「地に足がついたファンタジー映画‼️」パンズ・ラビリンス 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
地に足がついたファンタジー映画‼️
ギレルモ・デル・トロ監督は、「シェイプ・オブ・ウォーター」でアカデミー賞を受賞していますが、作品としての完成度は、この「パンズ・ラビリンス」が圧倒的に上だと思います‼️ 1944年のスペイン内戦下を舞台に、母の再婚相手の大尉が迎えるスペインの山奥に母と共にやってきたオフェリアはある日、不思議な迷宮に迷い込んでしまう。そこの住人であるパンに自分が魔法の国のプリンセスであることを告げられたオフェリアは、両親の待つ魔法の王国に帰るために3つの試練に挑む・・・手のひらに目玉がある怪人とか、山羊の頭と体をしたパン、うごめく根菜のような生き物とか、巨大カエルとか、デルトロ監督の真骨頂ともいえるビジュアルが素晴らしいです‼️そーゆーイマジネーションあふれる世界と現実に起きる内戦での惨劇の対比が絶妙‼️摩訶不思議でありながら、リアルで切実なストーリーが展開します‼️大尉を演じるセルジ・ロペスが大活躍(?)で、ジェイソンやフレディを超える極悪非道ぶりを発揮‼️針と糸で自分の顔を縫ったり、拷問シーンにおける残虐描写は、背筋が凍るほどです‼️対してオフェリアを演じるイバナ・バケロのナチュラルで瑞々しい魅力には驚嘆させられます‼️この"少女に試練を課す" というシチュエーションは、宮崎駿アニメによく見られるもので「魔女の宅急便」や「千と千尋の神隠し」を連想させます‼️影響を受けているでしょうね、絶対‼️ラスト、幻想世界と現実世界が交錯した果てに待ち受けるオフェリアの運命‼️本当の両親が持つ魔法の王国へ行けたのか、それとも・・・観る者の判断に委ねた衝撃のラストは、忘れられない戦慄を残してくれますし、ラストカットのオフェリアの表情は一生忘れられません‼️