男一匹ガキ大将

劇場公開日:

解説

少年ジャンプに連載中の本宮ひろ志原作の同名漫画の映画化。脚本・監督は「富士山頂(1970)」の村野鐵太郎。撮影は「少年」の吉岡康弘がそれぞれ担当。

1971年製作/80分/日本
配給:ダイニチ映配
劇場公開日:1971年3月6日

ストーリー

西海高校の戸川万吉は、喧嘩が三度の飯より好きな暴れん坊だが、この西海高校には万吉に対抗する権太というもう一人の番長がいた。ある日、二人組の脱獄囚が、この小さな漁村に逃げ込み、万吉が恋をした、網元の姪岡野友子を人質に漁村小屋にたてこもった。友子は生れつき足が悪く、この漁村に静養にきていたのだ。ダイナマイトを持っているので誰も近よれなかったが、万吉はダイナマイトの炸裂にもビクともせず木刀一本をふりかざして殴り込み、二人組と大乱闘を演じたが、不覚にも格闘に夢中になり火のついたダイナマイトに気がつかなかった。あわやと思ったとき、その火を消したのは意外にも、自分で立つことも歩くこともできなかった友子であった。必死の思いが友子に不可能と思われることをやってのけさせたのだ。万吉はたちまち村の英雄となり、彼のまわりには子分がまつわりつき万吉一家が誕生した。そして万吉の前には得体の知れない合気道の達人の和尚が現われ、スパルタ教育の結果、万吉は権太さえも呑み込んでしまう程大きく成長した。ところが万吉一家に江戸っ子銀次というイナセな奴が入ってきた。この銀次、一声かければ百八十人もの子分を集められるといわれる東栄高校の番長松川が、西海高校を乗っ取ろうとして送り込んだ男なのだ。そんな時、東京に帰った友子の父親から、お礼に東京見物をさせたいとの手紙と、松川からの果し状が同時に届けられた。留守中の子分たちの身を案じた方吉は、単身敵地へと乗り込んだ。東京に行った後の事を思い、自分が犠牲になることにより子分の身が守られるならどんな仕打ちを受けてもいいと思ったのだ。その男意気が銀次の心を動かし、万吉と一緒に足腰のたたぬほどうちのめされた。やがて東京での生活を満喫して戻ってきた万吉は、松川が約束を守っていないことを知った。彼がいない間に、子分たちは松川に思いのままにされていたのだ。万吉は、松川との対決を心に誓った。留守中に四百人とふくれあがった東栄高校松川大番長との決闘の場に、わずか十四、五人の子分でのぞんだ万吉の度胸に驚ろいた松川は、血を見ることなく降伏を申し入れた。

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