AKIRAのレビュー・感想・評価
全166件中、141~160件目を表示
2020年には東京オリンピックが開催されるらしい。
アキラ100%という人物も正月番組でポロリしたことだし(アニメでのポロリはカオリ)、大友克洋の予言は凄いと感じる。さすがに第3次世界大戦は起こってないので、荒廃した東京の描写は当たってはいないが、貧富の差は拡大しているようだし、毎日のように反政府デモが起きていたり、あちこちで爆破テロがあったりと、世界情勢を見ても未来描写は当たっているような気もします。
急に再び見たくなったのは『レディ・プレイヤー1』のせい。鉄雄が憧れていたように、あの金田バイクは模型でもいいから欲しくなるのです。そうした魅力的なキャラだらけの今作品も『鉄人28号』へのオマージュがあったりしてなんとも楽しいのですが、ストーリーは破壊という点で世紀末思想にも影響を与えていたのかもしれません。
超能力を兵器として利用する設定も現代SFの世界では当たり前になってるのかもしれません。しかし、その強大な力を持つAKIRAを封印したり、謎めいた展開にすること。さらには誰でも力を持つことが可能であるというメッセージも不気味です。
腕が取れてしまったり、大気圏突破して衛星兵器をぶち壊したり、痛々しい描写やディテールもすごい。日本アニメの金字塔として君臨する作品でもあるのですが、今一つ満点をつけられないのが女の子に魅力がないことだろう。最初に登場したケイなんて、変テコなヘルメットに半ズボンだったし、カオリにしても栄養が行き届いてない雰囲気だし、むしろ金田や鉄雄が魅力的すぎたのだろうか。
スケール感、魂を揺さぶる音楽
観た。最高だ!
ようやく観た。原作は単行本発売で読み、のめり込んでいたが、映画は1988年だから30年めにしてようやく観たわけだ。
映画はソルの後にこんなにあったのね。原作があとは自分で考えろスタイルとすれば、映画はもう少し誘導してあげるねって感じ。いい意味で。
原作の魅力の一角と思っている、バイクによるスピード感かつ一人で進む感が、映画でも見事に描けていたので、売れるわけだなと思う。
2004年の「スチームボーイ」で見事な蒸気の描写をした大友さんは、この映画ですでに感動的なアニメーション(動き、描写)を作りあげていたんだね〜。
----2020/4/6追記
前回はキネカ大森での通常版だったが、今回は川崎109でIMAX版を鑑賞。
最高〜! 本作、IMAXにぴったりじゃない⁈
映像ももちろんだけれど、自分がきわめて感心したのは音量。音が大きけりゃいいってものではないが、本作には何回か、あえて無音にしているシーンが数回ある。IMAXの大音量の中では、その無音が、見事に際立つ。シーンとは関係なく、まるで宇宙を漂っているかのような感じにしてくれる。いやあ、最高でした!
揺らめくテールランプ、山城組の音楽、言い古されたことだけれど、そこかしこでかっこいい!
2020/5/13 追記
ふうん。本作の音には、あえて超高周波を混ぜているらしい。それは、聞こえない周波数だが、感じとれるもので、心地よくなるらしい。(NHK「ヘウレーカ」でやってた情報) たしかに、心地よかったな。
さあ、みんなも、"ハイパーソニックエフェクト" を浴びに行こう‼︎
斬新! 超絶ダイナミック!
特別上映にて30年の時を経て2度目の鑑賞。
人間も宇宙の子。その遺伝子を発動させたなら。
テーマの発想がそもそもトンデいる。
だが最後まで空回りすることなく、みあう豪快な物語が、縦横無尽と駆け巡る快活なキャラクターたちと共に繰り広げられる。
10分に1人死んでそうで、5分に1回は爆発、崩壊が起きていそうな、瞬き禁止の手に汗握りまくり映画。
圧巻なのは、まだCGもない時代に手書きのセルでよくここまで、と思うほどの作画、作画、作画。全くもって古さを感じさせない世界観に、ふともすると一周回って真新しささえ感じてしまうアイテムの数々。
この作品に影響を受けたんじゃないか、と思える作品も頭をよぎるほどいまだ踏襲される技法、演出に、これぞ古典とおののいたり。
バックに流れる芸能山城組の音楽も、その厚みと存在感が今、聞いてもアニメ用とは思えなかった。
とにかく30年前にこのセンス。
尖りすぎて今でも観客の心はぐさっと一突されてしまう。
美しくも激しい凶器のような1本だった。
時代は『AKIRA』の世界に近付いた
大友克洋の代表作で、押井守の『攻殻機動隊』と並ぶ世界に誇るジャパニメーションの傑作。
こちらも見るのは随分と久し振り。
正直、『攻殻機動隊』より見てる回数は少ないが。
一度は文明が荒廃した戦争後の2019年、東京。
超能力少年“アキラ”を巡る軍やゲリラの争いに、暴走族の少年・金田とその仲間である事故がきっかけで超能力に目覚めた少年・鉄雄が巻き込まれていく…。
世界観もビジュアルも、改めて見ても今見ても、鮮烈。
何よりその作画力に圧倒される。
ネオ東京の背景、バイク・アクション、クライマックスのサイキック・バトル…。
緻密な一つ一つが、全て手書き!
本作が“伝説”と言われるのも頷ける。
『攻殻機動隊』の魅力の一つが難解なテーマなら、こちらはたっぷり詰め込んだ面白味や衝撃さだろう。
文明荒廃は『マッドマックス』、復興した近未来都市は『ブレードランナー』。
主人公に据えられた不良少年たちは80年代コミックの定番。
目を引くデザインのバイクに、超能力…。
それらを併せて、唯一無二の世界を創り上げた。
鉄雄が超能力に目覚めていく様はショッキングでもある。
幻覚や悪夢は恐ろしいほど。
神の如き力を手に入れ、暴走する鉄雄。
そんな鉄雄と戦う事になる金田が、軽口叩く二枚目半な性格なのが本作にユーモアを味付け。
生身で鉄雄に立ち向かっていく様は興奮。
そしてこのクライマックスは、アニメ…いや、映画史上に残るほど圧巻!
また、偶然とは思えない2020年の東京オリンピック、目前の時代設定2019年も、ある意味衝撃的。
世界でも人気を誇る作品故、絶えず企画されるハリウッド実写化。
このまま進展しない事を望む。
『攻殻機動隊』のハリウッド実写版を見ても分かる筈。
幾らハリウッドが最高レベルの技術を駆使しても、技術の問題じゃない。
大友克洋、押井守…彼らにしか創り出す事が出来ない才能の違い。
レビュー
改めてみなおしてみて
すごくキャラクターが動くなあ、と感じた。この頃のアニメがいちばん丁寧だったんじゃないか、というくらい。
なかでもこれは確かにすごい。
当時を知る者として少し偉そうなこと言わして頂くと、話題作ではありました。私は友人と大宮だったか、宇都宮だったか忘れましたが、平日でもそこそこには客が入ってました。
この頃「あさ生」全盛期で、大島渚が「今、AKIRAという作品がはやっている」と言っていたのが印象深くて
私は「そんなにはやってるかなあ?」とか考えていたのでそれくらいな話題性でしたかね、つまりは世の中席巻するほどでもなかった気もします。
また、原作はすごいかと問われれば、作画に関してはすごいです。メチャクチャ細かい。
ストーリーはかなり違います。山形の死に方とか、アキラの存在とか、映画ではバカにしか見えない変な宗教代表のオバハンはけっこう中盤活躍します。
何より鉄雄は王国みたいなもの作っちゃいます。ハーレムみたいにしちゃって当時うらやましかったもんです(笑)
さて、映画ですが最初の暴走シーンの凄さかやっぱり特筆すべきかなあ。あと、音楽ね、この和洋折衷みたいな変わった音楽すごく斬新でしたね。
とはいえ、全体的にはやっぱりアクションのインフレというか途中で飽きちゃうんだな。あと、大友さんのマンガはすべてそうだが女の子が可愛くない。なんとかならんのかな。
今回見直してみて、そうは言ってもこの作品は日本アニメの代表のひとつだろうし、若かりし頃全く気にも止めなかったラストはいろんな意味が込められてるんかいな?もう少し考えてみないとうまく説明できませんが
しかし、このAKIRAのあと日本アニメは急速に衰退していきます。押井守が頑張ってましたが、興業はよくなかったはずです。
で今のおかしな状況がある一部除いて。
長い
ジャパニメーション最高峰。
アキラはもう
圧倒的世界観
1988年に第三次世界大戦が勃発した世界における31年後、東京五輪を控えた2019年。
新首都「ネオ東京」を舞台に、日々暴走に明け暮れる不良少年らと特集能力を持った奇妙な少年少女と彼らをコントロールしようと試みるアーミーなどを描いた、世界に誇るジャパニーズアニメーションの先駆者といえるSFアニメの金字塔。
完全に視聴者を置いてけぼりにするスケールとスピード感。
鳥肌が経つほどに描き込まれた建物や崩壊や爆破のシーン。
どこかキャラデザ的には地味なはずなのに魅力的な金田やおよそ漫画界初であろう厨二全開の鉄雄。
挙げたらキリがないけどこの作品がやたら評価されているのはやっぱり作画の凄さなんだろう。
多分何回見ても画を楽しむと思う。
見てて飽きない。
いろんなものが集まって一つの大きなものになっていく様子を描くのが大友克洋の作画の上手さだと思う。
80年代の漫画だからリアルタイムの反応はわからないが、内容としてはよくある超能力モノ。ラストの国立競技場以降の展開は正直よくわからないし、話のまとめ方も自分には理解の外。
しかしそれらが気にならないくらい多い名シーンや名言の数々笑。スライドする金田のバイク、戦車からの砲弾を止める鉄雄の超能力、「ピーキーすぎてお前にゃ無理だよ」、「さんをつけろよデコ野郎!」
これも挙げたらキリがない笑。
あとはバイクのメカデザインも最高。様々なステッカーを貼り付けた真っ赤な金田のバイク(正式名称)が疾走する冒頭のシーンだけでもこの作品は観る価値がある。
1番好きなのはネオ東京の景色。ビルめっちゃデカイまさに近未来といった感じ。仮想空間としてはゴッサムシティ(バットマン)と同じくらい好き治安めちゃめちゃ悪そうだけど行ってみたい笑。
トトロと同い年のジャパニメーションの異色作にしてSFアニメの傑作!
いろんな映画にオマージュされているからそういうシーンを探すのも楽しい作品。
劇場公開当時の35mmフィルムで上映してくれた池袋新文芸座に感謝。黒や白の斑点が無修正のままだったり、何かが燃えているような昔ながらの映画の音が聞こえたりと独特の質感が楽しめて最高だった!
そして時代がアニメに追いついた去る2019年、異常な程の熱量で年に3回(3週)もAKIRAを上映してくれた目黒シネマにも感謝!笑
AKIRAガチ勢のクリエーターの方々による鉄雄の椅子や金田のバイクなどAKIRA愛溢れる演出が見事だった。
公開から30年以上経っても色褪せない魅力の上に飛び出した新プロジェクトの号砲。
今後も楽しみが尽きない作品に違いない。
2015年03月07日(土)1回目
2016年03月19日(土)2回目@新文芸座大友克洋AN
2016年08月27日(土)3回目@目黒シネマ
2019年12月15日(日)4回目@目黒シネマ
絵も音響も圧倒されていた。どうしてこうセル画は不気味さと神秘さをも...
全166件中、141~160件目を表示