AKIRAのレビュー・感想・評価
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斬新! 超絶ダイナミック!
特別上映にて30年の時を経て2度目の鑑賞。 人間も宇宙の子。その遺伝子を発動させたなら。 テーマの発想がそもそもトンデいる。 だが最後まで空回りすることなく、みあう豪快な物語が、縦横無尽と駆け巡る快活なキャラクターたちと共に繰り広げられる。 10分に1人死んでそうで、5分に1回は爆発、崩壊が起きていそうな、瞬き禁止の手に汗握りまくり映画。 圧巻なのは、まだCGもない時代に手書きのセルでよくここまで、と思うほどの作画、作画、作画。全くもって古さを感じさせない世界観に、ふともすると一周回って真新しささえ感じてしまうアイテムの数々。 この作品に影響を受けたんじゃないか、と思える作品も頭をよぎるほどいまだ踏襲される技法、演出に、これぞ古典とおののいたり。 バックに流れる芸能山城組の音楽も、その厚みと存在感が今、聞いてもアニメ用とは思えなかった。 とにかく30年前にこのセンス。 尖りすぎて今でも観客の心はぐさっと一突されてしまう。 美しくも激しい凶器のような1本だった。
BGMは凄く印象に残った
ただ、AKIRAにも鉄雄にも共感が持てず、キャラクターが好きになれない故にストーリーもあまり好きになれないままだった。 ただBGMだけは耳に残って、ついサウンドトラックを購入した記憶がある。
時代は『AKIRA』の世界に近付いた
大友克洋の代表作で、押井守の『攻殻機動隊』と並ぶ世界に誇るジャパニメーションの傑作。 こちらも見るのは随分と久し振り。 正直、『攻殻機動隊』より見てる回数は少ないが。 一度は文明が荒廃した戦争後の2019年、東京。 超能力少年“アキラ”を巡る軍やゲリラの争いに、暴走族の少年・金田とその仲間である事故がきっかけで超能力に目覚めた少年・鉄雄が巻き込まれていく…。 世界観もビジュアルも、改めて見ても今見ても、鮮烈。 何よりその作画力に圧倒される。 ネオ東京の背景、バイク・アクション、クライマックスのサイキック・バトル…。 緻密な一つ一つが、全て手書き! 本作が“伝説”と言われるのも頷ける。 『攻殻機動隊』の魅力の一つが難解なテーマなら、こちらはたっぷり詰め込んだ面白味や衝撃さだろう。 文明荒廃は『マッドマックス』、復興した近未来都市は『ブレードランナー』。 主人公に据えられた不良少年たちは80年代コミックの定番。 目を引くデザインのバイクに、超能力…。 それらを併せて、唯一無二の世界を創り上げた。 鉄雄が超能力に目覚めていく様はショッキングでもある。 幻覚や悪夢は恐ろしいほど。 神の如き力を手に入れ、暴走する鉄雄。 そんな鉄雄と戦う事になる金田が、軽口叩く二枚目半な性格なのが本作にユーモアを味付け。 生身で鉄雄に立ち向かっていく様は興奮。 そしてこのクライマックスは、アニメ…いや、映画史上に残るほど圧巻! また、偶然とは思えない2020年の東京オリンピック、目前の時代設定2019年も、ある意味衝撃的。 世界でも人気を誇る作品故、絶えず企画されるハリウッド実写化。 このまま進展しない事を望む。 『攻殻機動隊』のハリウッド実写版を見ても分かる筈。 幾らハリウッドが最高レベルの技術を駆使しても、技術の問題じゃない。 大友克洋、押井守…彼らにしか創り出す事が出来ない才能の違い。
レビュー
SFの金字塔などを観た感じに似た、世界観や展開の既視感を存分に味わえた。作品は30年前の映画であるが、近未来型のバイクなどはまさに現代から見ても近未来的に感じる。こうゆう映画が歴史的な作品に繋がっていると思うと、当時の創造性の高さに感服する。
改めてみなおしてみて
すごくキャラクターが動くなあ、と感じた。この頃のアニメがいちばん丁寧だったんじゃないか、というくらい。 なかでもこれは確かにすごい。 当時を知る者として少し偉そうなこと言わして頂くと、話題作ではありました。私は友人と大宮だったか、宇都宮だったか忘れましたが、平日でもそこそこには客が入ってました。 この頃「あさ生」全盛期で、大島渚が「今、AKIRAという作品がはやっている」と言っていたのが印象深くて 私は「そんなにはやってるかなあ?」とか考えていたのでそれくらいな話題性でしたかね、つまりは世の中席巻するほどでもなかった気もします。 また、原作はすごいかと問われれば、作画に関してはすごいです。メチャクチャ細かい。 ストーリーはかなり違います。山形の死に方とか、アキラの存在とか、映画ではバカにしか見えない変な宗教代表のオバハンはけっこう中盤活躍します。 何より鉄雄は王国みたいなもの作っちゃいます。ハーレムみたいにしちゃって当時うらやましかったもんです(笑) さて、映画ですが最初の暴走シーンの凄さかやっぱり特筆すべきかなあ。あと、音楽ね、この和洋折衷みたいな変わった音楽すごく斬新でしたね。 とはいえ、全体的にはやっぱりアクションのインフレというか途中で飽きちゃうんだな。あと、大友さんのマンガはすべてそうだが女の子が可愛くない。なんとかならんのかな。 今回見直してみて、そうは言ってもこの作品は日本アニメの代表のひとつだろうし、若かりし頃全く気にも止めなかったラストはいろんな意味が込められてるんかいな?もう少し考えてみないとうまく説明できませんが しかし、このAKIRAのあと日本アニメは急速に衰退していきます。押井守が頑張ってましたが、興業はよくなかったはずです。 で今のおかしな状況がある一部除いて。
長い
アクションシーンはかなりよく出来ていたと記憶している. ただ、ストーリィは、長いうえに、少なくとも1回観ただけでは、何が言いたいのかよく分からなかった. 前評判が高かっただけに、ちょっと肩すかしを喰らった気分.
ジャパニメーション最高峰。
圧倒的な映像美。 2時間感動しっぱなしだ。 このセル画のクオリティは 間違いなく世界一だろう。 内容こそ単調なものの、 素晴らしい映像に グイグイ引きこまれる。 今では当たり前になっている 様々な表現の原点がここにある。 一度は観ておくべき作品。
アキラはもう
だって、1988年の映画ですよ。 今見ても問題ない。 もちろん原作と比べるとストーリーが軽くなってるけど、映像と独特のしゃべり方、すごいと思う。 中学生の頃、しゃべり方真似したものです。 やはり多くの漫画が、大友の影響を受けていたり、 オマージュしているのを良く見ます。 それだけすごいんでしょう。 ナウシカもそうだけど、 原作をフルでアニメ化して欲しいなぁ。
圧倒的世界観
1988年に第三次世界大戦が勃発した世界における31年後、東京五輪を控えた2019年。 新首都「ネオ東京」を舞台に、日々暴走に明け暮れる不良少年らと特集能力を持った奇妙な少年少女と彼らをコントロールしようと試みるアーミーなどを描いた、世界に誇るジャパニーズアニメーションの先駆者といえるSFアニメの金字塔。 完全に視聴者を置いてけぼりにするスケールとスピード感。 鳥肌が経つほどに描き込まれた建物や崩壊や爆破のシーン。 どこかキャラデザ的には地味なはずなのに魅力的な金田やおよそ漫画界初であろう厨二全開の鉄雄。 挙げたらキリがないけどこの作品がやたら評価されているのはやっぱり作画の凄さなんだろう。 多分何回見ても画を楽しむと思う。 見てて飽きない。 いろんなものが集まって一つの大きなものになっていく様子を描くのが大友克洋の作画の上手さだと思う。 80年代の漫画だからリアルタイムの反応はわからないが、内容としてはよくある超能力モノ。ラストの国立競技場以降の展開は正直よくわからないし、話のまとめ方も自分には理解の外。 しかしそれらが気にならないくらい多い名シーンや名言の数々笑。スライドする金田のバイク、戦車からの砲弾を止める鉄雄の超能力、「ピーキーすぎてお前にゃ無理だよ」、「さんをつけろよデコ野郎!」 これも挙げたらキリがない笑。 あとはバイクのメカデザインも最高。様々なステッカーを貼り付けた真っ赤な金田のバイク(正式名称)が疾走する冒頭のシーンだけでもこの作品は観る価値がある。 1番好きなのはネオ東京の景色。ビルめっちゃデカイまさに近未来といった感じ。仮想空間としてはゴッサムシティ(バットマン)と同じくらい好き治安めちゃめちゃ悪そうだけど行ってみたい笑。 トトロと同い年のジャパニメーションの異色作にしてSFアニメの傑作! いろんな映画にオマージュされているからそういうシーンを探すのも楽しい作品。 劇場公開当時の35mmフィルムで上映してくれた池袋新文芸座に感謝。黒や白の斑点が無修正のままだったり、何かが燃えているような昔ながらの映画の音が聞こえたりと独特の質感が楽しめて最高だった! そして時代がアニメに追いついた去る2019年、異常な程の熱量で年に3回(3週)もAKIRAを上映してくれた目黒シネマにも感謝!笑 AKIRAガチ勢のクリエーターの方々による鉄雄の椅子や金田のバイクなどAKIRA愛溢れる演出が見事だった。 公開から30年以上経っても色褪せない魅力の上に飛び出した新プロジェクトの号砲。 今後も楽しみが尽きない作品に違いない。 2015年03月07日(土)1回目 2016年03月19日(土)2回目@新文芸座大友克洋AN 2016年08月27日(土)3回目@目黒シネマ 2019年12月15日(日)4回目@目黒シネマ
絵も音響も圧倒されていた。どうしてこうセル画は不気味さと神秘さをも...
絵も音響も圧倒されていた。どうしてこうセル画は不気味さと神秘さをもっているのだろう。しかし私は理解力が乏しいのか、どうしてアキラが復活したのか、鉄雄たちはどうなったのか、よく分からなかった。哲学的な映画だった。
20151024 久しぶりに鑑賞
長編アニメ作品の中でも、名作の一つです。久しぶりに再度鑑賞しました。やはりSFの王道って感じです。迫力のある絵と動きに感銘しました。
誰がなんと言おうと、
本当にかっこいいです! 漫画好きでつまらないと思う人はいないのでは? 原作の雰囲気を壊すことなく、登場人物はもちろん、乗り物、背景全てにおいて作画が完璧です。 音がなくても楽しめるくらいの映像の完成度ですが、やっぱり爆音で観ていただきたい作品です。
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