AKIRAのレビュー・感想・評価
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普通の夜景に興味はないが、AKIRAの夜景は大好物!
久しぶりに観た。
けど、昔の衝撃はなかったな。
改めて観ると承認欲求強めな厨二病が偶然手にした力の上にあぐらかいてたらその力にいつの間にか飲み込まれてしまった、という退廃的なお話でしか無かった😂😂😂幼馴染の小競り合いに日本中を巻き込むなー💦
このストーリーそのものよりも、バイクのシーンが印象的✨首都高羽田線だとAKIRAの世界観を感じられる大好き過ぎる夜景。
マスターピース
20年ほど前から過去複数回観ています。
残念ながら劇場での視聴が一度もないので、人生で一度は映画館で観たいと思っています。
近未来の日本が舞台で、混沌を極めています。
珍走団の少年が主人公で、序盤は他人に迷惑をかける自己中なクソガキにイライラさせられっぱなしでした。
でも、考えてみれば世が世なので、未成年者が自暴自棄になるのは当然だよな、と今では思います。
珍走団同士の抗争では暴力的な描写があり、『もののけ姫』のCMを初めて見た時と同様の衝撃がありました。
同時に場面としては一瞬ですが、女の子に乱暴をする描写があり、初めて見た時気分が悪くなりました。
序盤から中盤に掛け、それらの人と人の争いがいかにちっぽけなものだと言うことに気付かされ、主人公金田の友人である鉄雄に異変が起こり始めた頃には、この惑星の存続に関わる大きな危機に気が付きます。
タイトル『AKIRA』は、鍵を握る人物の名前ですが、当の本人が登場するのは2時間のうち1分もありません。にも関わらず、その存在感、インパクトは他の追随を許しません。
クライマックスからエンドロールまでの魅せ方も完璧です。ゾクゾクするテーマ曲を始めとする音楽は言わずもがな。文句のつけどころは尺の長さくらいなものです。
ネトフリだと(日本語のみですが)字幕付きで観られます。大音量、大画面で是非お楽しみください!
道標
今の時代の人間が観ても、正当な評価は下せない…
というのはそうなのかもしれないが、
とはいえ今の時代の人間が今の時代の教材とすることはできる。
エンタメ界に未だにはびこっている、
「一番すごいなら、一番面白いはずだ」と主張する困った自信家たち。
アマチュアならともかくプロの企画職にもかなりいてしまう。
こういった適性の乏しい者を入り口で排除する、またはチュートリアルで矯正する構造を構築できなかったことが、エンタメ界のボトルネックとなっていることは間違いない。日本だけに限った話ではなく、全世界的に存在しているクリエイティブ界・プロデュース界の「お悩み」だが。
で、そういう「一番すごいなら、一番面白いはずだ」という教徒にとりあえず見せたい作品として、現代でも非常に意義があると思う。
本作はすごい。
その作画のすごさは、世界を獲る気概にあふれている。
だが、本作が「面白い」という評判は、リアタイ勢に尋ねても不自然なほどに口から出てこない。
致命的なのは二つの点に絞れるだろう。
一つは目、脚本と紐付くキャラクター性。全員が、一過性でしかなかった無軌道な昭和の若者バリバリであり、時代のふるいを超えられる人間性が描けていない。そういったイキりをかっこいいものとして描いており、現代人からすると辛い。現代で言うなら、煽り運転を「エネルギッシュで怖い物知らずでかっこいい」という具合でキャラクターたちに当てはめている。
同時代の作品で考えても、「昭和の人間」ではなく「人間」を描いて時代のふるいに残り続けている作品は(もっと低予算でも)多く存在しており、それらに対して脚本のセンスで大きく負けてしまっている。
二つ目は、「すごい作画」にしても力点のミスである。背景やアクションは滅茶苦茶すごいのだが、人物のビジュアルは全然力をいれていないレベルであり、かっこよくない・かわいくない。とくに、女性キャラクターたちが男性キャラクターたちとほぼ変わらないビジュアルというのは、いくらなんでも力の入れ方にミス(修正できない妙なこだわり)がありすぎる。
結果、技術力の誇示が続くスーパームービーだが、それが押し出されすぎており、「どうだ、すごいだろう!すごい映像が見れて楽しいだろう!」であり、観客を「楽しませようとする」ことに付いては低次元というのが伝わってきてしまうパッケージングに留まる。
全体としてすごいのは疑いようがない。
しかし、すごいからといって面白いとは限らない、というのをここまで明確に示してくれる作品も、またとない。
とてつもない熱量を持ったアニメ
音楽、作画、セリフ、世界観、ストーリー、全てに圧倒され、結果十数回観る羽目に…(笑)
漫画も読みましたが、私はアニメの方が良かったです。ミヤコ様が〜カオリが〜という意見も凄くわかりますが、それでもアニメ版が好きです。
ネオ東京を舞台に「アキラ」を巡る壮大なストーリー。このネオ東京のディストピアっぷりがたまらない!超高層ビル、眩いネオン、暴動、暴走族、少年達がたむろする怪しい飲み屋、退廃的な雰囲気を満載した世界観が素晴らしい。
各キャラクターのセリフがいちいち格好良い!全てのセリフが名言だと言っても良い位、声優の熱が伝わってきます。特に有名な「金田ぁー!」「さんをつけろよ!デコ助野郎!」は何度観てもシビレます。作画や声優の熱演により、キャラクター達が凄く活き活きしています。
ストーリーに関しては初見ではよくわからないかも知れません。とりあえず細かい事は気にせず、この世界観にどっぷりと浸りましょう。ラストの圧倒的カタストロフィは筆舌に尽くしがたく、このアニメが永遠に語り継がれるものであることを証明しています。
セリフが面白い。 ♪ラッセラーラッセラーなどBGMが意味深。 赤い...
セリフが面白い。
♪ラッセラーラッセラーなどBGMが意味深。
赤いバイク超カッコイイ。
さすが漫画家の巨匠鳥山明先生にも多大な影響を与えただけあるアニメ。
丁寧に書き込んだ作画は、繰り返しの視聴に耐え得る。
先祖返り
思えばレビュー書いてなかったので今さらレビュー。劇場公開時今は無き梅田三番街シネマにて鑑賞。原作は未読。緻密なまでの手書きアニメーションに当時は圧倒された。いま見直してもその映像に古さは感じられない。
ストーリー自体はまさに先祖返りと書いたように遺伝子のお話。宇宙から生まれた地球。地球から生まれた人類。当然人類には宇宙の遺伝子が引き継がれており、稀にその遺伝子が発動して先祖返りのごとく人類が宇宙に進化してしまうというお話。
ケイと金田の遺伝子についての会話、博士の宇宙が生まれたのかというセリフ、ラストのビッグバンの映像に僕はてつおというセリフがかぶることから簡単に理解できると思うが、当時は意味が分からないという意見が私の周りでは多かった。
映像自体は素晴らしいがストーリーはかなり単純なもの。本作はストーリーを楽しむというよりは映像を見て感覚的に堪能する作品だと思う。ちなみに本作よりも同時期に公開された安彦良和氏の「ヴィナス戦記」の方にはまってしまった私。
正義と科学が結びついた業の果てしなさ
第三次世界大戦後、荒廃したネオ東京を舞台に、新しい人類の進化を統治に利用しようとする軍部の極秘研究に、不良少年のカネダとテツオがたまたま巻き込まれてしまう物語。
本作を数十年ぶりに観たが、その完成度やメッセージの多層性と深耕度合い、驚異的な映像美など、とにかく度肝を抜かれた。映画評を言葉で記録するという行為(つまりこのブログ)自体が無粋と自認していたものの、ここ数年で最もそれを強く感じてしまった作品。
本作の劇場公開が1988年ということを鑑みると、アニメーションに限らず、後の映画製作全体与えた影響は計り知れない。例えば本編ではたった数秒たらずのカナダのバイクシーンでさえ、そのオマージュをYouTubeで検索すると、わんさか出てくる。本作に影響を受けたと公言する世界的映画監督はゴマンといて、さながら音楽界のビートルズ、バスケット界のマイケル・ジョーダンのような存在である。
言葉で感想を書き連ねることが無粋であり、加えて、もはや論評し尽くされた名作である点を承知で敢えてひとつ、本作で興味深かった点を記録しておくとすれば、正義と科学が結びついた業の果てしなさ、であろう。
人類の歴史はそのまま暴力の歴史と言って良いくらい、地球上には争いが満ちている。時代を経るごとにその数自体は減っているが、なくなることはない。暴力といえど、そこにはそれぞれに守るべき正義があって、正義の名のもとに暴力は正当化される。科学は良きにせよ悪しきにせよ、正義の庇護のもとで暴力を増大させる方法を編み出し発展し、それによって正義がまた肥大化するという永久機関のような、戦争のメカニズムたる共犯関係が生まれる。AKIRAとは、そうした暴力と科学の業の名前であり、本作はその業を終わらせる、また別な観念の現出を描いた作品である。
実写では表現できない芸術
当時リアルタイムで観ておりましたが改めて視聴。
退廃、猥雑、妖艶の絵のセンス及び、音楽が素晴らしい。その2点がずば抜けてる。
また、ネオtokyo、オリンピックの想像力が素晴らしい。
中身はあっという間の2時間で中だるみなし、ではあるが、改めて観ると、まあ、そこまでかな。
未来なのに暴走族は北斗の拳ぽいがレトロサイバーパンクという言葉で語れるものなのか。金田のバイクは格好良い。荒野の中で大佐が何を想うか。
例の子供の存在、政治家など、少し補足もあったほうが理解しやすいと思われる。
ChatGPTと重ねてみれる
本作のテーマが「人間が生み出したもの(あるいは人間の欲望)がコントロールできなくなり人間を脅かす」だとすると、ChatGPTはまだまだ子どもの被験者で、今後AKIRAが出現するかもしれない、など現代でも当てはめることができる普遍的なテーマなのだと改めて感じた。
世界観凄かった
今年2本目
荒んでしまった未来の東京を舞台とし、冴えない主人公が超能力を手に入れて自我を保てずに飲み込まれていく。この映画は世界観が凄い。少し昔の作品でバイオレンスさに時代を感じる。そして平沢進的な神々しい音楽。それが月曜から夜ふかしで流れるbgmで集中できなかったのが少し残念。
この映画に限らずSF全般に対して言えることがある。それはひょっとすると現実で起こるかもしれないと思わせることだ。正直ゾッとする。また、未来の日本は世界的に見て明るくなるような気配はしない。その先細りしていく将来をどう生きていこうか考えることは永遠の課題だと思った。
カオリの扱い方に不満。ネタバレあります
カオリの扱い方に不満を感じる。
平成最初の年に昭和の男目線な世界観を描いた話だ。
アキラは石棺に覆われた『チェルノブイリ原発』と見た。因みに事故は1986年におきた。
この映画中で、唯一の犠牲者はカオリだと思う。そして、今でも荒廃した社会が続いているのは、カオリの死に付いて疑問すら持てないでいるからだと僕は思っている。このアニメは名作であっても、昭和の臭いしかしない。何回見ても、カオリの扱い方に不満が残る。
また、東京オリンピックの件で、未来を言い当てていると、レビューしている方もいると思うが、このアニメで作られた社会は概ね逆になっていると思う。つまり、登場するキャラクターは、おもてむきには、現代の日本に存在しない。
宗教観、軍隊、暴力、国家観、全ては表向きに存在しない。寧ろそう言ったものが日本では否定されている。但し、世界へ目を向ければ、全て『こうなっている』と言えるかもしれない。そして、それが今の世界観なのかもしれない。
このオカルト感は平井和正先生と石ノ森章太郎先生の『幻魔大戦』だと思う。今ではあまり扱わなくなったが、最近の震災を描いたアニメーションが、しばらくぶりにそれを復活させた。僕はそれを斬新な表現とは思えなかった。『古いなぁ』と思った。
映像や技術はすごい
今までにない描き方だったり、SF的なストーリーは当時はかなり斬新だったと思う。
大友克洋といい、庵野秀明といい、この手の監督は哲学的な要素やグロいシーンを入れたがるイメージ。
個人的にはあまり好みではないという印象。
芸能山城組
以前、穏和な友人がいて、何の機会だったか、奥さんが、この音楽を爆音で聞いている時だけは、この人のことがわからなくなる、と言っていた。
私は芸能山城組が大好きだったので、みんなそう思っているのかなあと、不思議な(不安な?)気持ちになった。
漫画もいいけど、映画も傑作!!
【日本が誇るサイバーパンクSF漫画の”AKIRA”を、原作者大友克洋氏の監督・脚本により映像化した作品。今作が世界に与えた影響は計り知れない・・。】
■近未来のネオ東京をバイクで爆走する金田たち。
ある日、メンバーの一人、鉄雄が事故を起こし、突如現れたへリで軍のラボに運ばれ、不思議な力が覚醒する。
やがて、反政府ゲリラと暴走族、軍の抗争が始まる中、謎の存在「アキラ」の覚醒が予言され…。
◆感想
・今作は、確か”AIKIRA”が完結する前に公開された記憶がある。
そして、学生だった私は、原作を買うお金もなく、今作を映画館では観ていない。
その後、、原作を大人買いして(それにしても、大友克洋氏の漫画は、「童夢」を含めて、文庫にはならない。大友克洋氏の気概を感じる。)
・今作が面白いのは、完結前であるにも関わらず、大友克洋氏が自身で、監督・脚本を担当した事に尽きると思う。
<内容は、多くの方が言及しているので敢えて語らないが、大友監督の独自の世界観が見事に描かれた作品であると思う。>
■今冬、”スラムダンク”が公開されるが、私はとても期待している。
何故ならば原作者が監督・脚本を担当しているからである。
漫画家が、映画界に売って出て、成功した今作の様になればなあ・・、と思っている。
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