「王女様」パンズ・ラビリンス Kさんの映画レビュー(感想・評価)
王女様
クリックして本文を読む
おとぎの国へ迷い込む話との前情報から想像するものとは全く異なり、こんなにも主人公に救いのない話はそうないと思った。少女が少しでも想像の世界に助けられて、生きているうちに幸せそうにしている姿を見たかったと最初は思ったが、残酷な現実を生きる少女が逃げ込む想像の世界はやはり厳しく異形蠢くのものであり、夢らしさはせめて王女様と呼ばれてかしずかれるくらいのもので、真の幸福は想像することすらできないのがリアルなのかもしれないと、あとになって思った。製作者はそんな果てしない闇を描きたかったのだろうかと思う。
コメントする