OTSUYU 怪談牡丹燈籠

劇場公開日:

解説

戦国から江戸、そして現代へと、ひとりの男を愛した女の情念を描くホラー時代劇。監督は「修羅之介斬魔剣妖魔伝説」の津島勝。三遊亭圓朝の古典落語を「人妻銀行員不倫密会」の本調有香が脚色。撮影を「修羅之介斬魔剣妖魔伝説」の江原祥二が担当している。主演は「となりのボブ・マーリィ」の大鶴義丹と「恋、極道」の夏生ゆうな。

1998年製作/96分/日本
配給:キングレコード=東北新社
劇場公開日:1998年4月25日

ストーリー

戦国の乱世、傷ついた新三郎を助ける為に危険も顧みず戦場へ赴いた露は、新三郎との再会の喜びも束の間、そこで野盗に襲われてしまう。「野盗に暴行されてまで生きながらえるより、愛しい新三郎と一緒に死んだ方がまし」。露は、迷わず自分の首に刃を突き立てる。一方、露の壮絶な死にざまを目の前に何も出来ずにいた新三郎は、露の死体が放った赤い光の粒に包み込まれていくのだった…。江戸時代、武士であることを嫌い長屋暮らしをしている新三郎は、そんな恐ろしい夢を見た。ところがある日、彼は夢とそっくりな女性・飯島露に出会う。一目で彼女に心奪われる新三郎。露もまた、彼に運命的なものを感じていた。しかしそんな新三郎に、露の妹である鈴との縁談話が持ち上がった。断るつもりで鈴に会う新三郎。だが、彼女の方ではすっかり新三郎が気に入ってしまう。そこで、新三郎に惹かれながらも妹の気持ちをおもんばかった露は、自害して身を引くことを決意する。ところが姉の新三郎への気持を知った鈴もまた、自ら命を絶つのであった。そんなこととは知らない新三郎。彼は、亡霊となって現れたふたりを長屋へ迎え入れてしまう。鈴に露に対する自分の気持を伝え、露と契りを結んだ新三郎は、それから夜な夜な通ってくる露を深く愛し合うようになる。しかし、新三郎の様子がおかしいのに気づいた友人の友三が、霊媒師を介して彼に露たちの正体を明かした。恐ろしくなった新三郎。彼は悪霊から逃れるため、霊媒師の言いつけでお盆が明けるまでの4日間、町外れのお堂に身を潜めることにする、一方、新三郎がお堂に隠れたことを知った露たちは、あの手この手で新三郎を引きずり出そうとするが、うまくいかない。ところが盆が明けようとする最後の晩、霊界に帰っていく露たちに一瞬の隙を見せてしまった新三郎は、遂に霊界へ連れさらわれてしまうのであった…。そして現代。産婦人科の病室で、新三郎は生まれてきた子供を愛しい目で見ていた。しかし、妻である鈴美は子供を愛せないと言う。そんなふたりの様子を、廊下の陰から見つめている露にそっくりな女がいた…。

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スタッフ・キャスト

監督
特技監督
小林浩一
脚色
本調有香
原作
三遊亭圓朝
プロデューサー
新井義巳
林哲次
撮影
江原祥二
美術
原田哲男
装飾
鎌田康男
音楽
中川幸太郎
音楽プロデューサー
中尾洋一
主題歌
米良美一
録音
田原重綱
調音
林基継
効果
上床隆幸
照明
ツチ野宏志
編集
園井弘一
衣裳
松竹衣裳
マイケル木田
アソシエイトプロデューサー
斉藤由起夫
制作主任
阿曽芳則
助監督
林稔充
スクリプター
桝形知子
スチール
北脇克巳
特殊効果
亀甲船
根岸泉
上田健一
黒瀬匡
持田正明
CGディレクター
土田政明
CG制作
オムニバス・ジャパン
CGプロデューサー
横手伸正
特殊メイク
原口智生
宗理起也
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