目となる「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」。
ぶっちゃけどの回の作品でもよかったしw、DVDで自宅で観る事も出来るけど、劇場の大きなスクリーンで寅さんを観れる事の幸せを味わいたくて、鑑賞しました。
で、感想はと言うと良かった♪
44年前の作品で細かい事を言い出したらキリがないけど、良かった♪
細かい事を言う事が野暮と言う感じの古き良き日本と邦画の良さを満喫し、ベタであってもその定番さの心地好さが気持ち良い♪
男はつらいよの世界感に浸れる事の幸せを噛み締めました♪
やっぱり劇場での鑑賞は良いなぁ♪
また今回観た第15作目の「寅次郎相合い傘」は屈指の名作で寅さんの永遠のマドンナとなる浅丘ルリ子さん演じるリリーの再登場の回。
面白くない訳がない!
冒頭定番の夢の中の出来事からオープニング。
本編ではリリーがとらやを訪ね、北海道で旅の一緒にする船越英二さん演じるパパと寅さんに偶然リリーが再会して旅の一緒にする。
ちょっとした言い争いをしても実家のとらやで改めて再会。
互いを意識しても、ちょっとした意地と相手を思いやる気持ちから再び離れる事になる。
男はつらいよ定番の展開ですが、懐かしくて切なくてカッコいい。
寅さんの生き方や在り方、振る舞いはやっぱり憧れます。
リリーと寅さんは同じ様な性格で互いを分かりあい、時として喧嘩もして意地を張るけど、口にちゃんと出すから、仲直りも早い。
時折、寅さんに見せるリリーの甘えた振りがなんとも可愛い♪
歴代のマドンナはそれぞれの回で良いマドンナと印象ですが、やっぱりリリーと寅さんの仲は別格だなぁと改めて思いました。
今作が有名な「メロン騒動」の回で、寅さんの短気から大喧嘩になる騒動もリリーがピシャリと寅さんに説教するのも面白い♪
でも、その後の相合い傘はタイトルにもなっているぐらいの屈指の名場面♪
旅先のトラブルも程々で旅の道中を一緒にする船越英二さん演じるパパも本筋に大きく絡んでこないけど、よく考えればかなり贅沢な使い方です。
キャストの皆さんが若い!
さくらを演じる倍賞千恵子さんが綺麗!可愛い!
歴代のおいちゃん役では下條正巳さんのおいちゃんが好きなので、下條さんがおいちゃんをしているのも嬉しい♪
おばちゃんも博さんもタコ社長も御前様も源ちゃんも観れるのが嬉しい♪
住んでいる所が柴又に近いので時折柴又には行くが、古き柴又を見れるのも嬉し楽しい♪
今から20年前ぐらいまでは男はつらいよはテレビでの放送も普通にやってたので特に気にせず見てたりしてましたし、浅草の映画館でも男はつらいよは普通にリバイバル上映してましたが、今となってはかなり貴重。
多分全部は見てないけど気にしてなかっただけで全部見てるかも知れない。
どの作品が好きかは好みによるとは思いますが、多分どの回を見ても楽しめるし、どの回も好き。
感想も同じ様な感じになると思いますが、やっぱり男はつらいよは大好きだし、男はつらいよの世界が映画館で楽しめるのが嬉し楽し幸せ♪
12月26日まで様々な回の記念リバイバル上映をしてますが、まだまだいろんな回の寅さんに出会いたい!
12月27日の「お帰り寅さん」まで、今や貴重となった劇場での寅さんとの出会いを出来る限り、楽しみたいと思います。
相思相愛、相合い傘のふたり
"男はつらいよ" シリーズ第15作。
Huluで鑑賞。
夢のシーンがかなり凝ってました。海賊船のセットやちょっとした特撮シーンなど、結構お金が掛かっていそうでした。
しかも米倉斉加年と上條恒彦が海賊タイガーの手下役でノンクレジット出演とは。めちゃくちゃ豪華じゃないですか(笑)。
リリーが早くも再登場。北海道を寅さん、寅さんと知り合いになったパパ、リリーとで旅行することに。ロードムービーの趣がありましたが、寅さんとリリーが喧嘩となり…
女を幸せにしてやると云う男の思い上がりをバッサリ一刀両断して、男が女に抱く幻想や夢を冷めた目線で見つめる。リリーの言葉にハッとさせられることしきりでした。
本作は名シーンの宝庫。メロン騒動や寅のアリアも良かったですが、個人的に相合い傘の場面が好きになりました。
ふたりの会話もいいし、何よりもラスト。寅さんが持つ傘の柄をそっとリリーが一緒に握る、そのさりげなさよ…
寅さんの優しさとそれを微笑ましく思うリリー。喧嘩をしてもすぐに仲直りしてしまう。喧嘩するほど仲が良いと言うけれど、それを地で行くようなふたりの関係性。大人の恋愛の機微が集約されているように感じました。
[以降の鑑賞記録]
2020/04/05:Blu-ray(4Kデジタル修復版)
2020/07/11:BSテレ東「土曜は寅さん!4Kでらっくす」
2021/03/07:Blu-ray(4Kデジタル修復版)
※修正(2024/05/28)
全28件中、1~20件目を表示