続・何処へ

劇場公開日:

解説

昨年三月封切の前作「真実の愛情を求めて 何処へ」の続編である。石坂洋次郎原作の同名の小説を、「伊豆の踊子(1967)」の井手俊郎が脚色し、「ゼロ・ファイター 大空戦」の森谷司郎が監督した青春もの。撮影は「沈丁花」の中井朝一。

1967年製作/84分/日本
原題または英題:Too Many Moons
配給:東宝
劇場公開日:1967年3月12日

ストーリー

伊能琢磨は田舎の中学へ英語教師として赴任しようとしていた。車中、彼の側をよろけながら通った三島洋子の胃痙攣を介抱したため一駅乗り越してしまった。洋子は彼がこれから行く町でバーをやっていた。その日は学校が終っていたので、琢磨は美人の数学教師川崎弓子の自転車に乗せられて、下宿先の西郷家に向ったが、日頃弓子に好意を寄せていた西郷松男は、この相乗り姿をみて心おだやかではなかった。その夜琢磨の隣り部屋の国語教師吉村が酔っ払って洋子の妹君子に送られて帰って来た。君子は琢磨を一目で好きになった。そして昼間は駅ですっぽかされて怒った梅子も今は琢磨の世話を何かとやくのだった。さあ梅子に惚れている吉村先生はこれまた酔いもさめてしまい、こうして新任の先生はこの町の女性群にモテること一通りではなかった。が、モテるだけではない。こんな活躍もした。--定年を来月に控えた音楽教師の森田は、数日後に迫ったこの中学の卒業生大河内代議士の郷土入りを、彼が育てたオーケストラで迎えようと張り切った。だが琢磨は、反対した。静かに迎えればそれでよいというのだ。大河内はヘリコプターで校庭に降りたったが、琢磨の意見は全生徒を動かしており、誰も迎えに出なかった。そんなうちに、とうとう森田が淋しく娘美代と共に町を去る日がきた。駅へ着いた父娘に突然、螢の光が鳴り響いた。生徒が整列し琢磨が指揮していた。彼は森田にタクトを渡した。森田は頬をぬらしながら指揮をするのだった。さて一時は琢磨の登場で雲行きがあやしくなった弓子と松男、梅子と吉村先生の仲も結局はモトのさやにおさまった。琢磨の身辺は君子だけを残して急に淋しくなった。

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