蝦夷館の決闘

劇場公開日:

解説

柴田錬三郎の原作を、「水戸黄門漫遊記(1969)」の笠原良三と「華麗なる闘い」の大野靖子が脚色・潤色し、「クレージーの大爆発」の古沢憲吾がメガホンをとった時代劇。撮影は「日本海大海戦」の村井博が担当。

1970年製作/130分/日本
原題または英題:Fort Ezo
配給:東宝
劇場公開日:1970年2月8日

ストーリー

徳川幕府が崩壊寸前の元治元年初秋--北の果て箱館に江戸三界を食いつめた八人の男が向っていた。公儀御用達の回船問屋・越後屋が十五両の報酬で集めた男たちの任務は、蝦夷館の当主次郎左衛門に拉致されている露国伯爵令嬢ワルサを救出することだった。館への途中、影六と喜三郎が湖で沐浴する次郎左衛門の娘・赤珠の衣裳を盗んだ。新兵衛は二人の謝罪にことよせて館に入り、次郎左衛門が代金を完納したにもかかわらず武器をとどけない露国に怒っていることを知った。やがて、ワルサの許婚者ダビドフスキー大尉を乗せた露艦が箱館に入港した。新兵衛は越後屋を裏切り館側に加担を申し入れた。幕府目付本庄から密命を受け、無頼の徒に加わった公儀隠密の新兵衛には、露軍に館を攻めさせ、その隙に次郎左衛門を殺害して彼の貯蔵する莫大な砂金を奪取する使命があったのだ。次郎左衛門の配下になった男たちは露軍との戦いに備えた。やがて、三郎太は憔悴したワルサを発見、越後屋が露国と次郎左衛門を詐き、武器と砂金を横領したことを知った。露軍が上陸した。館の使者となった新兵衛は三郎太を同行して指揮官ダビドフスキー大尉と接した。その時、大尉の許には本庄からの連絡が届いていた。新兵衛と大尉は館の攻撃を明朝未明と決定。三郎太は新兵衛の正体を知って激怒したが、斬りかかられて谷間に転落した。館に戻った新兵衛は露軍の攻撃は三日後と告げその間にワルサを返すよう説得した。その夜、死んだはずの三郎太が赤珠の所に現われ真相を告げた。やがて露軍が砲撃を開始し、新兵衛は砂金を発見した仲間の黒兵衛と岩松を斬った。その頃、赤珠が逃したワルサが陣に辿りついたため露軍は砲撃を中止し、かわって幕府軍が攻撃を開始した。三郎太は機関銃で城壁に迫る幕府軍をなぎ倒した。激戦中に次郎左衛門が新兵衛に撃たれ、仲間も次々に倒れた。三郎太は悪党新兵衛を激闘の末、葬った。

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