クローズZEROのレビュー・感想・評価
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拳さん(やべきょうすけ)と牧瀬隆史(高橋努)の演技が好き
何も考えずに観れる気持ちい映画。面白かった点は2つある。
1つめは、拳さん(やべきょうすけ)と牧瀬隆史(高橋努)の演技が良かったこと。
拳さんはコミカルな台詞と動きがコント見てるようで面白い。ヤクザのくせに低身長だから全く怖くないのが可愛い。一方でシリアスな演技では感動させにくるので、演技の緩急を楽しめた。
牧瀬はビジュアルが面白い。明らかにおっさんなのにしれっと混じってるが面白い。汗だくになりながら絶頂を迎えそうになる合コンシーンは笑った。
上記2人はキャスティングがお見事。
2つめは、臭い台詞回しが世界観にあってること。
少年漫画の主人公が言いそうな台詞を連発。夕日、振り向いてからの台詞、など男くさい要素満載。普通の映画だったら寒いが、男だらけの拳で語り合う映画だからこそ許された感ある。
気になったのは、逢沢ルカ(黒木メイサ)と辰川時生(桐谷健太)の描写が薄かったこと。
まず黒木メイサは歌が下手。冒頭でいかにも歌姫オーラを出して置きながら、最後の歌は下手すぎて萎えた。歌わせないで踊らせておくだけで良かったな。また、滝谷源治(小栗旬)との絡みが中途半端で、恋愛にしないのかするのかハッキリしない関係にモヤモヤ。
そして時生は源治と芹沢多摩雄(山田孝之)との関係が、ひと言二言触れられるくらいだったので友情が見えなかった。病気のくだりも唐突だし、入院からの手術も要らない。
最後のバトルシーンでの病院のカットがテンポを阻害してるのも気になる。戦場でドンパチやってる一方で、立って上着脱いで病室に向かうのだっせーと思ってしまった。
気になる点もあるが、総評すると実写映画の中では面白い部類だった。不良系、分かりやすい脳筋映画が好きな人は楽しめるだろう。
オレと見る景色はいつまでも変わらねえよ
原作シリーズがメチャクチャ好きだったので、敢えて観ないでいたけど、ちょっと気になって手を出してみた。
世界観壊さずに、オリジナルストーリーな繋げようといった感じは見受けられた。そこへ直接介入しない配慮があったのだろう。
でも、やはりクローズとしては役者(アクターじゃなくキャラ)がまだまだ足りなく感じる。
キラ星の如き立役者の登場はまだ少し先だから仕方ない。
その濃さを原作で体験してるだけに、少し物足りないが充分楽しめた。
高橋マンガはヒロイン不在でもなんの問題もないだけに、黒木メイサの役どころ、無くてもよかったのかも?……
ヒロミ、ポン、マコ、にももう少し目立って欲しかったかな。
芹沢多摩雄
娯楽映画
とにかく山田孝之がかっこ良い
表情やら服装やら性格やら完璧
予告を見た時はただの喧嘩映画だと思っていたが、序盤からけっこう笑えるシーンもあり良かった
芹沢があんな柔らかで面白い人だとは思わなかった
性格と喧嘩の強さ、見た目とのギャップがすごい
チンピラ役のやべきょうすけがドンピシャ
最後の防弾チョッキの件が感動した
黒木メイサは必要だったのか?
リンダマンが深水元基だとは思わなかった
G.P.SのNo.3が深水元基だと思った(鈴之助)
武装集団?のリーダーが窪塚洋介だと思った(渡辺大)
小栗旬のカッコよさに濡れる
山田孝之もカリスマ性あってカッコいいが、申し訳ないけどやっぱり小栗旬の長身の方がイケてる。
オールバックにして横を刈り上げてタバコ吸う姿は、同性ながらもカッコよすぎて惚れてまうやろ。
それにしても酷い学校だ。鈴蘭高校に異動が決まったら、翌日には辞表出すしかないね。
名前が源治なんだから、赤組と白組に分けてくれれば解りやすかったのに
クライマックスではさすが三池監督、ストレートな暴力アクションでした。不良たちの巣窟となっている鈴蘭高校でありましたが、頂点を目指すためには力だけではダメ。生徒の心までも掌握しなければ上に立つことはできないのだと、暴力映画にしては戦国時代を思わせるような内容でした。
3年の中でも各クラスごとにトップがいて、そいつと手を組まなければならない。最大派閥の芹沢多摩雄(山田孝之)率いる“芹沢軍団”でさえ、C組とD組がなつかないので制覇するまでには至らない状態だ。群雄割拠とした高校をまとめるために、鈴蘭高校OBで早秋一家矢崎組のチンピラ片桐(やべきょうすけ)と友人になり、ときにはタイマン、ときには女を使ってと、転校してきた滝谷源治(小栗旬)は真剣に取り組むのだった。で、彼は何組に転入してきたんだろ?
暴力だらけの映画ではあるけど、リアリティの無さや、これが実際の世の中の戦争としてとらえれば、なかなか面白い。原作はもちろん未見ですが、主人公がヤクザの息子だというのが面白くない。なんとなく権力の後ろ盾があるような気がしてならないのです。これがヤクザの抗争というサイドストーリーがあるので許せるとは言っても・・・。
ストーリーやアクションも申し分ないところでしたが、冒頭にやべきょうすけが射殺されるシーンを持ってきたのはどうなのだろう。最近の映画はとにかくこの「ああ、彼は死んじゃうんだ」と思わせておいてどんでん返しを持ってくるパターンが多いこと。三池監督のスタイルには似合わないような気がします。そしてせっかくのクライマックスに黒木メイサの歌をカットインさせたことにも興ざめ・・・。
【2007年11月映画館にて】
原作とは違うものが入り交じる
鈴蘭最強を目指す事イコール組の跡目みたいな話になった時はどんなチンピラストーリーかと心配したが、ギャグも絡めた流れで程ほどに原作キャラを含めた展開は原作と違うと怒られるほどではないと思う。
バカな男たちの品の無さとか情けなさ、含めていけない奴等ではあるが楽しくなってくる。
漫画では描かれなかった組織が形になっていく部分も実写化したらあんな感じなのか?みたいな部分はあるが、鈴蘭の頂点についてははっきりした形は見えない。
屋上に陣取って遊んでる時点で芹沢がトップなのは間違いないのだが、誰が認めて鈴蘭のトップになれるのか?ははっきりしない。
滝谷のキャラクター次第なのだが、出来ればもう少し応援したくなるようなら良かったかなぁ。
チンピラのケンさんが悲しいけど、男伊達で生きる世界は架空のものだと大人の世界で教えてくれる。
武装に黒木メイサ狙わせるとか下らないエピソードは止めて欲しかったし、乱闘シーンにあんな歌はいらんかったと思うが…イケメンキャスト起用故に女性の気持ちを大きくとり立てたかったのか?
「先生は何をやってるの?」とか考えちゃう人には楽しめない。
少年チャンピオンにて高橋ヒロシ原作で連載された「クローズ」が
2007年オリジナルストーリーとして映画実写化された。
監督はアニメの実写化に定評がある??三池崇史。
撮る映画はことごとく低評価な気がするが・・・。
「クローズZERO」はどうだろう。
気になりAmazonプライムにて鑑賞した。
主演は最凶の転校生「滝谷源治」を演じる小栗旬。
父親が劉生会というヤクザの組長で、その組をもらうべく、
未だかつて誰も成し遂げたことのない
鈴蘭高校を制覇するため転校をした。
1匹狼で群れるのが嫌いだが、
喧嘩を通して忠太(鈴之助)、牧瀬(高橋努)、伊崎(高岡蒼甫)らとの
友情を深めG.P.Sを結成。
鈴蘭制覇に最も近いと言われる山田孝之が演じる「芹沢多摩雄」の
率いる芹沢軍団と激突するというストーリー。
内容が非常に単純なので頭を使わずに見ていられる。
戦国武将たちが天下統一をもくろむ群雄割拠の時代を描写する
歴史映画のスクール版といった形だ。
出演者には桐谷健太、遠藤要をはじめ、
やべきょうすけ、塩見三省、岸谷五朗などわきを固める俳優も
名実ともに認められた人たちばかり。
映画に疎い自分でも知っている人たちが出演しており
演技の面では見ごたえがあると思う。
しかし、この映画は見る人を選ぶ映画だと思った。
喧嘩とか野蛮なシーンが好きか嫌いかを言いたいのではない。
この映画を「ファンタジー」として捉えるか
「リアル」として捉えるかによって
受け止め方が変わってくると感じたのだ。
主人公たちが暴れまわるシーンは
非常に派手な演出が施され見ごたえがある。
もちろんこの映画の見せ場だ。
しかし見せ場をつくればつくるほど、
ツッコミどころが増えていくのもまた事実。
見せ場となるシーンは大きく分けて3つある。
まず喧嘩のシーンは外せない。
入学式中、体育館でいきなりケンカが始まる。
一組のケンカがあっという間に派生して
その場の全員が暴れる乱闘騒ぎになってしまう。
他にも教室・校庭・プール・渡り廊下など
手当たり次第におっぱじめる。
特に最後の頂上決戦は見ていて手に汗握るような興奮を感じた。
さらにただ殴り合っているだけではなく
喧嘩の仕方でキャラクターの個性を表現しているのが面白い。
源治の場合は強烈な飛び膝蹴りを武器に持ち、
しなやかでシャープな躯体を活かした中距離戦闘を得意としている。
一方芹沢は、ドロップキックやバックドロップなどの
プロレス技を多用し近距離戦闘に持ち込むことを好む。
喧嘩と個性を結びつけるのは
クローズZEROならではの演出だと言える。
2つ目は、鈴蘭高校を制覇するという目的そのもの。
徐々に自分を慕ってくれる仲間を増やし、勢力を拡大していく。
やがてはG.P.Sと芹沢軍団という2大勢力となり激突する。
この構成は見ていて分かりやすく、終盤に差し掛かるにつれて
話が盛り上がっていくのでとても見やすかったし分かりやすかった。
天下を取るには力だけでなく
仁徳・統率力・政治力・洞察力などが必要と
書いてある落書きがあるなど、
哲学的な側面が見え隠れするあたりに
不良少年たちもいろいろ考えているんだなと思った。
3つ目は舞台となる学校そのもの。
荒れ果て、壁は落書きだらけ。
校庭には机やいすが転がっていたり、窓ガラスが割れていたり、
プールは不良グループの根城になっていたり・・・。
とにかくやりたい放題。
荒廃しきった学校というのは映画の世界観にピッタリだった。
しかし!しかしだ!
これらの演出全てがツッコミどころ満載なのだ。
全てにおいて共通して言えること。
それは「先生何やってるの?」だ。
これを言っちゃお終いなのかもしれないが
そう思うかどうかが、
この映画をファンタジーと捉えるかリアルと捉えるかの境目になるのだと思う。
授業をやっている形跡がない。
入学式にこそ先生は登場したが、それ以降からっきし出てこない。
校長をはじめ教師たちが
どのような学校生活を送っているのかが気になってしょうがない!
それにお金はどうしているんだろう。
これだけ突っ張っているのにお父さんやお母さんから
おこずかいをもらっているのだろうか?
タバコ吸ったりそれなりにお金のかかる生活をしているように見える。
バイトしてる風でもないし。
これだけ突っ張っていながら
バイトしているなら、それはそれで見てみたい(笑)
学生たちの派手な演出をすればするほど、
その演出が逆効果にもつながってしまうというのは皮肉だ。
だから見る人がどこに視点を置いてみるかによって
評価が分かれると思った。
ファンタジーよりの視点で見られれば楽しめると思う。
しかし少しでも現実的な視点で見てしまうと
とたんに細かい設定が気になってしまう。
原因は現実的な世界観の中で非現実的な演出をしていることにあると思う。
自分的には3:7で現実的な視点が勝った。
この学生たちは学校卒業したらどんな大人になるんだろう?
そんなあらぬ心配をしてしまうのだ。
だからあまり物語に没頭できなかった。
クローズZERO2は見ないだろうな。
これを機に漫画を読もう!!
今シリーズは原作のクローズの一年前の話。原作未読で映画を見て、まあ年頃なんでこういう芹沢のようなヤンキーに憧れ、原作を購入。原作はもっと明るくて楽しい感じ。特に前半は読みやすい。あと原作キャラは映画キャラとは比べもんにならんくらい強いよ。ふつうに原作の知識無しで観るとふつうにすんなり見れるかね。(ただ黒木メイサは全カットにしてほしい。どうせ中身のない話ならいっそあんな要素消しちまおうよ)
原作を読んでから心に引っかかった所を書く。
これはどちらかというと続編の方だが、海塚中トリオ?、まあヒロミ、ポン、マコの3人が手下連れてたのが嫌だったかなー。あと3人が憧れたのって金髪じゃなくて桂木さんじゃなかった!?
あと坂東の強キャラ感すごかったかなー。
世界観良かった
原作の雰囲気はよく出てたし、特に主役の2人はリーダーとしてのカリスマ性があって、原作に登場しても違和感ない程でした。あと、やべきょうすけさんのチンピラはまぁ鉄板ですね(笑)
ストーリーはベタでセリフも臭いですが、寒さを感じないのは役者さんが上手いのと熱があるからですかね。(原作もそうですしね)
後は、曲が原作の世界観の1部を担っていてとても良かったです。
不満な点としては、黒木メイサさんの役と難病エピソードは要らなかったです。
(恋愛的な要素と泣かせる要素は必須だったんですかね。。)
それと、喧嘩のシーンが結構な割合占めていますが、また見たくなるような映像がなかったのが残念でした。
跳べ、カラスたち!
高橋ヒロシの人気コミックを基にオリジナルストーリーで、鈴蘭制覇を狙う不良たちの抗争を描いた青春アクション。
学生時代、「桐島、部活やめるってよ」で言うと神木くんの位置に居た自分にとって、こういう世界はSFと等しい別世界。
あんな不良だらけの高校とか喧嘩に明け暮れる日々とか全く馴染めないが、何か今回久し振りに見たら結構面白く見れた。
ヤンキー版「仁義なき戦い」とでも言うべき派閥争い。
クライマックスの雨の中の抗争シーンは、さながらヤンキー版「七人の侍」。
日本映画史に残るこれら偉大な名作を例に挙げるのはお門違いかもしれないが、こういう構図はいつだって男心を鷲掴みする。
今回久し振りに見て良かったのが、男たちの生きざまや友情。
夢を追う者。
共にその夢に懸ける者。
夢に付いていく者。
立ちはだかる者。
ヤンキーたちのただの喧嘩映画ぐらいにしか印象に残っていなかったが、何だ何だ、意外とグッとさせるじゃないか!
本作はまた、監督とキャスティングの勝利とも言えよう。
監督に三池崇史を起用した時点で大正解。
この血沸き肉踊り、熱気溢れる世界観は三池にうってつけ。コミック実写も多い三池だが、同じコミック実写化でもやはりこういう作品の演出はまるで水を得た魚のよう。
当時、“イケメンがいっぱいのパラダイス”でイケメン代表格だった小栗旬だが、イケメン役よりこういう男臭い役の方が似合う。10年経った今でも小栗の代表作だろう。
最強の山田孝之、女に弱いが良き仲間となる高橋努、クールビューティーな魅力がこの世界観にぴったりの黒木メイサ他キャラが立っているキャストの中、何と言っても、
やべきょうすけ!
ヤクザの兄貴分なのに子分のパシりに。
粋がっているけど、実際は見かけ倒し。
コメディリリーフである一方、いい歳してまだチンピラ風情でうだつが上がらないが、最後に見せた男気、かつて自分が出来なかった夢と自分の全てを主人公に託し、哀愁人一倍。
助演男優賞級。
それにしても、この映画がもう10年前だとは…!
カラスたちも皆若かった。
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