オクトパスアーミー シブヤで会いたい
劇場公開日:1990年3月31日
解説
最も刺激的で若さと熱気にあふれた街、渋谷を舞台にそこで生きる若者たちの等身大の青春像を描く。脚本・監督は「危ない話」(第2話)の脚本を執筆した及川中で、これが監督デビュー作。撮影は「四月の魚」の渡辺健治がそれぞれ担当。
1990年製作/85分/日本
劇場公開日:1990年3月31日
ストーリー
8月31日、真夏の渋谷でスケボーやBMXに乗り疾走する少年たちの一団があった。かつてスケボーやローラースケートの実力を誇っていた“オクトパスアーミー”も最近では対立する“ティラノザウルス”に押され気味。そのオクトのOBでエーススケーターだった雄太は仲間の到と共にアメ・カジ・ショップでバイト中で今日がその最後の日だった。夜、バイトを終えた彼らはとりあえずアイスクリームを食べようと店に入るが、そこにはティラノの連中が販売員の女の子をからかっていた。その女の子の顔を見て雄太はハッとなった。つい先ほどバイト先のビデオモニターで見かけ、一目惚れした女の子だったのだ。そんな雄太にティラノたちが絡んできた。頭にきた雄太と到は道路に出てケンカを始めようとするが、そこへ警官が現われ逃げ出した。雄太と別れた到は、ひょんなことから奇妙な少女と知り合う。彼女は誰かに追われているらしく、到のベスパに突然飛び乗ってきたのだった。一方、雄太はあの女の子のことが忘れられず、再びアイスクリーム・ショップに足を運ぶが、彼女の姿はもうなかった。彼女の名前は竹島マリ。友達と共に夏休み最後の夜に期待をかけて、パーティにやってくるが何故か雄太のことが気になるのだった。謎の少女にあちこち引っ張り回された到は、次第に彼女に想いをよせるようになるが野外のコンサート会場で彼女が失踪したスーパーアイドル泉洋子であることを知る。そして、それが洋子との別れにもなったのだった。雄太とマリは運命の糸で引かれるように再び出会うが、その頃、オクトのメンバーはティラノに復讐しようと闘志を燃やしていた。そしてそれはオクトのリーダー、チャーリーとティラノのリーダー、エビスとの対決に発展した。結局、雄太が見守る中、カーレースで勝負をつけるのだった。夜が明け、電車に乗って去って行くマリを追う雄太は、自転車に乗って渋谷の街を背に走っていったのだった。